春夏サイクリングに最適!パールイズミの“本気ウェア”を徹底レビュー【2025年版】
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緑まぶしい、ロードバイクをはじめとしたスポーツバイクにとって絶好の季節がやってきた。身なりを新たにしてペダルを漕げば、心は弾み、バイクは自然と遠くへ導かれる。そんなライドのマインドを高めてくれる、今春注目のサイクリングアパレルとして、パールイズミの“本気ライド系”サイクリングウェアを紹介しよう。
パールイズミ・プレミアム サミット レース ジャージ

プレミアム サミット レース ジャージ ●価格/1万9800円
パールイズミは70年以上の歴史を誇る、国内サイクリングアパレルの先駆者だ。独自の技術・素材を多用し、手間を惜しまず作り込まれた製品群は、トッププロからアマチュアまで、より速く、さらなる快適さを求めるライダーを魅了し続ける。
トップ選手からのフィードバックを基に、パールイズミの技術の粋を集めた「プレミアムサミット」。今春登場した新フラッグシップであり、速さを突き詰めるようなライダーに向けたシリーズだ。そのジャージは、縦横に優れた伸縮性を持つ4ウェイ生地を筆頭に、薄手・軽量の生地を適所に使用。日本ナショナルチームのモデルにも使われるピンメッシュ素材が高い通気性と吸汗性をもたらし、ハイテンポのライドでも快適な着心地が持続する。そして超立体パターンが空力性能とストレスのないフィット感を両立する。プレミアムの名にふさわしい究極の1着だ
着用レビュー〜レーサーの厳しい要求を満たす、とっておきの1枚
ぴったりと体に沿う一体感は、まさにレーシングジャージ。でも窮屈さは皆無で、むしろ優しく体を包んでくれるような感覚に長けている。柔らかでしっとりした風合いの生地もさることながら、超立体カッティングの妙もあろう。とても上質な着心地だ。試乗時は汗ばむ気温ではなかったが、それ故寒く、かえって高い通気性を実感するほど。薄手の生地はアンダーウエアに的確にフィットするので、夏場でも熱をしっかり逃がしてくれるだろう。そして、特徴的な6ポケットは場所を迷うと想像したが、手前と奥で生地が異なり、開口部の段差も十分で、直感的に把握できるので心配は無用だ。ローエッジの襟、動きの軽いファスナー、身頃の裾のグリッパー、丁寧な縫製など、きめ細かな作りはさすがパールイズミ。上品さのあるスポーティなルックスも購買欲をかき立ててくれる。

通常色はダークネイビー、ブラック、ホワイト。袖と背中の上側中央にはアクセントのパターン入りだが、身頃は単色なので着こなしやすい。限定色の「マカレル」カラーもある

袖の長さは最新レーシングジャージで定番となる長めの仕立て。袖口は腕の圧迫感を低減して着心地を高め、空力にも効果のあるカットオフ仕様。すっきりとした見た目も魅力だ

バックポケットは二重構造による6室。携行物を小分けにして収納できるので利便性に優れる。外側ポケットは3Dメッシュ素材とし、生地の重なりによる通気性の低下を防ぐ

背中の中央部は、大きなメッシュの生地とすることで高い放熱性が追求される。さらにボンディング仕立てにより縫い目を排除して、肌へのストレスを解消して着心地を高める

ファスナーの裏側には薄手のフラップを装備して、肌との接触を防いで快適性を高めてくれる。目の大きなファスナーは動きも軽くて温度調節や脱衣時のストレスも皆無だ

乗車姿勢を徹底的に解析した、最新の超立体パターンを展開。前傾の強いレーシングポジションでも自然な着心地、優れた空力を発揮するエアロフィットが追求されている

身頃の裾の裏側にはシリコン素材が装着される。激しいライディングでもジャージがずり上がることを防止して、正しい位置にキープしてくれる。きめ細やかな作りがうれしい
パールイズミ・プレミアム サミット ビブ パンツ

パールイズミ・プレミアム サミット ビブ パンツ ●価格/2万3100円
生地からパッドに至るまでビブショーツに求められる要素を全て新たにした1着。伸縮回復性に優れる4ウェイ生地、縫製を極限に減らした3枚のパネル構造と超立体パターンを採用。さらにパッド位置を引き上げる独自のビブ構造は、パッドが常に適切にライダーにフィットして、快適かつスムーズなペダリングを実現する。表面と本体が独立したフローティング構造を採用した「3D-F3パッド」も、ライダーとの一体感を後押し。背面が大きく空いて通気性を最大化するビブ構造、カットオフの裾など、渾身の作り込みは最高峰の名に恥じない
着用レビュー〜スムーズで快適なペダリングの極限を追求
このビブショーツの魅力をひと言で表すのなら、クリアな履き心地とでも言おうか。秀逸なのはまずパッドだ。製品説明にもあるように、履くとクッと前側にパッドが引き上げられて股間がホールドされる。しかも坐骨をはじめとするサドルとの接触部分以外は肉薄なので、不要なだぶつきはなくピタッと股間にフィットする。したがって雑味のないクリアなペダリングを味わうことができる。でありながら、坐骨まわりパッドの肉厚も必要かつ十分でサポート感も的確だ。さらにパッド以外も実に快適だ。適度にコシがある生地と縫製部を減らす3パネル構造が相まって、腰から臀部、大腿部にかけて全体をラップするかのような履き心地。ビブストラップと腹部の圧迫感もなく、ショーツの存在を忘れてライドに集中できる。この性能で2万円前半の価格とは恐れ入る。

ビブの背中は左右のストラップをつなぐメッシュ生地が少しあるだけで、それ以外は大きく空いた仕様。ジャージの通気性を妨げないので、暑い時期でも高い放熱性を実現する

背中が大胆に開いたビブデザインに加えて、メッシュ素材のストラップも装備して通気性を高める。上下に伸縮性があり、左右は伸びにくい作りでショーツをしっかり保持する

裾部分はカットオフされた仕立てにより、締め付け感のない快適な履き心地をが追求される。裏側には極小のシリコングリッパーを多数装備して、ショーツのずれ上がりを抑える

パッドは2重構造でそれぞれ肉厚・形状などが異なる。ショーツ側には内側(白い部分)の3カ所(前・後左右)のみ固定され、内側の中央部は外側から独立した状態となる。これによりインナーパッドは、より乗車時のお尻の動きに対してアクティブになり、優れたサポート性能を発揮する
まだまだある! パールイズミのおすすめアイテム
リンネジャージ〜大胆なイラストがサイクリストの心を弾ませる

リンネ ジャージ ●価格/1万4850円
ひげを蓄えた紳士「アンクル・リンネ」をモチーフに、独特の画風によるバイシクルカルチャーの表現が人気を集める「リンネ」。今年の春夏コレクションでもコラボモデルが登場! ツールの象徴的なシーンであるひまわり畑とプロトン、人気急上昇のグラベルレース、そしてラブリーなハート形のライド集団など、大胆な3つの絵柄は、サイクリストの心を弾む気持ちにさせてくれる。ベースとなる半袖ジャージは、程良いゆとりを持たせて幅広く着こなせるベーシックフィット。優れた吸湿速乾性とUPF50のUVカット機能を搭載。真夏でも快適だ。
リンネ ビブ パンツ〜リンネのロゴが映える、使い勝手に優れるボトム

リンネ ビブ パンツ ●価格/1万6500円
ジャージとのコーデを楽しめるビブショーツ。定番であるブラックカラーをベースに、サイドパネルにリンネのロゴとひげを蓄えた紳士の顔がワンポイントで入る。ジャージのイラストが大胆なので、控えめなデザインはスマートな着こなしが決まる。また、プレーンなルックスのジャージとも合わせやすいので幅広く使える1着だ。インナーパッドは肉厚を変えて最適なサポート性を発揮する、オールラウンドな「3D-アール」。締め付け感の少ない生地を用いた裾部、腹部の圧迫を抑えるビブの仕様など、ロングライドで快適な履き心地が持続する。
リンネ サイクル キャップ〜リンネのコーデを完成させる名脇役

リンネ サイクル キャップ ●価格/4400円
リンネシリーズのコーデを思い切り楽しむのなら、やっぱり同じデザインテイストのサイクルキャップは必要不可欠だ。モノトーンのシンプルかつクールなルックスは、リンネシリーズ以外のアイテムとのコーディネートも邪魔しないので、キャップだけを手に入れるのも良いだろう。吸湿速乾性に優れる化繊の生地によって被り心地も軽く、汗止め仕様になっているので、真夏にヘルメットの下に被っても快適だ。UPF15-45のUVカット性能や夜間の視認性を高める反射素材も装備し、小物でもしっかり機能を追求するのはさすがパールイズミである。