しまなみ海道「ちょいディープ」自転車旅 今治出発1泊2日編 2日目
目次
サイクリングしまなみでこの地を訪れる方にお勧めしたい、「ちょいディープ」なしまなみ海道の自転車旅。今治出発で1泊2日の旅、その2日目のモデルコースをご案内。
WAKKAのクロワッサン モーニング
宿泊している大三島のWAKKAで朝食を。食堂もやっぱりオープンスペースで海が一望できる。朝の澄んだ空気と鳥の鳴き声、バター香るクロワッサン。今日もいい一日になりそうだ。

WAKKA→大山祇神社 4.5km

まず目指すは、WAKKAから西に5kmほど走ったところにある大山祇(おおやまづみ)神社。ここは全国に一万社余りある山祇神社と三島神社の総本社といわれる、県内でも最古という由緒正しき神社で、「日本総鎮守」と称される名社。境内の中央に鎮座するのは樹齢約2600年といわれる神木の大楠。清澄な空気と境内には神聖な雰囲気が漂っている。


これだけの神社が今日まで維持されてきたことに、いかにこのしまなみ海道の島々が、この地の人々にとって重要な場所であり歴史が紡がれてきたのかを思わされる。こうした歴史の一端に触れることができるのは、旅の醍醐味だ。

ここからの進路は、昨日通ってきた伯方島・大島方面に戻る方向へ。
▶︎こちらもオススメ……
ちなみに、WAKKAや大山祇神社のある大三島の宗方港からフェリーに乗れば、30分ほどでもうひとつの海道サイクリング、「安芸灘とびしま海道」にアクセスできる。こちらはしまなみ海道では通ることのない芸予諸島西部の6つの島々を7つの橋でつなぐサイクリングルート。瀬戸内の穏やかな海の風景と、各島の歴史ある町並みを楽しめる。よりディープな自転車旅なら、こちらもオススメ!

大山祇神社→村上海賊ミュージアム 20km
目指す大島の村上海賊ミュージアムまでは20kmと距離があるから、途中で寄り道をしながら走るのがいい。



大島に着くやいなや、川のように流れる海峡の潮の速さに思わず足が止まる。
大島の村上海賊ミュージアムは、中世にこの瀬戸内海で活躍した村上水軍のうち、能島村上氏の資料展示を行う博物館。能島は大島を自転車で走っていても伯方島方向に見える小さな島で、ここを本拠にしたのが能島村上氏だという。


能島村上氏は海上の通行料を徴収して、その見返りに安全通航を保障したという。この海峡の地形の細さや、さきほど見た潮の速さを考えると、それも納得がいくというか、往時への想像が自然と募る。これも自転車旅の効用か。


甲冑の着付け体験は、ご愛嬌!
村上海賊ミュージアム→能島水軍レストラン 50m

ランチは博物館の向かいにある能島水軍レストランで海鮮丼をいただく。ハマチ、鯛、イカ、サーモン、甘エビ、しらすと具沢山……! 愛媛らしく鯛めしもあり、各種海鮮の定食、鯛だしラーメンなんてものまであり、何を食べるか選ぶのが大変。

ここは潮流体験船の発着場にもなっていて、日本三大急潮流の最大10ノットという激流での乗船体験が楽しめるというから、時間があればそちらもオススメ。動力のない時代に、能島村上氏が活躍したことの意味をさらに実感する。


能島水軍レストラン→友浦港 2.2km

お腹がいっぱいになったら、南にある友浦港へ。ここを13:20に出発する便で、一路今治へと戻る。前日に走った亀老山や来島海峡大橋を右手に眺めながら、20分ほどの船旅で今治港へ到着した。
今治港→今治城 1km

ここからは、昨日は出発地だった今治を探索。港から1kmのところにある今治城は、日本三大水城のひとつ。外堀は海の水を引いているという国内でも珍しいお城なのだが、なるほど港からやってくるとそれは目と鼻の先なのだった。かつては船が海から直接入ってきて停泊できたらしい。


復元された今治城の内部は展示室になっていて、歴史好きにはたまらない。上層階は展望台になっていて、昨日走った来島海峡大橋や、しまなみ海峡の島々が遠くに見えた。歴代の城主たちも、芸予諸島の風景に日々の慰めを見出していたのだろうな。
今治城→JR 今治駅 2km

お城観光を楽しんだら、今治駅へ。ここでレンタサイクルを返却だ。2日間の相棒との別れはちょっと寂しいけれど、快適なサイクリングを支えてくれたEバイクよ、ありがとう!
JR 今治駅→しまなみ温泉 喜助の湯 260m(徒歩)
自転車を返却したら、徒歩で近くの温泉へ。喜助の湯は、朝6時から夜24時まで営業している地元に愛される温泉。のみならず、2022年まで日本一サイクリストの集まる温泉に4年連続で選ばれたという、自転車フレンドリーな温泉でもあるのだとか。

なるほど、ロードバイク用の専用駐輪スペースもあり、気合が入っている。「しまなみ温泉」の名は伊達じゃない。レンタサイクルじゃないサイクリストにもオススメの湯。10種類以上のサウナ・お風呂で、ついつい長居してしまいそう。
しまなみ温泉 喜助の湯→頼登 1.4km(徒歩)
旅の疲れもさっぱりリフレッシュしたら、最後は地元に愛されるお店で乾杯。「頼登」は名物の鉄板焼鳥に、海鮮にと何を食べても美味。亀老山の展望台や連絡船、今治城の上階から見た雄大な景色、自転車で走り抜けた島の暮らしのある風景、楽しい地元グルメやEバイクの軽快さ……2日間にわたる「ちょいディープ」なしまなみ海道旅は大満足の内に終わったのだった。


「サイクリングしまなみ」と合わせてこんな旅ができたら、一生忘れられない自転車旅になりそうだ。
ちなみに、今治発着での自転車旅を考えている方に朗報。毎月第2・第4日曜日には今治港周辺で「せとうちみなとマルシェ」が開催されている。瀬戸内の「うまい!」に出合える海辺のマルシェに日程を合わせて旅するのも一計だ。
旅の結論:しまなみ海道は走り抜けるだけではモッタイナイ! 島で一泊して、あなただけのしまなみ旅を。
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