グラベルバイク&ギア2026【YOELEO(ヨーレオ)】
目次
舗装路から外れ、未知のフィールドへとこぎ出す。ロードバイクの軽快さとMTBの冒険性を併せ持つグラベルバイクは、近年ますます注目を集めている。最新モデルや周辺ギアは、快適性や耐久性だけでなく、ライドスタイルそのものを広げる革新性にも満ちている。ここでは、グラベルライドをさらに楽しくする新機材、ヨーレオのグラベルバイク「アルテラ G21」の魅力をお届けしよう。
ALTERA G21
アルテラ G21
フレームセット価格╱22万3000円
spec.
フレーム╱カーボン
フォーク╱カーボン
試乗車コンポーネント╱シマノ・GRX822 12スピード
サイズ╱45、49、52、54、56、58、60
カラー╱シャンパン、他カスタムペイント(プラス4万7200円)
トレンド全部盛りの新進気鋭グラベルバイク〜アルテラ G21
2007年にカーボンホイールのリム工場として創業した香港のヨーレオ。自社ブランドを立ち上げた2011年以降は、フレームをはじめホイールやハンドルなどラインナップを増やすと共に、有力チームへの機材供給もスタート。2017年にはロード用ホイールの全商品でUCI認証を取得するなど、技術的にも高く評価されているブランドだ。
現在、完成車販売は行っていないが、日本全国には200軒以上のディーラーがあり、そこで購入すれば組み立てまでお願いすることも可能。これは大きな安心材料と言えるだろう。
アルテラG21は、そんなヨーレオが手掛けるグラベルバイクのフレームセットだ。22万3000円という価格に“安かろう悪かろう”のイメージを抱きがちだが、UCI承認済みであることをはじめ、6年間の保証サービスまで付帯という親切ぶりだ。上下2か所の内蔵ストレージや53mmという最大タイヤ幅、拡張性の高さなど、トレンドを全部盛り込みながらもこの価格を実現できたことは驚きだ。
IMPRESSION〜これぞ価格破壊、ホイールもセットで購入を
2か所に内蔵ストレージ? ヘッドチューブ至近にこんな大きな穴を開けて大丈夫か、などという不安は、走り出してすぐに霧散した。舗装路から砂利道まで試してみたのだが、剛性にチグハグな印象はほとんどなかった。
グラベルレーサー的な凜とした雰囲気だが、ハンドリングはクイック過ぎず、高速域での安定性も十分に確保されている。オプションで選べる一体型ハンドルはフレア角が絶妙で、不整地でもコントロールしやすかった。
試乗車には同社のSAT C45というカーボンホイールがインストールされていたこともあって、反応の軽さがより際立っていたように思う。裏を返せばフレームとの相性も良好ということであり、合わせておすすめしたい。
BRAND〜OEM製造からスタート 香港の新興メーカーだ
2007年に香港で創業し、海外ブランドのカーボン製品を生産。4年後の2011年にヨーレオという自社ブランドを立ち上げた。シエルブルー鹿屋やレバンテフジ静岡といった日本チームにも機材を供給しており、現在はフレームだけでなくホイールも人気となっている。


















