グラベルバイク&ギア2026【BROMPTOM(ブロンプトン)】

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Presented by BROMPTOM JAPAN

舗装路から外れ、未知のフィールドへとこぎ出す。ロードバイクの軽快さとMTBの冒険性を併せ持つグラベルバイクは、近年ますます注目を集めている。最新モデルや周辺ギアは、快適性や耐久性だけでなく、ライドスタイルそのものを広げる革新性にも満ちている。ここでは、グラベルライドをさらに楽しくする新機材、ブロンプトンの折りたたみ自転車「Gライン」の魅力をお届けしよう。

 

Gライン

G Line
Gライン
価格╱54万5600円(ラック、マッドガードなし)、56万7600円(ラック、マッドガード付き)

spec. 
コンポーネント╱シマノ・アルフィーネ内装8段変速
タイヤ╱シュワルベ・Gワンオー ルラウンド(54-406)
サイズ╱S、M、L
カラー╱フォレストグリーン、アドベンチャーオレンジ、トレイルダストホワイト

 

市街地から未舗装路まで。50年目の大革命〜Gライン

今から50年前にイギリスで誕生し、現在もロンドン近郊の工場で生産されている折り畳み式小径車がブロンプトンだ。ついにグラベルライドも視野に入れた新型モデル“Gライン”がラインナップに加わった。

このGラインは、ヒンジ構造のメインフレームや可動式のリヤ三角、折り畳めるステムというブロンプトンの基本設計を踏襲しつつ、ホイール径を16インチから20インチへと拡大。タイヤ幅は54mmというワイドなもので、耐パンク性に優れる特注品を標準で装着している。ブレーキはTRP製の油圧式ディスクブレーキで、悪コンディションでの制動力を向上。ハンドルバーは未舗装路でのコントロール性を重視してワイドなものとし、これに専用設計のエルゴノミックグリップを組み合わせる。

バッグ類の脱着が容易なマウントシステムや、折り畳んだ状態でも転がして移動できるローラーなど、ブロンプトンが築いてきた利便性を全て受け継いでいるGライン。これぞ50年目の大革命と言えるだろう。

 

ディスクブレーキ

ついにブロンプトンがディスクブレーキを採用。ローターは前後共140mmのセンターロック式で、ブレーキレバーはラジアルポンプ。ゆえにコントロール性が非常に高い

Gワンオールラウンド

ホイール径はレギュラーモデルの16インチに対して、Gラインは20インチを採用。タイヤは耐パンク性に優れる特注のシュワルベ・Gワン オールラウンド(54-406)を標準で装着する

アルフィーネ8

内装ギヤはレギュラーモデルのスターメーアーチャー製に対し、シマノ製のアルフィーネ8を採用。シフトレバーにはディスプレイがあるので、現在使用中のギヤがすぐに判別できる

折りたたみ状態

サドルのノーズ下にあるキャリーハンドルは、折り畳んだ状態での持ち上げや転がし移動を容易にしてくれる。脱着式の左ペダルはフォーククラウンに差し込むことができる

 

IMPRESSION〜折り畳み式小径車で未舗装路を走れる喜び

愛車のブロンプトン・M6R(現Cライン)で未舗装路のイベントに参加したことのある筆者にとって、Gラインの悪路走破性の高さは想定以上だった。ホイールの大径化およびタイヤのワイド化により、明らかに障害物を乗り越えやすくなったほか、ディスクブレーキによるコントロール性の向上は思わずニヤリとするほど。ハンドルバーとペダル踏面のワイド化も理にかなっており、どんなシーンでもマシンを制御しやすい。加えて、フレーム全体の剛性もアップしているようで、これは日常的な使い方においてもシャキッとした走りによって実感できるのだ。

ここまで進化していながら、折り畳み機構や各種利便性など“らしさ”はそのまま。これが一番の驚きだ。

 

Gラインに乗る大屋さん

 

BRAND〜ロンドンでの生産にこだわる英国ブランド

1975年、イギリス人であるアンドリュー・リッチー氏が独創的な折り畳み式小径車の原型を発明。これに“ブロンプトン”と名付けたのが物語の始まりである。自社工場はロンドン近郊にあり、全てのラインナップは初期モデルの機構をほぼ変えずに採用している。