試乗コースが大幅強化!サイクルモード東京2026レポート
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4月25〜26日の2日間、日本最大級のスポーツ自転車フェス「サイクルモード東京2026」が開催された。今年は東京ビッグサイトと海の森公園の2会場制となり、本格的な屋外試乗コースを新設してリニューアル。イベントの模様と注目のプロダクトを最速レポートする。
2会場制へと進化 国内最大級の自転車フェスティバル

屋内会場はおなじみの東京ビッグサイト東7ホール

試乗会場として新設された海の森公園。参加者は好天の中でライドを楽しめた
国内最大級の自転車ショーとして君臨するサイクルモード。前年は2日間で約2万人を集客し、出展者数120以上、ブランド数300以上、展示台数400台以上という実績を持つ。今年も世界中の自転車関連ブランドが集結し、賑やかなブースエリアが展開された。
▼ハイブランドの実物展示や、多種多様な珍しいバイクが勢揃いした



今年の最大の特徴は、展示と試乗の役割を明確に分けた2会場制の導入だ。
メインの展示会場となる東京ビッグサイト東7ホールでは、最新バイクや周辺アクセサリーが所狭しと並んだ。屋内会場のため天候に左右されず、普段お目にかかれないハイエンドバイクを間近に眺めたり、プレゼントが当たるキャンペーンに参加したり、お目当てのシューズやヘルメットのフィッティングまで。多くのユーザーにとって、最新モデルの実物に触れるまたとない機会となった。


一方、試乗体験についてはビッグサイトの対岸に位置する海の森公園へと舞台を移し、大幅なアップデートが図られた。両会場間は20分間隔の無料シャトルバスが運行され、気軽に移動が可能だ。2日間ともに晴天に恵まれ、多くのサイクリストが試乗を楽しめたことだろう。
なおチケットは展示のみの「ビッグサイトチケット(前売1,500円)」と試乗可能な「アイランドチケット(前売2,050円)」に分けられ、用途に応じた参加が可能となっている。
オンオフロード共に史上最長 2km超の試乗コースを新設



コアなファンが最も注目したのは、新設された試乗専用会場だろう。ビッグサイトからバスに揺られること15分、下車して徒歩7〜8分で試乗会場に到着すると、11時時点ですでに専用コースには多くのライダーが行き交っていた。
昨年グランドオープンしたばかりの海の森公園に設けられた特設コースは、これまでの屋内会場とは一線を画す本格的なものだった。サイクルモード大阪で好評だった会場設計をそのまま東京に再現し、パワーアップさせた形と言えようか。


オンロードコースは1周約2kmという十分な距離に加え、エアロロードの性能を体感できるハイスピード区間と、しっかりとした登りセクションが含まれている。これによりカタログスペックだけでは分からないバイクの登坂性能や、高速域での伸びを実践的に体感することが可能となった。


さらにオフロードバイク向けのテストコースは、土、砂利、芝生という3種類の路面に加え、本格的なアップダウン区間も登場。近年トレンドであるグラベルバイクやe-MTBの実力を測るにふさわしい、最高の環境が整えられたのは朗報だ。普段は自転車の乗り入れが禁止されている公園内を走れるという特別感も、ファンにとっては嬉しいポイントだ。

ビギナーは試乗前にバイク操作のレクチャーを受けられる



試乗会場に集ったブランドは全20。ロードバイク系で人気だったのはキャニオンやピナレロやビアンキなど大手ブランド、eバイク系ではヤマハやBESVなど。もちろんそれ以外にも魅力的なブランドは盛りだくさん。ネペストやパーティクルやパナレーサーなど、足回り系ブランドもテストバイクが豊富に用意されていた。


試乗申し込みは多くのブランドでウェブ予約制がとられ、会場についた頃には満員御礼のブースも少なくない様子だった。翌年以降に参加する方は、お目当てのブランドを見つけ次第、ぜひ早めの事前予約をおすすめしたい。マイヘルメットを持参することも時短のために有効だ。

BESVのe-MTBに試乗したお方。「かなり本格的なオフロードコースで楽しかったです。登り区間はモーターアシストの力強さを感じられました!」

サーヴェロのテストバイクと共に。「コースにアップダウンが程よくあってバイクの速さを体感できました!早めに来たので他にも色んなバイクに試乗できて良かったです」

両会場ともにフードトラックが出店し、お腹を満たすことができた
注目ブランドと新製品ピックアップ
ここでは会場で注目を集めたブランドと新製品を紹介しよう。
▼シマノ : Di2からエキップメントまで 主力アイテムを一挙に体験




2会場に出展していたシマノは、現行モデルのほぼ全てのシューズ、ヘルメット、アイウェアを一挙に展開。スタッフおすすめのアイウェアは今冬に発表されたばかりの新色RIDESCAPEレンズ。テストバイクには「GRX Di2」や「Q’AUTO(クオート)」がアッセンブルされ、最新のワイヤレス電動シフト+油圧ブレーキを体験できる磐石の体制であった。
▼マックオフ:SNSフォローでクリーナーをプレゼント



総合ケミカルブランドのマックオフでは、大人気の万能クリーナー「ウォーターレスウォッシュ」のプレゼントという大盤振る舞いが。水道の無い会場内で、実際に水無し洗車のデモンストレーションが行われていた。超ロングライフの新作チェーンワックス「ダークエナジー」にも注目。
▼ジェイテクト : オニベアリングBBの性能を数字で証明




自動車用ベアリングメーカーのジェイテクトが送り出す超高性能BB「オニベアリング」。トークショーではその回転性能を検証した模様がプレゼンされ、富士ヒルクライムでおよそ2分短縮という驚異のパフォーマンスを見せつけていた。比較用の什器も用意され、明らかにレベルの違うなめらかさをブースで体感できた。
▼ピナレロ : SNS投稿キャンペーンで豪華景品をゲット




会場最前列でブースを張るピナレロ。チームペイントのドグマ2種をSNS投稿、抽選に参加できる豪華キャンペーンに多くの人が列を作った。海の森会場にも多数のテストバイクを持ち込み、その気合いの入れようが伺えた。ブランドアンバサダーである竹之内悠のレースバイク「ピナレロXC」の姿も。
▼オルベア : MyOで自分だけのゲインを



オルベアの「ゲイン」は市場で高い評価を得るEロードバイク。車重10kg台前半の軽量ボディに標高4,000m分のバッテリーを確保し、アシスト無しでも軽快な走りを実現。グラベルタイヤも装着可能、さらにカラーカスタム対応とまさに死角なしだ。オリジナルTシャツが当たるキャンペーンも実施中だった。
▼エリート:スマートトレーナーの試乗体験


インドアトレーナーの定番ブランドエリートより、スマートトレーナーを用いたバーチャルサイクリングの体験ブースを展開。これ1台で即ライド可能なホームトレーナー「SQUARE」に、ビギナー向けのハイコスパモデル「RIVO」を実際にスピンできた。
▼アミノバイタル : エネルギー+リカバリーのオールインワンな新作


味の素の新作「アミノバイタル・ワン」はブランド史上最大量のアミノ酸を配合したゼリードリンク。これ1本で200kcalを備え、LEAA、電解質、クエン酸をまとめて摂取できるオールインワンなアイテムだ。驚異のアミノ酸量10,000mgは、従来品のゴールドのなんと2倍以上!筆者も思わず買ってしまいました。
▼パナレーサー : 試乗可能な新作タイヤ+限定カラーのグラベルキング




国産タイヤの雄パナレーサーは新作2種を展示。ロードタイヤの「AG XERO(エージーゼロ)」は試乗可能なテストバイクを用意。レースタイヤの「グラベルキングZX」はアウルム・マントに装着された状態でディスプレイされていた。このバイクはスポンサーを受ける「フードメーカー・グラベルキング」のチームバイクだ。毎年恒例、限定カラーのグラベルキングはブリティッシュレーシンググリーンとサクラの2色展開。
他にも目を引くアイテムは盛りだくさん。以下ダイジェストでお届けする。
▼ヨネックスのエアロオールラウンダーである「トレース」。風洞実験を模した展示に多くの人が見入った。ブランドの代表モデルも試乗可能に


▼ヘルメットに一体化するコミニュケーションデバイス「セナ」。R2EVOはマイク、スピーカー、リアライトを備えたスマートヘルメットだ


▼パーティクルの新作ホイール2種。「GCX Hyperlight」はグラベルながらアンダー1,000g、ロード版の「RCX Hyperlight」は驚異のアンダー900g!


▼既存のノーマルバイクをEバイク化するキット「スマチャリ」。レトロなランドナーを電動化するというスマートな活用方法に注目


▼弱虫ペダルとバイクブランドのコラボ展示。主要キャラクター3名の作中バイクにちなんだチョイス

▼シュアラスターのブース。インフルエンサーあっちゃんの洗車デモンストレーション!

▼コーダブルームのエントリーロード「ファーナSL」。バイシクルオブザイヤー受賞のハイコスパバイクであり、この時代にあえてのリムブレーキ採用で話題に


多角的に楽しむ自転車文化 ハンドメイドからヴィンテージ、ショッピングまで
サイクルモードの魅力は最新スペックのお披露目だけではない。職人技が光るハンドメイドバイシクルコレクションでは、新進気鋭からベテランまで、ビルダーの魂がこもった世界に1台の自転車を間近で観察できた。また、ヴィンテージバイクマーケットでは希少なオールドパーツを実際に手に取れるチャンスとなり、マニアにはたまらない空間となっていた。


全国各地の市町村によるサイクルツーリズム関連の出展も充実しており、自転車旅行のヒントを地元スタッフに聞ける交流所となった。第3次ナショナルサイクルルート認定候補のふくしま浜通り、鳥取うみなみロードなどが地元の見どころをアピール。ぜひ現地へと足を運んでほしい。


会場内でひときわ大盛況だったのがショップエリアだ。大阪のウエムラサイクルパーツ、名古屋のカトーサイクル、広島のgrumpyといった全国の名店が出張出店し、掘り出し物を求めて多くのユーザーが列を作った。型落ちのアパレルやスモールパーツ、さらにはホイールセットが大幅値引き、または半額以下で大放出され、思わぬセール品に歓喜した参加者が多数いたことだろう。
▼ブースの外まで列が伸びていたウエムラサイクルパーツ。レインジャケットがたったの2500円!?


▼カトーサイクルの出張ショップ。完成車外し品のハイエンドアイテムが驚きの価格!


▼タイヤを格安でゲット!消耗品は何個あってもいいですからね

豊富なステージイベント 業界人の生声に耳を傾ける
▼鳥取うみなみロードの魅力を語るトークショー。ゲストはおおやようこさんとけんたさん


▼実走に基づく検証を披露したオニベアリングBB。いつまでも回り続ける様子に驚きの声が


▼会場最奥のステージでは、トップインフルエンサーのイモティやけんたさんといった豪華ゲストが登壇。バイシクルオブザイヤー(BOTY)や第11代自転車名人の発表も行われるなど、業界のトレンドや最前線に触れられるトークショーが豊富に用意されていた。

▼我らがサイスポブースでも青切符制度にまつわるトークショーを実施、啓発を行なった。

総括すると、2026年のサイクルモード東京は、海の森公園という試乗フィールドを手に入れたことでより一層の”体験型イベント”へと深化を遂げた印象だ。スポーツバイクのすべてを凝縮したこの2日間は、国内の自転車文化の広がりと多様性を示すに十分なイベントだったと言えるだろう。来年は一週早い4月17日(土)~18日(日)、同会場で開催予定だ。
CYCLE MODE TOKYO 2026(サイクルモード東京2026)
2026年4月25日(土)10:00~18:00 ※海の森アイランド会場は17:00まで
2026年4月26日(日)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 東7ホール+海の森アイランド会場












