グラベルバイク&ギア2026 注目の最新機材をピックアップ!
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舗装路から外れ、未知のフィールドへとこぎ出す。ロードバイクの軽快さとMTBの冒険性を併せ持つグラベルバイクは、近年ますます注目を集めている。最新モデルや周辺ギアは、快適性や耐久性だけでなく、ライドスタイルそのものを広げる革新性にも満ちている。本特集では、今シーズン注目のバイクをはじめグラベルライドをさらに楽しくする新機材を厳選。自然の中で自由を味わうサイクリストに向けて、その魅力と進化のほどをお届けしよう。
BIANCHI(ビアンキ)
ビアンキではグラベルバイクのことを“オールロード”と呼称しており、これのハイスピード系に属するのがインパルソシリーズである。グラベルレーサーのニーズに応えるため、スペシャリッシマで培ったエアロダイナミクスを投入したり、アクセサリー類を取り付けるためのネジ穴を一切排除して軽量化を促進するなど、徹底して競走力を高めているのだ。ラインナップはRC、プロ、コンプの3種類。コンプはいわゆる普及グレードだが、虚飾や拡張性よりも速さを優先したスタイリングは上位モデル譲りであり、他のグラベルバイクとは一線を画す潔さが実に個性的と言えよう。
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グラベルレースでの勝利をコンセプトに、昨年フルモデルチェンジしたジャイアントのリボルト。ケーブル類の内装化やダウンチューブの内蔵ストレージ、リーチを長くとった新ジオメトリへの変更などトレンドに沿った進化を遂げている。一方で、シンプルな設計を堅持して前作比160gの軽量化。D型断面のD-Fuseシートポストなどの自社パーツが衝撃吸収を担う。リヤエンドにはリヤセンター長を10mm可変できる独自機構「フリップチップ」を搭載し、用途や好みに応じて調整可能だ。
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TREK(トレック)
チェックメイト、チェックポイントに続くグラベルバイク第3弾として、トレックは前後に本格的なサスペンションを装着したニューモデル“チェックアウト”をリリースした。この開発にあたり、トレックは荒れた路面を再現できるトレッドミルを製作。3Dモーションキャプチャーやオンバイクセンサー、代謝測定マスクといった計測環境を整え、既存のチェックポイントSLとの比較を実施した。すると、フルサスのチェックアウトはBBの上下動を最大40%、ステアリング変動を最大23%も抑制できたほか、換気量を約7%も削減できたという。
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YOELEO(ヨーレオ)
2007年にカーボンホイールのリム工場として創業した香港のヨーレオ。アルテラG21は、ヨーレオが手掛けるグラベルバイクのフレームセットだ。22万3000円という価格に“安かろう悪かろう”のイメージを抱きがちだが、UCI承認済みであることをはじめ、6年間の保証サービスまで付帯という親切ぶりだ。上下2か所の内蔵ストレージや53mmという最大タイヤ幅、拡張性の高さなど、トレンドを全部盛り込みながらもこの価格を実現できたことは驚きだ。
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SHIMANO(シマノ)
グラベルバイク専用コンポとして市民権を得た感のあるシマノ・GRXシリーズ。今年6月、新たに導入されたのが、フロントシングルに対応した“RX827”だ。これは既存のロード/グラベル用Di2がセミワイヤレス構成なのに対し、MTB用の新型XTR/XTと同様のフルワイヤレスを採用している。このリヤディレーラーは、内部リンク機構を介して外部からの衝撃を逃がし、モーターが自動的に元の位置へ復帰するオートマチック・インパクトリカバリーを採用。また、障害物にヒットしにくいロープロファイルなデザインなども含め、新型XTR/XTで培った堅牢設計や長寿命化が惜しみなく注ぎ込まれている。
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BROMPTOM(ブロンプトン)
今から50年前にイギリスで誕生し、現在もロンドン近郊の工場で生産されている折り畳み式小径車がブロンプトンだ。ついにグラベルライドも視野に入れた新型モデル“Gライン”がラインナップに加わった。このGラインは、ヒンジ構造のメインフレームや可動式のリヤ三角、折り畳めるステムというブロンプトンの基本設計を踏襲しつつ、ホイール径を16インチから20インチへと拡大。タイヤ幅は54mmというワイドなもので、耐パンク性に優れる特注品を標準で装着している。
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ERGON(エルゴン)
ウィング形状のグリップで一躍有名となったエルゴン。ブランド初のサドルを発売したのは2011年。サイクリストは走行中に不快感やパフォーマンスの低下、そして痛みなどを感じるべきではないと考え、その解決において、いかなる段階でも偶然に頼ることのない独自の方法論「エルゴン・メソッド」を構築しているのだ。SR オールロード コア コンプ メンは、路面からの衝撃や振動を吸収する“コア”を採用したロード╱グラベル用のサドルだ。シェルとコンフォートフォームの間に、ドイツの総合化学メーカーBASFが開発した素材「インフィナジー」を挟み込み、ペダリングの動きに追従しながら効果的に衝撃を吸収することに成功した。
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