トレックのグラベルバイク「チェックポイント」がフルモデルチェンジ

2021.09.30
トピックス

トレックのグラベルバイク「チェックポイント」がフルモデルチェンジを果たした。カーボンフレームのSLR、SLと、アルミのALRをラインナップし、全てのモデルで新たなプログレッシブジオメトリーを採用。よりグラベルの下りや直線の高速域での安定性とハンドリングを重視している。また、新型のチェックポイントに合わせてフレームバッグ類もモデルチェンジ。大型サドルバッグとハンドルバーバッグが加わり、新型チェックポイントに直接マウントできるフレームバッグも発売される。

トレックチェックポイント2022

プログレッシブジオメトリー

新しく採用されたプログレッシブジオメトリーでは、前モデルの52サイズで比べると、チェーンステイ長が1cm、フレームリーチが2cm、ホイールベースが2.8cm長くなっている（一方でこれを補うために短いステムが付属する）。これにより、長い直線の高速域でも高い安定性を発揮する。

トレックチェックポイント2022ジオメトリー

かつてないほど広い多様性

新型チェックポイントに合わせて新たなバッグが3種類発売される。1.5Lのハイドレーションパックが付属するハンドルバーバッグ最大積載量9Lのサドルバッグ、チェックポイントに直接マウントできるフレームバッグだ。フレームバッグはフレームサイズ別のラインナップがある。

また、カーボンフレームのSLRとSLには、ロードバイクの「ドマーネ」と同様に、パンク修理キットを収納できるストレージがダウンチューブに備えられた。

さらに、SLとALRはドロッパーポストに対応。荒れた道を走るとき、長距離の舗装路を巡行するとき、ホイールサイズを変更したときなど様々な状況で柔軟にポジションを変えることができる。

新型チェックポイントには40cのタイヤが標準装備されているが、前モデルではフレームサイズによって異なっていた最大クリアランスが統一され、45cタイヤまで履くことができる（650なら2.1インチまで）。

プロジェクトワンに対応

新型チェックポイントは、トレックのカスタムオーダープログラム「プロジェクトワン」に対応する。「SLR7 eタップ」に採用されているスラムの新しいグラベル用コンポーネント「XPLR（エクスプロア）」も選べる。

ブーン、ドマーネとの比較

トレックには、グラベルを走れるモデルとして他にドマーネと「ブーン」があるが、ドマーネはオンロードを長時間走っても疲労が蓄積せず最後まで快適なバイクを求める人向け、ブーンは短い距離で速さを重視しキビキビとした軽快な操作を求めるCXレーサー向けだ。チェックポイントは直線が多い林道やグラベルを長距離走りたいライダー向けという位置付けとなる。

チェックポイント、ドマーネ、ブーンの52サイズのジオメトリー比較

ラインナップ

CHECKPOINT SLR 7 eTAP

トレック・チェックポイントSLR7 eタップ

価格：89万6500円
フレーム：OCLV700カーボン
カラー：マットディープスモーク/グロスオリーブグレー
コンポーネント：スラム・フォースXPLR eタップAXS 1×12スピード
ホイール：ボントレガー・アイオロスプロ3V
ハンドル：ボントレガー・プロアイソコアVR- SF

最上位グレードのSLRは、OCLV700カーボンをフレーム素材に使用。ハイスピードでグラベルロードを駆け抜けることを想定しているため、フォークのラックマウントは省略されている。BBは47T、シートマストもロードの上位グレードと同じキャップタイプを採用している。ケーブル類はフレームに内蔵されており、これは空力性能の向上というよりはバッグ類との干渉を避ける狙いがある。

トレックオリジナルの衝撃緩衝システムISOスピードはリヤのみで、グラベルライド向けにチューニングされている。フロントISOスピードはなし。衝撃吸収は、しっかりとボリュームのあるタイヤに任せている。

CHECKPOINT SL 5

トレック・チェックポイントSL5

価格：37万9500円
フレーム：OCLV500カーボン
カラー：サテンマーキュリー/サテンカーボンスモーク
コンポーネント：シマノ・GRX 2×11スピード
ホイール：ボントレガー・アフィニティーディスク
ハンドル：ボントレガー・GRエリートバー
重量：9.7kg

セカンドグレードのSLは、SLRよりもアドベンチャー寄りの使い方をするユーザーに向けたモデルで、ボトル取り付け台座を3本分用意している。シートポスト径は27.2mmでドロッパーポストの使用も想定されている。フォークブレードのサイドにはケージを取り付ける台座があるので、積載力の拡張性も余裕がある。

CHECKPOINT ALR 5

トレック・チェックポイントALR5

価格：26万9500円
フレーム：アルファ300アルミニウム
カラー：エラホワイト/トレックブラック
コンポーネント：シマノ・GRX 2×11スピード
ホイール：ボントレガー・チューブレスレディ
ハンドル：ボントレガー・GRエリートバー

SLのアルミフレームバージョンがALR。ケーブル類は内蔵されない。フレームバッグの専用取り付け台座は上位グレードとおなじく用意されている。フェンダーも取り付け可能で、前後にラックマウントも備える。デイリーユースから週末のサイクリングまで幅広い使用シーンをカバーするモデルだ。

新型ハンドルバー

SLとALRには、グラベルに特化したGRエリートハンドルバーが装備される。リーチは75mm、ドロップは128mm。13度のフレア形状が、高速域での直進の際に安定した操作性を発揮する。

純正バッグのボントレガー・アドベンチャーバッグシリーズ

チェックポイントと同時に発表されたボントレガーのバイクパッキング向けバッグ。チェックポイントにぴったりフィットする。チェックポイント以外のバイクにも取り付けることは可能。

ボントレガー・アドベンチャーハンドルバーバッグ

トレックチェックポイント2022ハンドルバッグ

1.5Lのハイドレーションパックを収納できる、ロールトップ式のバックル開口部を備えたハンドルバーバッグ。耐水構造をもち、ハイドレーションとは別に9Lの収納容量をもつ。また外側にはバンジーコードとストラップを備え、防寒具を固定することを想定している。寸法：66cm L x 15cm H x 20cm W

ボントレガー・アドベンチャーボスフレームバッグ

トレックチェックポイント2022フレームバッグ

新型チェックポイントのトップチューブ下にぴったりと取り付けられるフレームバッグ（別売りのサムスクリューが必要）。ストラップはシートチューブと固定する1か所のみで、とてもすっきりとしたルックスを実現。フレームサイズごとにバッグも6種類のサイズを展開。バッグ内部は蛍光色になっているので中身を判別しやすい。

・サイズ展開

サイズ／49cm 寸法／42cm L x 5cm W x 11cm H 容量／1.3L
サイズ／52cm 寸法／45cm L X 5cm W x 11cm H 容量／1.7L
サイズ／54cm 寸法／48cm L x 5cm W x 12cm H 容量／2.5L
サイズ／56cm 寸法／51cm L x 5cm W x 12cm H 容量／3.3L
サイズ／58cm 寸法／52cm L x 5cm W x 13cm H 容量／5.0L
サイズ／61cm 寸法／54cm L x 5cm W x 14cm H 容量／5.9L