ジロ・デ・イタリア2023 第2ステージは地元イタリアのミランが初優勝

2023.05.08
レース

photo LaPresse

イタリアで開催中の第106回ジロ・デ・イタリア（ＵＣＩワールドツアー）は、５月７日にテーラモからサン・サルヴォまでの202kmで第２ステージを競い、ゴールまで残り4kmを切った所で発生した落車事故で小さくなった集団でのゴールスプリントになり、初参加のジョナタン・ミラン（バーレーン・ヴィクトリアス）が初優勝し、地元イタリアに最初の区間優勝をもたらした。

■地元イタリアのミランが落車で混沌となったゴールスプリントを制した (photo : LaPresse)

区間2位はオランダのデーヴィッド・デッケル（チームアルケア・サムシック）、3位はオーストラリアのケイデン・グローヴス（アルペシン・ドゥクーニンク）だった。

総合リーダーのマリア・ローザを着たベルギーのレムコ・エヴェネプール（スーダル・クイックステップ）は、先頭集団でゴールし、総合首位の座を守った。

■マリア・ローザはエヴェネプールが守った (photo : LaPresse)

第2ステージは176選手が出走。序盤の逃げはゴールまで残り38kmで吸収され、集団ゴールスプリントになるだろうと思われた。ところがゴールまで残り4kmのバナーを通過した直後、アルペシン・ドゥクーニンクが先頭を引いていた集団の前方で落車事故が発生。集団は分断し、先頭は50人ほどになってしまった。

小さくなった集団には、フェルナンド・ガビリア（モビスターチーム）やパスカル・アッカーマン（ＵＡＥチーム・エミレーツ）といったトップスプリンターが生き残っていたが、混沌としたゴールスプリントを制したのは、22歳でジロ初参加だったミランだった。彼はこの区間優勝でポイント賞の総合首位に立ち、マリア・チクラミーノも手に入れた。

■ジロ初参加で区間初優勝を果たしたミランのコメント
「信じられない。これは初めてのジロで、まだ第2ステージだ。昨日はとても良いタイムトライアルをして、結果に満足した。でも、今日のステージの最後に勝利がやってくるなんて想像もしていなかったよ。チームメイトたちがボクを完璧なポジションに置いてくれて、気楽に行けと言ってくれた。信じられない、ただただ幸せだ」

■区間優勝したミランはポイント賞のマリア・チクラミーノも獲得した (photo : LaPresse)

■第２ステージ結果
［５月７日／テーラモ～サン・サルヴォ／202km］
1. MILAN Jonathan (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) 4:55:11
2. DEKKER David (TEAM ARKEA – SAMSIC / NED)
3. GROVES Kaden (ALPECIN-DECEUNINCK / AUS)
4. MARIT Arne (INTERMARCHÉ – CIRCUS – WANTY / BEL)
5. MAYRHOFER Marius (TEAM DSM / GER)
6. ACKERMANN Pascal (UAE TEAM EMIRATES / GER)
7. GAVIRIA RENDON Fernando (MOVISTAR TEAM / COL)
8. BONIFAZIO Niccolo (INTERMARCHÉ – CIRCUS – WANTY / ITA)
9. STEWART Jake (GROUPAMA – FDJ / GBR)
10. MATTHEWS Michael (TEAM JAYCO ALULA / AUS)
26. EVENEPOEL Remco (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
48. MCNULTY Brandon (UAE TEAM EMIRATES / USA) +0:12
67. VINE Jay (UAE TEAM EMIRATES / AUS) +0:19
77. GEOGHEGAN HART Tao (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:19
125. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) +0:31

■第２ステージ後の総合成績（マリア・ローザ）
1. EVENEPOEL Remco (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) 05:16:29
2. GANNA Filippo (INEOS GRENADIERS / ITA) +0:22
3. ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR) +0:29
4. KÜNG Stefan (GROUPAMA – FDJ / SUI) +0:43
5. ROGLIC Primoz (JUMBO-VISMA / SLO) +0:43
6. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:55
7. VLASOV Aleksandr (BORA – HANSGROHE / RUS) +0:55
8. GEOGHEGAN HART Tao (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:59
9. MCNULTY Brandon (UAE TEAM EMIRATES / USA) +1:00
10. VINE Jay (UAE TEAM EMIRATES / AUS) +1:05
99. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) +3:07

［各賞］
■ポイント賞（マリア・チクラミーノ）：MILAN Jonathan (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA)
■山岳賞（マリア・アッズーラ）：LAPEIRA Paul (AG2R CITROEN TEAM / FRA)
■新人賞（マリア・ビアンカ）：EVENEPOEL Remco (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
（※第3ステージは MCNULTY Brandon (UAE TEAM EMIRATES / USA) が着用）