新城は総合68位で完走 ツアー・オブ・ジ・アルプス2025 最終ステージ
イタリア・トレンティーノ アルト・アディジェ州とオーストリアのチロル州で開催中のUCIプロシリーズ『ツアー・オブ・ジ・アルプス2025』。
最終日の第5ステージは、距離は112kmと短いもののスタートして40km地点に1200mのカテゴリー1級山岳が設定され、1200mを超える山頂を3つ越えながらフィニッシュ手前10kmで再び1級山岳が登場するという、新城幸也が苦手とするショート山岳ステージ。この日も朝から気温が低く、あいにくの天気となった。
チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニはダヴィデ・バルダッチーニと新城のみで臨む最終ステージ。とにかくステージの完走を目指した。完走をしたのは78人という厳しいレースの中、新城は70位でフィニッシュし、総合68位で無事にレースを終えた。厳しいチーム情勢の中、山岳レースで生き残ることができたことは次のレースへの自信になったと言える。

集団から遅れながらも諦めずに追いかける新城 Photo:Cor Vos

ダヴィデ・バルダッチーニとスタートサインをする新城 Photo:Cor Vos
新城幸也のコメント:
昨日に引き続き雨の予報だったが、起きてみれば曇り。幸い雨は降っていないが、いつ降り始めてもおかしくはない空模様。2022年に全く同じコースで最終日をやっているのだが、64人しかフィニッシュできず大勢がタイムアウトになっていたステージだったので、嫌な予感しかしないけど、せっかく最終日まで生き残ったので是が非でも制限時間内にたどり着きたいところだ。チームも2人しかいないので、ここでタイムアウト、リタイアするのは印象が良くないしね。
しかし昨日のステージのダメージは、スタートの時には感じていた。幸いにも!?112kmと短いステージだったので、3時間集中するだけ。イネオス・グレナディアズがリーダーチームだったり、集団をコントロールする時は上りでペースを上げる傾向にあって、それは今回も健在だった。
今日のステージは4kmと上りの距離は短いが平坦勾配が8%、10%、12%とキツイ。最初の上りからそこそこのペースで上り始めた。ついて行くにはキツすぎた、こうなったらトレーニングと割りきって制限時間内にフィニッシュにたどり着くように走った。
2021年最後にツアー・オブ・ジ・アルプスを走ったが、コースが全然変わっていて、コースプロフィールもキツくなってた。前はもう少し中間ぐらいのキツさのステージがあったが、今年のコースはハードなステージしかなかったと感じた。
ヨーロッパでの初レースを無事に走りきれて良かった。チームメイトが毎ステージリタイアしてしまい、チームとしては、少人数でもこの大会をしっかりと走りきるという目標になってしまった。まぁ、先頭でも10人ぐらいのフィニッシュしか無くて、毎日バラけたフィニッシュで完走人数から見ると、このレースはハードなレースのひとつだと思う。
自宅に戻り、しっかりとリカバリーして次はいよいよ、5月!日本のレースへ備えます!
チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの出場メンバー
アレッサンドロ・イアッキ(イタリア)第3ステージDNS
ダヴィデ・バルダッチーニ(イタリア)総合60位
トマーゾ・ネンチーニ(イタリア)第2ステージDNF
新城幸也(日本)総合68位
ジョアン・ロランゾ(イタリア)第1ステージDNF
ルカ・ヴェランド(イタリア)第3ステージDNF
アンドレア・ピアス(イタリア)第2ステージDNF
大会公式サイト
Tour of the Alps
新城幸也 公式X
https://x.com/YukiyaArashiro