グラベルバイク&ギア2026【TREK(トレック)】

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Presented by TREK JAPAN

舗装路から外れ、未知のフィールドへとこぎ出す。ロードバイクの軽快さとMTBの冒険性を併せ持つグラベルバイクは、近年ますます注目を集めている。最新モデルや周辺ギアは、快適性や耐久性だけでなく、ライドスタイルそのものを広げる革新性にも満ちている。ここでは、グラベルライドをさらに楽しくする新機材、トレックのグラベルバイク「チェックアウト SL7」の魅力をお届けしよう。

 

チェックアウトSL7

CHECKOUT SL7
チェックアウト SL7
価格╱110万円

spec. 
フレーム╱カーボン
フォーク╱ロックショックス・ルディXLアルティメイト60mmトラ ベル
コンポーネント╱スラム・X0イーグルAXS
タイヤ╱ボントレガー・ベタッソ RSL GX 700×55mm
サイズ╱S、M、ML、L
カラー╱エラホワイト×ブルーセージ

 

科学的根拠に基づいて開発されたフルサス仕様〜チェックアウト SL7

チェックメイト、チェックポイントに続くグラベルバイク第3弾として、トレックは前後に本格的なサスペンションを装着したニューモデル“チェックアウト”をリリースした。

この開発にあたり、トレックは荒れた路面を再現できるトレッドミルを製作。3Dモーションキャプチャーやオンバイクセンサー、代謝測定マスクといった計測環境を整え、既存のチェックポイントSLとの比較を実施した。すると、フルサスのチェックアウトはBBの上下動を最大40%、ステアリング変動を最大23%も抑制できたほか、換気量を約7%も削減できたという。

こうして科学的根拠に基づいてフルサスを採用したチェックアウトは、快適性だけでなく効率の面でも有利なグラベルバイクと言えるだろう。ここに紹介するのは上位仕様のSL7で、スラムのX0 AXSコンポにボントレガーのカーボンホイールを組み合わせる。ロックショックスのドロッパーポストはスラムのレバーとリンクしており、手元で操作できるのは非常に便利だ。

 

シドラックスアルティメイト3P

リヤショックはロックショックスのSIDLuxeアルティメイト3Pで、トラベル量は55mm。オープン/ペダル/ロックアウトの3種類から、状況に応じてダンピングを選択できる

斜め前から

サスペンションフォークはロックショックス・ルディXLシリーズの上位品であるアルティメイトで、トラベル量は60mm。ハンドルバーはこのモデル用に開発されたGRチェックアウト

ダウンチューブ

フレーム素材は500シリーズのOCLVカーボン。内蔵ストレージこそないが、写真のダウンチューブをはじめ、合計で18か所(MLサイズの場合)にマウントがあり、拡張性は非常に高い

リヤラック

汎用品が取り付けづらい特殊な設計ゆえ、チェックアウト専用のリヤラックを標準装備。最大積載量は10kgで、側面にも標準的なボトルケージピッチのネジ穴が設けられている

 

IMPRESSION〜路面状況が過酷になるほど疲れにくさを実感

昨今、グラベルバイク用のサスフォークが販売されているとはいえ、フルサスともなるとややイロモノ的に見られがちだ。だが、新たにデビューしたチェックアウトは、そんな偏見を一蹴するだけの潜在能力を秘めている。

未舗装路には様々なバリエーションがあり、木の根や岩などが多い場所ほどチェックアウトはスムーズかつハンドルが取られにくいのだ。それでいてMTBほどトラベル量が長くないので、ペダリングによるロスが少なく、確実に前へと進んでくれる。急峻な下りでは、ドロッパーポストとワイドなハンドルバーが効果的で、慌てずに狙ったラインをトレースできるのだ。

重量増を補って余りあるほど走りは優秀。新時代の幕開けと言っていい。

 

チェックアウトSL7に乗る大屋さん

 

BRAND〜トータルで開発できる米国のトップブランド

来年で創業50周年を迎えるアメリカ三大ブランドの一つ。早い段階でグラベルバイクにも注力しており、レース向けのチェックメイトやファンライド用のチェックポイントをラインナップ。どちらもカーボン車はIsoSpeedと呼ばれるリヤの緩衝機構を採用する。