富士急行線でサイクルトレインの実証実験が開始

富士急行線で、“鉄道×自転車”という富士山の新しい観光スタイルの確立を目指して、ロードバイクなどの自転車と一緒に電車に乗ることができるサービス「富士急サイクルトレイン」の実証実験が行われている。専用の輪行袋に入れることなく、そのまま自転車を電車に持ち込むことができる。

富士急サイクルトレインの外観

東京五輪の自転車競技ロードレースのコースとなっている山中湖をはじめとして、富士五湖周辺は、富士山の豊かな自然に囲まれており、サイクリストの中でも年々人気が高まっている。富士急行は、サイクルトレインの運行を通して、鉄道利用による新たな移動手段の選択肢を提供することで、富士五湖観光のさらなる活性化を狙う。また、沿線地域の住民の買い物など日常生活の利便性の向上も図り、サイクリストだけでなく幅広い乗客が利用することも目指している。

実証実験の期間は2021年7月16日(金)までだ。

富士急サイクルトレインの中

スタンドのない自転車は専用ベルト等で固定する

「富士急サイクルトレイン」実証実験

期間:2021年7月16日(金)まで
※7月9日(金)~11日(日)は除外日

区間:富士急行線 大月~河口湖間

乗降可能駅:大月駅(富士急行ホームのみ)、都留市駅、谷村町駅、都留文科大学前駅、三つ峠駅、下吉田駅、月江寺駅、富士山駅、河口湖駅の9駅
※実施区間外および乗降可能な駅以外では従来どおり自転車を解体または折りたたんで専用の袋に入れる必要がある

利用時間帯、対象列車:
以下の時間帯の富士急行線車両の普通電車のみ
下り 大月発 9時13分発~14時17分発まで
上り 河口湖発 8時57分発~14時20分発まで

料金:無料

持ち込みについて:
①持込車両
大月~富士山間での大月寄りの1両のみ
※一般客の乗車も可能

富士急サイクルトレインのステッカー

対象車両に貼り出されているステッカー

②持込可能台数
1列車最大6台(1人1台まで)

③禁止する自転車
原動機付自転車、補助輪付自転車等や運行上支障する恐れのある特殊な自転車