スラムの無線コンポ「フォースeタップAXS」がモデルチェンジ

2023.03.02
トピックス

スラムのロードバイク用無線コンポーネントのセカンドグレード「フォースeタップAXS」がモデルチェンジを果たした。大きなポイントは2つ。シフトレバーのデザイン変更とパワーメーターの登場だ。

シフトレバー／ブレーキキャリパー

フォースeタップAXSのシフトレバーはライバルeタップAXSと同じ形状になる。つまり、ライバルのレバーブレードの部分をカーボンにしたものだ。特徴は、現行のフォース、レッドeタップAXSよりもレバーフードがよりコンパクトになって握りやすくなっている点。一方で、ライバルAXSと同じ形状になったことでなくなった機能が2つある。まず、ブレーキパッドの当たりの調整をするコンタクトポイントアジャストメントが廃止された。また、サテライトスイッチを接続するためのブリップスポートも削減される。これは、2022年に無線タイプのサテライトスイッチ「ワイヤレスブリップス」が登場したことによる。なお、シフトレバーはディスクブレーキ専用で、従来のモデルにあったリムブレーキ用は廃止される。

ブレーキキャリパーは見た目の変更のみだ。

FORCE AXS HRD SHIFT-BRAKE SYSTEM
価格：6万7060円

パワーメーター

チェーンリング一体型

これまではなかったフォースグレードのチェーンリング一体型のパワーメーターが発売される。チェーンリング部分とパワーメーターとを分離させることはできないが、剛性が強化され軽くなるのがメリットだ。マウントの方式は今までと変わらず8ボルトなので、例えばレッドeタップAXSのクランクアームにこのパワーメーターチェーンリングを組み合わせることもできる。歯数設定はレッドと同じく50/37、48/35、46/33の3種類。パワーメータースパイダー単体としても発売される。精度は±1.5％。CR2032電池で200時間使用することができる。

FORCE AXS POWER METER CRANKSET
価格：13万9550円

FORCE AXS POWER METER UPGRADE
価格：7万9130円

スピンドル内蔵型

ライバルeタップAXSと同じように左クランクアームのスピンドルにパワーメーターを内蔵したタイプも発売される。フロント2×では、ワイド仕様、43/30のチェーンリングが付属しているもののみ発売される。特徴は、単4電池で駆動し、400時間以上使用することができる点。ただし、スパイダータイプのものと違って左脚のみの計測となるが、両脚計測のものよりも価格が抑えられている。フロント1×や、クランクアームのみのモデルもある。クランクアームの素材はライバルと違ってカーボンだ。

FORCE AXS WIDE POWER METER CRANKSET
FORCE 1 AXS POWER METER CRANKSET
FORCE 1 AXS WIDE POWER METER CRANKSET
価格：10万2100円

FORCE AXS CRANKARM POWER METER UPGRADE
価格：6万7150円

クランクセット

クランクも見た目が変更されているが形状等は変わっていない。パワーメーターを搭載していない通常のクランクセットでも、アウター、インナー一体型のチェーンリング搭載のモデルが発売される。こちらの歯数設定も50/37、48/35、46/33。また、ワイド仕様とフロント1×もラインナップする。ワイド仕様のクランクはスピンドルが長く、チェーンラインが外側に2.5mm広がるので、45mm、2.1インチ幅のタイヤを履かせることができる。1×のクランクはチェーンリングのサイズが40Tのみだが、交換用のチェーンリングとして38〜50Tまで2T刻みで発売される。48Tと50TのモデルはレッドAXS等と同じくエアロタイプのチェーンリングとなる。