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新城幸也が落車後もアシストし、ツアー・オブ・ジャパン第3ステージでバーレーン・メリダのボレが優勝!

レース
2018ツアー・オブ・ジャパン第3ステージの新城幸也(バーレーン・メリダ)
2018ツアー・オブ・ジャパン第3ステージの新城幸也(バーレーン・メリダ)


TOJアレ!アレ!ユキヤ
2018ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ【いなべ】


第3ステージでユキヤに災難が降りかかった。三重県阿下喜駅前をスタートした92人が14.8kmの周回コースに入ったあたり、アタック合戦がひと息ついたところでユキヤがNIPPOの選手と交錯して顔から激しく地面に叩きつけられた。

ちょうどすぐ後ろを走っていた松田祥位(日本ナショナルチーム)は「スピードがかなり乗っていたので大丈夫かなと思いました」と話す。レースは2人の選手が逃げる形となり、メイン集団はユキヤ以外のバーレーン・メリダ勢がフタをした。ユキヤはこの集団から1分ほど遅れて、残り8周回のコントロールラインを通過した。

ユキヤのケガは、沿道のファンがびっくりするほど大きかった。左目と口の脇は大きく腫れ、出血している。ジャージも破れていて、そのまま救急車に乗ったほうがよさそうなコンディションに見える。ところがユキヤはそうしなかった。メイン集団に復帰すると先頭に陣取り、「リーダージャージを持ったワールドツアーチームの集団コントロール」を堂々とやってみせたのだ。

レースは残り3周回の後半に逃げを捕まえたが、またバーレーン・メリダのコントロールに戻る。最終周回には勝負を賭けた選手たちが速度を上げ、ついにユキヤは仕事を終えてペースを落とした。カウベルクをもじって「イナベルク」と名付けられた上り坂のフィニッシュ、先行したNIPPOのマルコ・カノラをたやすく交わして、リーダージャージのグレガ・ボレが両手を挙げてラインを越えた。

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グレガは「落車したのに献身的にアシストしてくれたユキヤに特別な感謝を」とコメントするのを忘れなかった。ユキヤの区間成績は2分53秒遅れの49位、総合は44位となっているが、彼はレース後にチームドクターに付き添われて救急車で病院に向かっている。「顔の傷、ちょっと写真見せてください」とカメラをのぞき込むユキヤだったが、原稿執筆時点でまだ診断結果は不明だ。

【Text&Photo:Hitoshi OMAE】



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Yukiya Arashiro Twitter
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