ジップから「303 ファイアクレスト チューブレス ディスク」が6月下旬に発売

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ジップ303

先進的なホールを発売するジップがまた新たな革新的なホイールを発表した。それが303ファイアクレスト チューブレス ディスクだ。ディスクブレーキ専用ホイールであり、前作からリム形状も大幅に見直された。もちろん軽量化にも抜かりはない。そしてもっとも注目すべきポイントは、フックレスリム+28mmタイヤをロードホイールとしては非常に低い空気圧で使用することにより、低抵抗化を実現しているところにある。

対応するタイヤは、各社のチューブレス、チューブレスレディ製品であれば使うことが可能。ジップ製のタイヤ以外にも選択肢は広い。

ジップ303

ジップ・303ファイアクレスト チューブレスディスク(フロント)

ジップ303

ジップ・303ファイアクレスト チューブレスディスク(リヤ)

 

ジップ303

ボディはXDRまたはスラム/シマノをラインナップ、カンパニョーロは別売り

ジップ303

最適化されたリム形状はエアコンプレッサーを必要とせず、工具なしで簡単にタイヤの着脱が可能

風の抵抗、転がり抵抗、重力(重量+耐久性)、振動損失を抑えることにより、ホイール全体で効率を高めより速いスピードを実現している。リム内幅はワイドな25mmを採用しており、28mmのタイヤで最速になるように設計され、少ない空気圧でもタイヤの変形が少なくなることで転がり抵抗を減少させるとともに、振動を吸収してライダーの疲労をも軽減する。そして、40mmに設計されたリム高は45mmの前モデルよりも空力性能を向上させ、さらにビードフックがなくなったことで重量も300g削減されている。
また、ドイツで開発された新型ZR1 DBハブにより耐久性と反応性が向上したことにも注目だ。

タイヤを幅広にして低気圧にすると転がり抵抗が減少

ジップ303

推奨タイヤ空気圧(F/R)。ジップ・フックレスチューブレス対応リムの最大タイヤ空気圧は72.5psi(5bar)

幅の広いリムと、幅の広いタイヤを組み合わせることで、タイヤのたわみが少なくなり、結果として転がり抵抗が減少する。石畳での走行シミュレーションで同じ速度で走行するために必要なパワーを計測したところ空気圧が90psiで192w、60psiにすると167w、さらに40psiまで下げると150Wで走行できることが確認された(28mmチューブレスタイヤ/体重85kg)。また、舗装路でのテストでは時速45kmで走行時に、前モデルよりも10w以上少ないパワーで走行できることが実証された。

 

 

 

他モデルとの比較

製品名 重量(前後セット) 価格(前後セット)
303ファイアクレストチューブレスディスク 1355g 23万4100円
旧:303NSWクリンチャーチューブレスディスク 1530g 42万5200円
旧:303ファイアクレストクリンチャーチューブレスディスク 1645g 30万1500円

303NSWクリンチャーチューブレスディスクや303ファイアクレストクレストクリンチャーチューブレスディスクに比べると重量、価格と共に大きく抑えられていることがわかる。

でこぼこした路面を再現した検証動画(右がジップ303 ファイアクレスト チューブレス ディスク)

 

 

動画内の右側が新作の303ファイアクレスト チューブレス ディスクとなっており、選手の腕の揺れ方が顕著に軽減されているのが見て取れる。振動を吸収することでライダーへの疲労が軽減されるだろう。

ジップ303

ジップ・303ファイアクレスト チューブレス ディスク

価格:11万4100円(フロント・税抜)、12万円(リヤ・税抜)
ホイールサイズ:700C
リム素材:カーボン
タイヤシステム:チューブレスレディ
ブレーキ:ディスクブレーキ(センターロック)
重量:1355g(前後セット)
リム高:40mm
リム内幅:25mm
スポーク:Sapim CX-SPRINT
スポーク本数:24

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