ダウンヒルシリーズ2026 第2戦・UP MTB PARK IN KANNABEは田中航太が優勝

  • photo Noriyasu KATO/DOWNHILL SERIES

DOWNHILL SERIES 2026 #2 UP MTB PARK IN KANNABEが2026年4月25日(土)〜26日(日)、兵庫県豊岡市にて開催された。DOWNHILL SERIESとしては昨年に続いての開催となる同会場。1年の時間を経て、コースはさらにブラッシュアップされていた。

DOWNHILL SERIES 2026 #2

DHSの朝はライダーズミーティングから始まる

DOWNHILL SERIES 2026 #2

コースセッターの阿藤寛が「ブレーキを離して突っ込んでいってみても必ず助かるように作ってある」と話していたバームセクション

DOWNHILL SERIES 2026 #2

ライダーであり、UP MTB PARK IN KANNABEのコースセッターでもあるCIVREL Homiesの二人が今回もレースコースを準備してくれた

 

UP MTB PARK IN KANNABEのMTBフィールドのコース監修・造成は、CIVREL Homiesの阿藤寛と淺野善亮が手がけており、今回のコース設定もこの二人が担当。

コースに使用されている「KITAKABE(北壁)」コースは、スノーシーズンには上級コースとしても知られる急斜面を活かしたレイアウトが特徴。今大会ではその地形を最大限に活かしながら、昨年からさらに進化したコースが用意された。

スタート直後のフラット区間は、走るほどにリズムが掴める構成に変更。本格的な「北壁」セクションに入ると、圧雪車も入れない最大33〜34度ほどの斜面が今年も待ち受ける。

DOWNHILL SERIES 2026 #2

「日本一急」とも言われるスタート台

DOWNHILL SERIES 2026 #2

レースコースには急峻な「KITAKABE」エリアを使用

 

昨年使用されていたバームは、掘れによる転倒リスクが高まっていたことから、今年は新たなラインへと変更。それにより新しいキャンバーセクションが生まれ、立っているだけでも困難な斜度の中での、よりテクニカルでより高いラインコントロールが求められるレイアウトへと進化した。

後半のジャンプセクションにも改良が加えられた。大きなダブルジャンプに入る手前に小さなダブルを追加することで、正確にこなせば自然と次のジャンプに繋がる設計に。さらに大きなバームを新設し、ノーブレーキでの進入からステップアップ、三連ジャンプへと続く流れは、スピードとリズムが噛み合ったときに最大限の気持ちよさを生むセクションとなった。

こうしたコースについてコースセッターの阿藤は、
「今、DHSの出場者には若者が多い。若いうちにこういう経験(急斜面のキャンバー)をしておくと、これから先、どこか別の場所で急な斜面に出会っても『やったことがある』と思える。ブレーキを離して突っ込んでいってみても走れるように作ってあるので、この山の急さをしっかり活かして、ここで経験を積んでほしいという気持ちも込めている。」と語る。

単なる難しさだけでなく、「挑戦と成長」を意図したコース設計が、この会場の特徴と言える。

DOWNHILL SERIES 2026 #2

斜度が33〜4度もある、カンナベ名物のキャンバーエリア

DOWNHILL SERIES 2026 #2

フィニッシュエリアからはレースコースのほとんどが見渡せる

 

土曜日に行われたシーディングラン、そして日曜日の決勝に向けて、コースはドライコンディションの中で徐々に荒れ、スピードとコントロールのバランスがより重要となっていく。

そんななかエリート男子クラスで優勝を果たしたのは田中航太(myX/trailadventure)。昨シーズンはあと一歩届かないレースが続き、2位を重ねる悔しい展開が続いていたが、今大会で2年ぶりの優勝を掴んだ。

レース後、田中は 「去年は勝てなかったので、久しぶりの優勝です。2位を6度も取っていて、あと少しが届かないシーズンでした。」と振り返る。

さらに今回のレースについては 「コースはすごく楽しかったです。どこまでブレーキを離していけるか、チキンレースみたいな感覚でした。攻めようと思えばどこまでもいける。ぶちかましてやろうと思って走り、結果、勝てました。最高です。」と語った。 開幕戦でのクラッシュからの最下位フィニッシュという悔しい結果からの巻き返しとなり、シーズンの流れを大きく引き寄せる一勝となった。

2位にはベテランの金子匠(小川輪業)、3位には鮒子田佑人(CIVREL Homies)が入り、鮒子田はエリートクラスで初のTOP3に食い込んだ。

DOWNHILL SERIES 2026 #2

エリート男子クラス優勝の田中航太

DOWNHILL SERIES 2026 #2

キッズライダーたちもカッコよく飛ぶ!

 

エリート女子クラスでは藤森美空(KAMIHAGI cycle/Muc-off)が優勝。ここ2023年の最終戦以降、出場しているレースでの連勝を伸ばした。

「苦手なコースでしたが、ブレーキングやキャンバーなどでは自分の成長を感じることができました。良い走りができたと思います。」とコメント。今シーズンもダウンヒルに加え、クロスカントリーでも全日本出場を予定している。

会場には若いライダーの姿も多く見られ、急斜面やキャンバーといった特徴的なセクションに挑戦する様子が印象的だった。1年前の開催を経て、コースとともにライダーたちも着実に成長していることを感じさせる。

DOWNHILL SERIES 2026 #2

レース後は出展ブースでのファンミーティングも開催された

DOWNHILL SERIES 2026 #2

シーズン第2戦となった今大会。1年の積み重ねによって進化したコースと、それに応えるライダーたちの走りが噛み合い、ハイスピードかつハイレベルなレースが展開された。

次戦は今週末の5月9日(土)〜10日(日)、熊本県の吉無田高原DHコースで開催される。今回も春の吉無田MTBフェスタとの合同開催。決勝レース後にはウィップコンテストも開催予定。エントリー締め切りは5月8日(金)の昼12時。

#3 吉無田高原DHコース(熊本県)詳細はこちら

 

DOWNHILL SERIES 2026 #2 UP MTB PARK IN KANNABE

開催日:2026年4月25日(土)〜26日(日)

開催地:UP MTB PARK IN KANNABE(兵庫県豊岡市日高町太田158-2)

 

エリート男子 結果

1. 田中航太(myX/trailadventure)1:04.676

2. 金子 匠(小川輪業)+1.992

3. 鮒子田 佑人(CIVREL Homies)+2.577

 

エリート女子 結果

1. 藤森美空(KAMIHAGI cycle/Muc-off)1:13.605

2. 堤 佳乃(GIANT GR/ChiyRacing/輪娯館)+15.485

3. 嘉村 玲亜(Limited Team 846)+16.265