実践型・自転車まちづくりガイド養成スクール「グラバイスクール」開校

目次

〇と編集社gravbicycle事業部は、まちの自然・歴史・暮らしをつなぎ合わせてコンテンツ化することのできる「自転車まちづくりガイド」を養成する実践型スクール「gravbicycleschool(グラバイスクール)」を開講する。

まちに根差したサイクルツーリズムを行いたい、自転車ガイドの収益化を図りたいといった人を対象に、サイクルツーリズムの拠点整備のパイオニアや、アクティビティマーケターなどを講師に迎え、自転車まちづくりガイドの育成を目指す。

オンライン講義とリアル講義を組み合わせた形態の「grav bicycle school(グラバイスクール)」は、2021年3月14日(日)より申し込み受付を開始した。

グラバイスクール

 

自転車と生きていく、を当たり前にする「グラバイスクール」とは?

gravbicycleschoolは、自転車まちづくりのコアになるサイクリングガイドを養成するスクールです。

自転車まちづくりとは、自転車をツールとして活用することで、まちの自然・歴史・産業をつなぎ合わせて、その地域の観光や暮らしに還元していくようなまちづくりのこと。そのようなまちづくりのコアになるガイドは、自転車の知識・経験はもちろんの事、まちの特性を多面的に把握すること、アクティビティマーケティングの知見、他の産業と自転車とのシナジーのアイディアなど、総合的なスキルが求められます。 グラバイスクールでは、レクチャーとトークセッションを組み合わせてまちづくりに必要な視点を学び、一連の講座の最後には、長野県辰野町で、学んだことを活かして実際にコースづくりを行います。

グラバイスクール

 

自転車まちづくりが、地域社会と自然環境を変える

現在、日本の地方地域社会は、人口減少に伴う産業の衰退、そしてそれによりさらに人口減少が加速するという悪循環の中にいます。また、世界に目を向けると、二酸化炭素の排出による地球温暖化の拡大という、非常に困難な課題を抱えています。自転車社会の構築は、それら喫緊の課題に対する解決策です。

自転車まちづくりは、新たな観光アクティビティとして、地域に人の流れと経済的循環をもたらします。それにより、地域の産業も活性化することになり、経済と人口の両面から地域社会を再編集します。

また、地域に暮らす人々にEバイクなどの新しい自転車が浸透すれば、地域ネットワークの面的拡大により、暮らしの豊かさを確保しながら人口減少に対応していくことができるでしょう。そして、人々の移動における比重が自動車から自転車へと移り変わることにより、環境負荷は大きく改善します。自転車まちづくりは、社会と環境の両面でサステイナブルな社会を構築します。

グラバイスクール

 

自転車まちづくり先進地域— 長野県辰野町

■地域コア人材・自転車冒険家小口良平と自転車資源の開発・発信

辰野町では、サイクルルートの開発、サイクルステーションの運営、アクティビティの企画などを行ってきました。それらの事業は、自転車冒険家の小口良平を中心にして、辰野町で活動するデザイナー、建築士、コミュニティプランナーらの仕事を有機的に結びつけることによって生まれたものです。その結びつきが、自転車まちづくりを成り立たせるためのソフト的環境として機能しているまちが、今の辰野町です。

■ 地域共有設備としてのレンタサイクルとサイクルステーション

魅力あるガイドサイクリングを快適に・安全に実施するには、実は多くの設備が必要とされます。例えば、何台ものレンタサイクルや、整備用具や更衣室を備えたサイクルステーション。まちでサイクルツアーを行うために、一人のガイドがこれらをすべてそろえることは現実的ではありません。

辰野町には、レンタサイクルを備えたサイクルステーション、grav bicycle station(グラバイステーション)があり、スキルを備えた人がいつでもガイドサイクリングを行うことができるハード的環境が整備されています。また、周辺の地域とも連携を深めており、この環境整備の動きは長野県内で面的に拡大していくと考えられます。

Eバイク― アクティビティ向け電動自転車
Eバイクは、スポーツタイプの電動自転車で、郊外のスポーツ走行や山道の上りに効果を発揮します。起伏に富んだ変化の多い長野県の地形との親和性は非常に高いです。グラバイステーションでは、GIANT製Eバイクを5台導入しています。

 

講座スケジュール

4/21(水)
オンライン講義 「ツアーイベントのマネジメントとフォレストサイクリングの可能性」
講師:佐藤雄一さん(静岡県サイクルツーリズム協議会事務局長)

4/28(水)
オンライン講義 「兼業サイクリングガイドとしての収益化の手法」
講師:田中将人さん(びわ湖のカナタ代表)

5/12(水)
オンライン講義 「インバウンドマーケティングから見た高付加価値アクティビティのつくりかた」
講師:木村雄志さん(アクティビティ事業者アドバイザー)

■5/15(土)・16(日)
現地研修 「地域の魅力のサイクルツーリズム化とルートづくりのリスクマネジメント」
講師:木村雄志さん(アクティビティ事業者アドバイザー)、小口良平(自転車冒険家・〇と編集社理事)

 

自転車まちづくりを学べる無料プレセミナーを3/30(火)、4/3(土)オンラインで開催

「サイクルガイディングに求められる5つのスキルと近年のサイクルツーリズムのトレンドの分析」

グラバイスクールが目指す「自転車まちづくり」「自転車社会」とはどのようなものなのか知ることができるプレセミナーを開催します。自転車冒険家・自転車旅行研究家の小口良平が講師です。 自転車まちづくりでは、自転車についての知識のみならず、サイクルツーリズム全体の動向や、まちの歴史・文化についての知見など、幅広い観点を総動員することが必要とされます。このプレセミナーでは、「自転車まちづくり」の根幹となる考え方を共有していきます。

3/30(火)20:00〜21:00
4/3(土)13:30〜14:30
*各回とも同じ内容で、オンライン講義です
https://www.facebook.com/events/772773800270761/

自転車冒険家自転車旅行研究家:小口良平
長野県岡谷市出身。約8年半、157カ国、地球4周の自転車旅に出る。日本人歴代1位樹立。まちづくりサイクルアドバイザーとして、サイクリングガイド、マップ作成や観光商品開発、自転車環境整備、地域おこしで活躍中。

 

問い合わせ:〇と編集社
mail:info@gravbicycle.com
tel:080-9405-2557(担当:渡邊/9:00~17:00)
https://gravbicycle.com