目標達成のための注目機材ピックアップ! 軽量編【Specialized(スペシャライズド)】

目次

  • photo 岡 拓

text 中谷亮太/大屋雄一

最速で目標を達成するためには、効率的なトレーニングと正確なデータ計測が欠かせない。高みへと挑み続ける現代サイクリストにとって、機材選びは単なる趣味の範疇を超え、パフォーマンス最大化への「戦略的投資」と言っても過言ではないだろう。ここでは、注目の軽量ロードバイク、Specialized(スペシャライズド)の「S-ワークスエートス2」を紹介する。

 

エートスの第2章、さらに完璧へと近付く〜スペシャライズド・S-ワークスエートス2

S-ワークスエートス2

Specialized S-WORKS AETHOS 2
スペシャライズド・S-ワークスエートス2

スラム・レッド AXS完成車価格/176万円

SPEC.
フレーム/カーボン
フォーク/カーボン
コンポーネント/スラム・レッドAXS
サイズ/ 49、52、54、56
カラー/サテンカーボン×グロスドロマイトメタリック、グロスレッドインクウォッシュ×CQVリフレクスシルバーパール

2020年、コンペティティブな世界とは無縁ながら、585gというフレーム重量でヒルクライム界隈をザワつかせた、スペシャライズドのエートス。あれから5年の歳月が流れ、第2世代となるエートス2がデビューした。

チューブ形状やカーボンレイアップは、ターマックSL8で培ったノウハウを取り入れることで、コンセプトを維持したままさらに進化した。ジオメトリについてはユーザーの実状を反映し、多くのサイズでヘッド角を0.5度寝かせ、ホイールベースを7mm伸長、BBハイトを3mm下げるなど、エンデュランスロードに近いものとなっている。

ここに紹介するのは、最高峰の「Sワークス エートス2」で、ホイールは前後で1131gを公称するロヴァール・アルピニストCLXⅢを採用。コンポはデュラエースとスラム・レッドから選ぶことができ、どちらも価格は176万円だ。参考重量については、レッド仕様の方が5.98kg(サイズ56)と僅かに軽いことから、ヒルクライマーであればこちらに食指が動くだろう。

 

アルピニスト コックピットⅡ

ハンドルバーはロヴァール・アルピニスト コックピットⅡ。リトゥールのフィットデータを基にデザインされており、幅400mm×ステム長100mmのサイズで270gを公称する

前三角のパイプ

ディスクブレーキのオイルラインの内装化に伴い、ヘッドベアリングは上側を拡大し、上下共1-1/4インチとなった。合わせてヘッドチューブが僅かながら太くなっている

BBまわり

BB規格はBSA 68で、BBカップは6gを削減。その他、UDHディレーラーハンガーで2g、専用設計のフロントブレーキマウントで2gなど、各部でグラム単位の軽量化を実施する

アルピニスト カーボンシートポスト

φ27.2mmのアルピニスト カーボンシートポストは、やぐらの肉抜きを増やすことで9g軽くなった。また、内径φ30.0mmのシートポストクランプでも9gの軽量化を達成している

 

Impression〜まるで仕立ての良いスーツのような心地良さ

不思議な感覚だった。初めて試乗したのに、まるで何年も乗り続けたクロモリフレーム車のように肌なじみが良い。ペダリングに対して小気味良く反応するが、決して剛性をひけらかすことはない。アンダー6kgという軽さゆえに、上りではシッティング、ダンシングの別を問わず、イメージに対して一歩も二歩も先へ進む。タイム的な速さに対する感動よりも、気持ち良さという余韻の方が強く心に残るのだ。

平地では速度を上げるほど空力的なネガが感じられる。低斜度のハイペースなヒルクライムでは、これが不利になりそうだが、圧倒的な軽さが相殺してくれる可能性は大。何より、完成車としてのトータルバランスは非常に高く、ロングライドも楽しめる一台だ。

 

S-ワークスエートス2に乗る大屋さん

 

Brand〜北米三大ブランドの一角。革新的な製品を続々投入

1974年に自転車部品の卸売業として誕生したスペシャライズド。その後、市場ニーズを満たす自社製品を開発するため、カリフォルニア州モーガンヒルに本拠を置く。現在は日本を含むアジア、欧州、南米など28か国にオフィスを持つ世界的なメーカーへと発展した。