数値化で取り戻す、自転車の「達成感」【サイスポ編集部の2026年6月号見どころ紹介】
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2026年4月20日発売「サイクルスポーツ6月号」の特集は、「プロの最新理論で学ぶ、あの達成感をもう一度! “数値化×目標達成”で今からだって自己ベスト更新へ」です。少し長めのタイトルですが、その分、今号で伝えたい本質が凝縮されています。
サイクルスポーツ2026年6月号の特集「“数値化×目標達成”で今からだって自己ベスト更新へ」

自転車に乗ること自体は好きだけれど、どこか最近は漫然と乗っているだけで、以前のような楽しさや充実感が薄れている。そんな感覚を抱えている方はいないでしょうか。本特集は、まさにそうしたサイクリストに向けて企画されたものです。
多くの人が、これまでの人生で「目標を立て、それを達成する」という経験をしてきたはずです。そしてその過程で得られる日々の充実感や、達成したときの喜びは、何にも代えがたいものだったのではないでしょうか。しかし年齢を重ねるにつれて、誰かに評価される機会は減り、自分自身の成長を実感する機会も少なくなりがちです。
そこで今回の特集が提案するのが、「数値化」という考え方です。タイムやパワー、体重、体脂肪率、あるいは健康診断の数値など、自分の状態を客観的に示す指標を持つことで、自分自身の努力や変化を可視化し、評価することができるようになります。
数値は嘘をつきません。そして数値は、自分で自分を褒めるための確かな材料にもなります。たとえ年齢を重ねても、数値の変化を感じることができれば、「まだ自分は伸びている」という実感を得ることができます。それが次の目標を生み、再び挑戦する意欲につながっていくのです。
本特集は、そんな「達成感」をもう一度取り戻し、自転車をより楽しくするためのヒントを提示する内容となっています。
プロが実践する“数値化”の最前線


特集の冒頭では、プロの現場で行われている数値化の取り組みに迫ります。登場いただいたのは、愛三工業レーシングチームの中根英登さん(テクニカルディレクター)と大前 翔さん(トレーニングコーチ)です。
中根さんはワールドチームでの経験を持ち、現在はチームスタッフとして選手育成に携わっています。彼が感じていたのは、世界と戦うための“土台”の違いでした。UCIコンチネンタルチームである愛三工業には、まだ取り入れられていない要素が多く存在し、そのままでは最初から勝負にならない——そうした危機感から、数値化を軸とした取り組みがスタートしたのです。
現在チームでは、パワーやコンディション管理などを徹底的に数値で把握し、トレーニングや戦略に反映させる仕組みが整いつつあります。これは単なるデータ収集ではなく、世界基準に近づくための重要なステップでもあります。
また、この取り組みにはチームコーチを務める大前翔さんも深く関わっています。元プロ選手でありながら、現在は医師としても活動している彼は、コーチとしてチームをサポートしています。競技者としての経験と医学的知見を融合させたアプローチは、まさに現代的なトレーニングの象徴と言えるでしょう。
こうしたプロの事例は、一見すると一般サイクリストには遠い存在に感じられるかもしれません。しかし本特集では、この考え方をあくまで「誰にでも応用できるもの」として提示しています。数値化はプロだけのものではなく、むしろ日常的に自転車を楽しむ人にこそ有効な手段なのです。


誰でもできる数値化と、挑戦を楽しむヒント

特集の後半では、一般サイクリストでも実践できる数値化の方法や、栄養管理、さらには目標達成の実例が紹介されています。
中でも印象的なのは、実際に数値化を取り入れながら目標を達成してきた人たちのエピソードです。それぞれが自分なりの目標を設定し、その達成に向けて積み重ねてきた過程には、多くのヒントが詰まっています。
例えば、登場するBekiさんの存在は象徴的です。彼女はパリ〜ブレスト〜パリ(PBP)やエベレスティングといった高難度のチャレンジを達成していますが、その姿はどこか軽やかで、楽しそうに見えます。その理由は、常に明確な目標を持ち、それを一つひとつクリアしてきた積み重ねにあります。
一見すると特別なことをしているように見えますが、実際には日々の積み重ねと数値による管理がその裏にあります。だからこそ、難しい挑戦も“現実的な目標”として捉えることができるのです。
ここから見えてくるのは、「楽しさ」の本質です。それは単に楽をすることではなく、自分の限界に挑み、それを少しずつ更新していくプロセスにあります。年齢や性別に関係なく、誰もが挑戦できる——その可能性こそが、自転車というスポーツの魅力なのかもしれません。
数値化は、その挑戦を支える強力なツールです。目標を明確にし、進捗を可視化し、達成を実感する。そのサイクルを回すことで、自転車は単なる移動手段や趣味を超え、「成長を楽しむ手段」へと変わっていきます。今号の特集が、そんな新しい楽しみ方に出会うきっかけになれば幸いです。
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サイクルスポーツ2026年6月号は4月20日(月)発売、定価1000円です。
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雑誌コード:04137-6
ISBN:4910041371044




