クロスバイクユーザー必見! 絶対に知っておくべき自転車の交通ルール

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クロスバイクユーザー必見! 絶対に知っておきたい自転車の交通ルール

Presented by SAGISAKA

初めてのスポーツ自転車として、あるいは通勤・通学・街乗り用として人気の「クロスバイク」。しかし、いざ乗り始めてみると“自転車の交通ルールって分かりにくいなぁ”と感じる人は多いだろう。そこで、特にクロスバイクに乗っている人(だけでなく、あらゆる自転車ユーザーにも)に向けて、自転車の交通ルールで重要となるポイントを識者に聞いてまとめてみた。

 

基本を守れば事故は限りなくゼロに近づけられる

クロスバイク

スポーツ自転車に不慣れな人でも扱いやすく、通勤・通学からサイクリングまで活躍するクロスバイクは人気の車種だ。写真はFORCEの「Moravia 100D LTD」。天候にかかわらず安定した制動力を発揮するディスクブレーキ仕様で、キックスタンドが標準で付属。まさに初めてのクロスバイクにぴったりな一台だ。価格は6万280円

 

今回は“自転車ツーキニスト”として著名な疋田 智(ひきた さとし)さんに話を聞いた。

疋田 智さん

自転車交通評論家 疋田 智さん。NPO法人自転車活用推進研究会理事・博士(Ph.D.環境情報学)、学習院生涯学習センター非常勤講師などを務め、自転車関連の著作を多数手がけている

「日本の自転車交通は歩道通行が例外的に認められ、それがまかり通ってきてしまった歴史があり、まだまだ課題や矛盾点が多いのが現状です。近年は車道の左側通行が指導され周知が進んできましたが、まだ怖いなぁと思う人は多いことでしょう。

しかし、この記事で紹介する基本的なことを守っていれば自転車乗車中の事故は限りなくゼロに近づけられます。私も長年自転車通勤生活を続けていますが、その中で事故は一度もありません」と疋田さん。

さあ、詳しく教えてもらおう。

 

【POINT① 最重要】車道の左側を通行する

自転車は車道の左側を通行しよう

「これが最も重要と言えるポイントです。自転車は、歩道と車道の区別のある道路では原則として車道の左側を通行しなければなりません。いわゆる原付バイクとほとんど同じルールと考えてもらえればイメージしやすいと思います。

車道と歩道の区別がない道路の場合でも、もちろん左側を原則として通行しなければいけません。

絶対にやってはいけないのは車道の逆走です。これが最も事故につながりやすい危険な行為です」。

 

歩道はあくまで例外!

自転車で歩道を通行するなら押し歩こう

「①標識で通行が認められた所、②幼児・児童・高齢者・身体障害者の場合、③車道が危険だと思われる場合は、自転車は歩道を徐行して通行してもよいと定められています。もちろん歩行者が最優先であって、さらにこの“徐行”というのは時速7.5km程度とされており(警察庁による)、もはや自転車に乗る意味がないほどの速度です。

つまり、あくまで歩道は例外であり、本来自転車に乗って通ってはいけない場所なのです。法律の観点を抜きにしても、歩道を通行することは歩行者との事故の危険性がありますし、車との事故のリスクを誘発しやすいと考えます(最後に詳しく)。

どうしても歩道を通らなければならない場合は、自転車を降りて押して通行してください」。

 

こんな場所があるけどどうする?

歩道に自転車レーンのようなものがある場合は?

歩道の中に自転車レーンのような標示がある場合は?

「これはペイントレーンというもので、結局は歩道です。自転車は必ずここを通らないといけないというわけではなく、歩行者も自転車マークが引かれたレーンを通ってOKなんです。自転車同士が対面通行になる危険性があるし、歩行者と自転車との事故の危険性もあるので、ここを通行するのであればあくまで徐行を守ったうえで周囲に気をつけて」。

車道の左側に引かれた自転車マークのあるラインは?

車道の左側に引かれた自転車マークのあるラインは?

「これは自転車の通行すべきラインを示したピクトグラムと呼ばれるもので、必ずしもこの部分を通らないとけないわけではありません。教育的標示と言えるもので、自転車に車道の左側を通行するよう促し、車のドライバーに対しても自転車は車道の左側を通行するものだと教えるために設置されています」。

自転車専用と標示されたレーンは?

自転車専用と標示されたレーンは?

「これはまさに自転車専用レーンであり、自転車は車道の中ではここを通行しなければなりません。先に紹介した標示もあったりして混乱するかもしれませんが、要は、車道の左側通行を守っていれば問題はないのです」。

 

【知っておいていい知識】片側2車線以上の道路では一番左側の車線のどこを通行してもいい

意外と知らない自転車ルール

「知らない人が多いと思いますが、実は法律上はそうなんです。しかし、だからといってこの車線の右寄りをずっと通行し続けるのも考えものです。そこは大人としての判断をしてください」。

 

【POINT②】車両用の信号と標識(特に一時停止!)に従う

自転車は車両用の信号に従う

「原則として、青・黄・赤の車両用の信号に従ってください。当然ですが、赤信号なら止まらないといけません。無視する人、けっこう見かけますよね。

また、左折も信号が青になってからです。ちなみに、国によっては左折(あるいは右折)なら赤信号でもOKの国もあります。でも、日本ではNGです」。

自転車は車両用の標識に従う

「それから、車両用の標識、特に一時停止(止まれ)を守ることが重要です。これまた無視をする人が多く見受けられますが、出合い頭事故の温床となります」。

 

この場合はどうする!?

歩行者用信号

横断歩道に設けられた歩行者用信号がある場合は?

「歩行者用信号は“歩行者のための信号”なので、これが青になっても車両用の信号が赤なら進むのはNGです。横断する歩行者との事故の危険性があります」。

自転車・歩行者用信号がある場合は?

自転車・歩行者用信号がある場合は?

「この信号には自転車は従わなくてはなりません。ただし、歩行者も同時に通行するので、歩行者最優先で徐行しましょう。

この信号がある場合、上の写真のように自転車横断帯がセットで設けられています。ルールを厳密に守ってここを通行すると一度車道側からこの横断帯を通るわけですから、カクッと曲がる妙な通行ラインになり、かえって危険になります。道路交通法の矛盾と言えます。近年、こうした信号と横断帯はどんどん撤去されてきています。

正直なところ、この横断帯を通らずまっすぐ通行していっても違反として取り締まられるとは考えにくいです。よって、現実に沿って、臨機応変に通行するしかないとも言えますね」。

 

横断歩道は自転車に乗って通行して良い?

横断歩道では自転車を押して歩こう

「自転車横断帯のないゼブラゾーンのみの横断歩道は歩行者のための横断帯なので、自転車は降りて押して歩いて渡るのが望ましいです」。

 

【POINT③】路駐している車は右側から追い越していい

「車道の左側をきちんと通行しているとよく遭遇するこの場面ですが、法律上は車の右側から追い越してOKです。ただし、ぜひ下の流れで安全確認をしっかりと行なってください」。

路駐している車を追い越すときの注意点

路駐している車を追い越すときの注意点

後方確認

①後方確認をする

「まず、路駐している車を発見したら、早めの段階で後方を振り返って交通状況を確認しましょう(ふらつかないで安全に後方を振り向いて確認できるように、安全な場所で練習しておくといいだろう。ただし公道ではなく、自転車乗り入れが禁止されていない場所で行おう)」。

安全が確認できなければ待つ

【注意!】安全が確認できなければ待つ

「後方確認をしたとき、もしも車が途切れなくて少しでも不安を感じたならば、一旦足を着いて停止し、交通状況がクリアになるまで焦らずに待ちましょう。後続車がないことを確認できたら発進です」。

ハンドサイン

②ハンドサインを出してから追い越す

「後方の安全が確認できたら、右側から追い越すよという意思を後続の車に示すために、ハンドサインをしっかりと出しましょう(後で詳しく紹介)。出すことで車のドライバーから注意を払ってもらえる効果もあります」。

ドア開けに注意しよう

③ドア開けに備えて距離をとる

「追い越すとき、もしかするとドライバーがドアを突然開いてくるかもしれません。それに備えて、交通状況も考慮しつつ最低でも1mは距離をとった方がいいです」。

 

【POINT④】交差点では2段階右折する

交差点では2段階右折する

「自転車はこれが原則です。信号のない交差点でも二段階右折します(ただし一時停止があれば停止してから)。

さて、このとき疑問に思うのが信号が変わるまでどこで待機するのか、でしょう。おすすめなのは、下の写真のように歩道の安全な場所で歩行者の通行の妨げにならないように注意して待つことです。発進するときも歩行者に注意を払ってください」。

二段階右折時のおすすめの待機場所

 

【疑問解消】交差点を直進する場合にこれはどうする?

左折レーンがあるときは?

左折レーンがあるときは?

「前に説明した、片側2車線以上の道路は一番左側のレーンのどこを通ってもよいというルールが当てはまるので、一番左側のレーンならまっすぐ進んでOKです。

上の図のように一番左側以外のレーン(この図でいうと直進レーン。直進レーンなのでイメージ的に進んでいいのかなと思いがちかもしれない)を進むのはNGです。法律を抜きにしても危険です」。

左折車を右側から追い越すのはいいの?

左折車を右側から追い越すのはいいの?

「前述と同じ理由で、左折専用レーンにいる車を(一番左側のレーンからはみ出さなければ)右側から追い越すのはルール上はOKです。しかし、現実問題それが安全かというとまた別の話になります。後続車がやってきているのであれば、この状況での右側からの追い越しはやめておくのが賢明です(前方の左折車が左折して前方がクリアになるのを待った方がいいだろう)。そこは大人の判断で」。

 

【POINT⑤】前方の車を左側から追い抜くのはOKだけど……

ドア開けに注意

「例えば渋滞しているときなど、交通ルール上は前方の車の左側にスペースがあればすり抜けていっても問題はありません。

しかし、急に左側のドアが開く可能性もあるので、常にすぐ止まれる速度で、さらに車内の人の挙動に注意を払って進む必要があります」。

無理なすり抜けは禁物

「また、信号待ちなどで車が連なっているときなど、車道の左側に十分なスペースがなく、少しでも危ないと思ったなら無理にすり抜けずに停止して待ちましょう」。

 

【POINT⑥】ハンドサインを出す

左折のハンドサイン

左折のハンドサイン(2つの方法があり、どちらでも良い)

右折のハンドサイン

右折のハンドサイン

停止のハンドサイン

停止のハンドサイン

「右左折するときと停止するときには、ハンドサインを出してその意志を周囲に伝える義務があります(厳密な出し方については次のポイントにて。ただし、その方法を守るとかえって危険かもしれない)。また、法律を抜きにしても車のドライバーに対して注意を促す効果があり、安全上の観点でも有効です」。

 

【POINT⑦】ヘルメット・ライト・ベルの必須装備を

「装備面でも、法律上装着が義務付けられているもの、安全上必須と考えてほしいものがあります」。

 

ヘルメット着用は「努力義務」であり安全上不可欠

自転車ヘルメット

クロスバイクに乗るならフィット調節ができて通気性のよいスポーツ自転車向けのヘルメットを装着しよう。写真はFORCEの「SWIFTヘルメット」(6380円)。手に入れやすい価格で通勤・通学・街乗りから週末のサイクリングまでマルチに活躍する。バイザーつきなのもうれしい

 

「自転車乗車中のヘルメット着用は、現在は努力義務と定められています。ただあくまで努力義務なので、装着していないからといって違反になったり、警察官に注意・指導を受けることはありません。

しかし法律うんぬんを抜きにして、自転車に乗るうえでヘルメットは絶対不可欠なものと考えてください。自転車乗車中の事故で死亡した人のうち、約65%もが頭部に損傷を受けて命を落としたという警視庁のデータがありました。それだけ頭部を守ることが重要だということです。

ここで、興味深い数字を示しましょう。先ほど“データがありました”と過去形で言ったのは、2024年最新のデータによるとそれが45%にまで減少しているからです。明らかに努力義務化によってヘルメットを着用する人が増加し、それにより頭部損傷によって死亡する人が減ったことを意味しています。数字からもいかにヘルメットが命を守るうえで重要かが分かるでしょう。

重傷を負ってからではもう後悔しても遅いのです。ましてや死んでしまってからでは後悔することすらできませんから」。

 

ヘッドライト(前照灯)を夜間点灯&常に装着しておこう

自転車用ヘッドライト

クロスバイクならスポーツ自転車用の明るく高性能なヘッドライトを装備したい。こちらはFORCEの「ライト BUG USB充電」(3300円)。コンパクトながら最大400ルーメンの明るさで、USB充電式なので便利だ

 

「夜間にヘッドライトを点灯することは法律上義務付けられています。また前方の道を照らすだけでなく、対向車に気づいてもらうという安全上の効果も非常に大きいです。

クロスバイクのようなスポーツ自転車は初期でヘッドライトが付属していない場合が多いので、その場合はスポーツ自転車にふさわしいヘッドライトを用意して常に装備してください。

なお、夜間の点滅はNGです。点灯が必須です。

それから、夜だけ装着していればいいじゃないか、というのも厳密にはNGです。なぜなら、トンネル通過または濃霧のときと、点灯する義務が発生する状況が常にあるからです。ですから、常に装着しいつでも点灯できる状態にしておいてください」。

 

ベルと赤い反射板も常に装備しよう

ベル

「ベルについては、道路標識等で指定がある場合などで使用が義務付けられ、東京都や埼玉県など自治体によっては条例で装着するよう定められているため、必ず装備してください」。

自転車用の反射板

「赤い反射板については夜間での装着が義務付けられているのですが、これも必須装備と考え常に装着しましょう。下で説明するテールランプとの有効な組み合わせにも必要となります」。

クロスバイクなら初期でベルも赤い反射板も付属することがほとんどなので、購入時に装着されていたものを外さないようにしたい。

 

テールランプもぜひ使用したい

テールランプの一例

テールランプの一例。こちらはFORCEの「テールライト COB USB充電」(2200円)で、バンドで簡単に装着できてコンパクトなアイテムだ。最大29ルーメンで被視認性が高い。先に紹介した「ライト BUG USB充電」とセットになったお得なパッケージの「前後ライトセット GLARE USB充電」(4950円)もある

 

「夜間、後続車に自分の存在に気づいてもらうことは安全上非常に重要です。そこで、ぜひテールランプも装着することをおすすめします。なお、夜間に赤い反射板を使わずテールランプだけ使用するのはOKなのですが、その場合は点灯が義務付けられます。点滅はNGです」。

赤い反射板とテールランプ点滅がおすすめ

おすすめの組み合わせ

「ただし、赤い反射板を装着したうえでテールランプを点滅させるのはOKです。こちらの方が後続車の注意を惹きつけやすいので、この組み合わせはおすすめです」。

 

【気になる最新の話題】スマホナビ、自転車用ボトル、イヤホンは……?

最近話題になったり問題視されているこれら。結局、どう考えたらいいのか?

 

スマホナビは“画面を見るならNG”と考えて

自転車でスマホナビはOKか?

「スマホを手に持って“ながら運転”するのはもちろん論外で違反となります。

では、スマホホルダーをハンドルに装着してマップアプリ等でナビをするのはどうか? これには明確な指導細則が定められていて、注視2秒以上で前方不注視に当たりアウト、ということです(運転中の操作も無論NG)。

じゃあ、実際2秒より短い時間でスマホのナビ画面を確認できるかというと、ほぼ不可能だと言えるでしょう。画面は車のカーナビのように大きくないし、どうやっても一度前方方向から視線をずらす必要も生じますから。なので安全上の観点からも実質NGと考えてほしいと思います。

どうしても使いたい場合は、音声案内で使用するのがよいでしょう。音が聞こえにくいならワイヤレスイヤホンで案内を聞くのも手です(次の項目で詳しく)。もちろん、画面を操作する場合は他の通行の妨げにならない安全な場所に停止したうえで行わなければなりません」。

 

自転車用のボトルで乗車中に水分をとるのはどうか?

自転車用ボトルで水分をとるのはOK?

ペットボトルで飲み物を飲みながら運転するのが違反になるということが取り上げられ、すると自転車用ボトルで乗車中に飲むのはどうなのか、ということも話題になっているが、実際どうなのだろう?

「ここで争点となるのは、前方不注視と手放し運転あるいは片手運転による安全運転義務違反に当たるかどうか、ということです。

ペットボトルの場合は、乗車しながらキャップを開けるなら手放し運転をしますよね。ペットボトルのキャップ外しなどは“危険な部類の手放し運転”でしょう。それから、前方を見ないでペットボトルに目がいく時間が長いなら前方不注視になりえます。そして飲むとき片手運転しますから、それでふらついたりして危険な状況を作り出すなら、安全運転義務違反になりえます」。

自転車用ボトル

クロスバイクなどのスポーツ自転車では、ボトルケージというアイテムと組み合わせ、車体に専用のボトルを取り付けることができる(ものが多い)。振動などでボトルが外れにくく、しかもサッと手に取ってキャップを開ける手間なく水分をとることができる。写真はFORCEの「ボトル SAVIOR 0.5L」(ボトル・1430円)と「PET&ボトルケージ カーボン柄」(ボトルケージ・1540円)。ボトルケージはペットボトルの装着も可能だ

 

「では、自転車用ボトルはどうでしょう? キャップを手で外す必要なく(訓練は必要だが)前方から目をそらさずに飲むことが可能です。なので両手離しにも前方不注視にも当たらないですね。すると、片手運転が安全運転義務違反に当たるかもしれない、ということとなりますね。

ところが一方で法律上、右折、左折、停止の際にその行為が終了するまでハンドサインを出し続けないといけないと定められているのですが、それって片手運転で曲がる・片手運転でブレーキをかけながら止まるという行為になるので、どう考えても危ないんです。でも、それは法律上OKになっている。うーん、何だかおかしいですよね。

結論を言うと、一番確実で安全なのは停止した状態で飲むことです。ただ、見通しが良くて周囲に車や歩行者がおらず、ボトルを手に取って飲むことでふらついたり前方から目をそらさないかぎりなら、私は自転車用ボトルで水分をとるのは問題ないと考えます」。

 

イヤホンで音楽を聞いたり通話しながら乗車するのはOKか?

自転車乗車中のイヤホンは?

「これは最近、警察庁の自転車ルールブックで明確化されました。NGとなるのは両耳を塞ぐかたちでイヤホンを装着し、周囲の音が聞こえない状態になっていることです。

なので、耳を塞ぐタイプでも片耳だけイヤホンをしているのは周囲の音を聞き取れる状態なのでOKとなります。また、骨伝導タイプで耳を塞がないタイプのイヤホンもOKです」。

 

最後に〜自転車事故の大半は“出合い頭”

「車道を通行していると車にひかれてしまうのではないか、と考えている人が多いでしょう。ところが、自転車乗車中の事故の大半は“出合い頭”によるものなんです(警察庁がデータを公表している)。車道の左側を通行していて車と接触したりひかれてしまうようなケースはむしろ少ないのです。

出合い頭の事故は、特に車道の逆走、信号無視と一時不停止、そして歩道通行が招いていると考えられます。車道を逆走する、信号と一時停止を守らないのは分かるとして、なぜ歩道通行が出合い頭につながるのか?と思う人は多いでしょう。

これは、歩道を通行していると車のドライバーから自転車が認識されづらくなり、交差点で突然あらぬ方向から現れるように見えるので、出合い頭の事故を誘発しやすくなるためなのです。例えば、車を運転していて交差点を右折するとき、右側逆走方向の歩道からいきなり自転車が現れてひやっとした経験はないでしょうか?

ここまでで紹介したポイントをしっかりと守り、ヘルメットをかぶって夜間にはライト・テールランプを灯すこと。これを守っていれば、まず事故にあうことなんてないはずです」。

いかがだっただろうか。ぜひこの記事を参考に、安全で楽しい、クロスバイクライフを楽しんでほしい。

 

この記事で紹介したFORCE(フォース)について

チェコの総合自転車アクセサリーブランド。その展開アイテム数は約3000に達し、ヘルメット、ライト、スタンド、サイクリングウェア、ポンプ、工具類など、ほぼワンブランドで必要なものを網羅できる。「Be Force」(“全てのサイクリストの力になる”)をコンセプトとし、高品質で手頃な価格を実現していることが特徴だ。

FORCEブランド公式サイト