スペシャライズド・新型シヴTT スピードの新しい形がここに

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スペシャライズド・新型シヴTT スピードの新しい形がここに

重量のある平たいエアロチューブのフレームを使い、ハンドリングは心許なく、ブレーキング性能は劣っているというタイムトライアルバイクの欠点を新型シヴTTは過去の遺物にする。軽く、反応性に優れ、機敏で、金メダルも獲得した初期のモデルと同じだけエアロ性能は優れたまま。これが、スピードを形にした新たなシヴTTだ。

あらゆる環境で最速のバイク

スペシャライズド・新型シヴTT スピードの新しい形がここにエアロダイナミクスを追求するために自社で建設した風洞実験施設Win Tunnel。その中で誕生したシヴTTは、ワールドツアーで求められる速さを備えている。それは、最もテクニカルなタイムトライアルコースに挑み、急勾配を駆け上がり、高い安心感とともにレースをするためのもの。また、重量は前モデルに比べ約500g軽くなっている。

「上りですらそのすばらしさが伝わってくる。下りでのハンドリング性能はまるでロードバイク。大きく進化した印象だ。」
-ボブ・ユンゲルス(ドゥクーニンク・クイックステップ)

唯一無二のシルエット

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UCI規則で許される薄く大きい翼断面形状の追求は、他のブランドに任せよう。既存の考えを打ち壊すのがスペシャライズド。数々の形状を収め、ヴェンジの開発にも使われたFreeFoil Shape Libraryをもとに、エアロ、重量、剛性を融合させたフレーム形状を選択。可能な限りの速さとそれ以外の性能も追求したバイクを作った。

既存の形状に異議を唱えるシートチューブ

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ロヴァール・321ホイールは世界最速のディスクホイール 。 しかも、シートチューブの裏にホイールを隠して空気抵抗を減らす必要はない。それどころか、シートチューブとホイールがそれぞれの通り道を作り上げ、空気抵抗を増やすことなく軽量化とライドクオリティーの向上に貢献している。また、1xドライブトレイン仕様にすることも可能だ。

軽さと安定性の向上による最速フィット

ベースバーとステムを一体型とし、ハードウェアを見直して、コックピットから約200gを削減した。同時に、安定性に優れ、豊富な調整域のプラットフォームは保ちつつ、自分だけのフィットや最速記録を達成できる。

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限界に挑むシートステー

スペシャライズド・新型シヴTT スピードの新しい形がここに接合部の位置を下げたドロップドシートステーは、空気抵抗を大幅に削減する。UCIの規定範囲内ギリギリに位置し、風の影響をほとんど受けない。このシートステーは、シッティングでペダルを力強く踏み込み、すばやく加速できるようにバイクのバランスも高めているため、速度が上がってもバイクを確実に操作できる。

ディスクブレーキ搭載でさらに速く

スペシャライズド・新型シヴTT スピードの新しい形がここにディスクブレーキは、さらなる速さに貢献する。フォーククラウンとシートステーにブレーキキャリパーがないため、空気抵抗を大幅に削減できるからだ。また、スルーアクスルが剛性とバランスを向上させるため、速さと操作性を完璧に両立させたバイクが完成する。

開発期間7年のダウンチューブ

2012年に自社風洞実験施設のWin Tunnelでテストを開始して以来、ダウンチューブはエアロ性能以上に剛性と重量の比率を大きく左右することがわかった。そこで新型シヴTTでは、パワー伝達性能の向上と軽量化をより重視し、また、フロントホイールの後ろにすっぽり隠れるようデザインして、世界最速を実現している。

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シートポストは細くて良い

シートポストをヴェンジのものより細くすると、乗り味が悪く、重くなり、シッティング時のエアロ性能は向上しない。そこで新たに開発する代わりに、すべてのシヴTTにはヴェンジのシートポストが搭載されている。より軽量で乗り心地に優れ、幅はUCI規定内ギリギリの細さだ。

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組み立てもフィット調整も簡単

スペシャライズド・新型シヴTT スピードの新しい形がここにワールドツアーのメカニックらと数十年ともに働いてきた経験から、TTバイクでは作業を簡単に行えることが重要。シヴTTは実際に走って速いだけでなく、組み立てからコックピットのフィット調整にいたるまでもすばやく行える。

「2010年からシヴTTを扱ってきたが、新型はかつてないほど簡単に組み立てられる。すでにこの新型を10台組み立てており、各ライダーのフィット調整も含む組み立てにかかる時間は、1台につきこれまでの3時間から1時間に短縮されている。」
-グイド・シェーレン(ドゥクーニンク・クイックステップ メカニック)

販売時期

風を切り裂くかのごとく突き進むシヴTTには、最新のスラム・レッドeタップAXS 1xドライブトレインを搭載し、可能な限りあらゆる優位性を得られるようにした。当然、市販ディスクホイールの中で最速かつ最軽量であるだけでなく、スペシャライズドがこれまでテストした中でも最速のホイールであるロヴァール・321ディスクとCLX64ホイールを搭載している。

日本では2020年春に発売される予定だ。

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スペシャライズド・新型シヴTT スピードの新しい形がここにS-Works Shiv TT Disc
価格:140万円(税抜)
カラー:グロスターマックブラック/ホワイト
サイズ:XS、S、M、L