2021全日本トラック初日 チーム競技結果

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12月10日、静岡県伊豆市・伊豆ベロドロームにて第90回全日本自転車競技選手権大会トラックレースがスタートした。日程は10日(金)~13日(月)の4日間。短距離種目も中距離種目も世界記録が連発した東京オリンピックが今年行われて以来、久しぶりの伊豆ベロドロームでのレースとなった。
 
初日の競技は、男女それぞれのチームパシュート、チームスプリント、エリミネーションレース、そして大会3日目に行われる男子オムニアムの予選としてポイントレースが行われた。
 

女子チームパシュート

全日本トラック初日2021

 
女子チームパシュートの出場は、現状のナショナルチームのメンバーは揃わず、日本学生選抜の1組のみとなったが、予選、決勝と2回走り、決勝の方では予選よりも10秒ほどタイムを縮めてフィニッシュとなった。
 
 
全日本トラック初日2021
 
女子チームパシュート リザルト
1位 日本学生選抜(太郎田水桜、岩元杏奈、渡部春雅、石田唯、阿部花梨※予選と決勝でメンバー入れ替え)4分40秒487(決勝タイム)
 

男子チームパシュート

全日本トラック初日2021

予選は河野、今村、兒島、山本というメンバー

 
 
男子チームパシュートには5チームが参戦。予選で4分1秒059というタイムを出したのは、やはりチームブリヂストンサイクリング。しかし、日本記録(3分52秒956)を持つメンバーは今村駿介以外が全て入れ替わっての結果。
 
決勝では予選2番目のタイムを出した朝日大学とブリヂストンが当たったが、まだラスト10周を残したところでブリヂストンが追い抜き、勝利を確定させた。
 
 
全日本トラック初日2021

決勝は河野、今村、兒島、橋本で走った

 
全日本トラック初日2021
 
男子チームパシュート リザルト
1位 チームブリヂストンサイクリング(河野翔輝、今村駿介、兒島直樹、橋本英也、山本哲央※予選と決勝でメンバー入れ替え) 追い抜き勝利
2位 朝日大学(棚瀬義大、安達光信、長谷川大悟、山本大智)
3位 鹿児島県自転車競技連盟(古谷田貴斗、冨尾大地、津留原田 裕成) 4分11秒623
 

女子チームスプリント

全日本トラック初日2021

 
女子チームスプリントは、チーム楽天Kドリームス+と鹿屋体育大学の2組のみの出場となったため、予選は行われず、決勝での対戦形式が取られた。
 
「スタートを失敗してしまった」と話したチーム楽天Kドリームス+の1走、久米詩だったが、2走の小林優香、3走の梅川風子でしっかり差を取り戻しつつ、大きくリードをつけて、優勝を決めた。
 
 
全日本トラック初日2021
 
女子チームスプリント リザルト
1位 チーム楽天Kドリームス+(梅川風子、小林優香、久米詩) 49秒802
2位 鹿屋体育大学(石上夢乃、中西美央、成海綾香) 53秒676
 

男子チームスプリント

全日本トラック初日2021

予選で3走を走った深谷

 
 
男子チームスプリントには、9チームが出場。予選で唯一44秒台を出したのは、ドリームシーカーレーシングチーム。1走に長迫吉拓、2走には小原佑太とそれぞれパリ五輪を目指すメンバーが走り、3走には競技を引退すると発表した深谷知広が入った。
 
 
全日本トラック初日2021

決勝のメンバーは、長迫、小原、新田の3人

 
 
決勝では深谷に代わって、こちらも東京五輪を境に競技を引退すると発表している新田祐大。「ものすごく久しぶりに3走を走った」と話した新田だったが、1周目をこの日のトップタイムである18秒395で走った長迫、2周目の12秒799を出した小原に続き、3周目を12秒737で走り切り、43秒931という記録で勝ち切った。
 
 
全日本トラック初日2021
 
男子チームスプリント リザルト
1位 ドリームシーカーレーシングチーム(長迫吉拓、小原佑太、新田祐大、深谷知広※予選と決勝でメンバー入れ替え) 43秒931
2位 チーム楽天Kドリームス+(寺崎浩平、松井宏佑、菊池岳仁) 45秒008
3位 日本大学(三浦生誠、三神達矢、伊藤京介) 45秒932
 

女子エリミネーション

全日本トラック初日2021
 
 
5人の選手が出走した女子エリミネーション。「内野(艶和)選手が前を見ている間に行きたかった」と作戦が功を奏し、鈴木奈央が優勝を飾った。
 
 
全日本トラック初日2021
 
女子エリミネーション リザルト
1位 鈴木奈央(チーム楽天Kドリームス)
2位 内野艶和(チーム楽天Kドリームス)
3位 古山稀絵(チーム楽天Kドリームス)
 

男子エリミネーション

全日本トラック初日2021
 
 
1周おきに最後尾でラインを通過した選手が除外されていき、最後の1人になるまで続けるエリミネーション。
 
前年優勝者の橋本英也が余裕を持って先に仕掛けたが、今村駿介が後続との距離をはかりながら、橋本にジャンプ。最終ラインの手前で橋本を捕らえ、今村が優勝した。
 
 
全日本トラック初日2021
 
男子エリミネーション リザルト
1位 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
2位 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
3位 孫崎大樹(スパークル大分レーシングチーム)
 
 
日本自転車競技連盟(TRACK)
https://jcf.or.jp/track/