サイクルスポーツ.jpが選ぶ2023年自転車10大ニュース+αプロダクト編

目次

2023年10大ニュースプロダクト編

年末恒例のサイクルスポーツ.jpが選ぶ10大ニュース。2023年は10に絞り込むのが惜しいほどのニュースが続いた。そこで今回は10大ニュースとしながらも、+αの話題も紹介し、2023年のプロダクトを振り返りたい。

コンポーネント部門

1.シマノ・105&GRXにメカニカル変速12スピード登場

シマノ・105 R7100 メカニカル12段変速

シマノ・GRX RX820シリーズ

シマノのロードバイクコンポーネント105とグラベルコンポーネントGRXにメカニカル変速12スピード仕様がラインナップされた。スポーツバイクを愛する人たちにとってうれしい知らせだったのではないだろうか。

2022年の10大ニュースでも取り上げたシマノ・105のワイヤレスDi2化は、これまで上位コンポーネントのデュラエースとアルテグラのみでラインナップされていたDi2の低価格化という側面があった。しかし、このときシマノは105Di2のみを発表し、一時的とはいえシマノの最新ロードバイクコンポーネントから機械式変速が消えてしまった(機械式変速は従来の11スピードでのみ継続という形だった)。Di2は軽い操作で確実な変速操作ができる反面、機械式変速と比べて価格が高くなるため導入時のハードルも上がる。機材価格の高騰が進む中、「スポーツバイクが富裕層しか楽しめない趣味になるのではないか」という声があったのも事実だ。12スピードの仕様の機械式変速の105をこのタイミングで登場させたのは、「最新のリヤ12スピードをDi2でなくてもよいのでもっと安く使いたい」というユーザーの切実な声に応えてくれたと見ることもできる。

グラベルコンポーネントのGRXでもリア12スピード仕様が登場した。GRXのリア12スピード仕様は、2023年12月時点では機械式変速のみで、Di2仕様はラインナップされていない。このカテゴリーで最大のライバルと言えるスラムは、すでにワイヤレス12スピードを幅広いグレードでラインナップしている。GRXにもロードバイクコンポーネントにあるような12スピード仕様のワイヤレスDi2が登場することが期待される。

2.カンパニョーロ・スーパーレコードワイヤレス登場

2023新型カンパニョーロスーパーレコードEPS

カンパニョーロのハイエンドコンポーネント・スーパーレコードEPSがワイヤレス電動変速となって登場した。ワイヤレス電動変速は3大コンポーネントブランドでは2015年に発表したスラムが先行し、シマノも2022年に続いたが、今回のスーパーレコードワイヤレスで3大ブランドすべてでワイヤレス電動変速がそろったことになる。

スーパーレコードワイヤレスは、変速やブレーキ操作を行うエルゴパワーがこれまでのものと大きく変わっているのが特徴。シフトアップ、シフトダウン、ブレーキがそれぞれ別のレバーやスイッチで操作するという従来通りの方式は採用されているものの、親指部分のレバーがなくなり、ブレーキレバー付近に上下に変速スイッチが設けられる形になった。大きくシステムが変わったこともあり、従来のカンパニョーロユーザーからは賛否両方の声が上がっている。今後ワイヤレス変速やこの方式のエルゴパワーが下位グレードにも採用されるのだろうか? カンパニョーロ愛用者でなくても気になるところだろう。

3.多様な乗り方に対応するエントリーコンポ、シマノ・キューズ

キューズ

シマノからはMTBやクロスバイクなどフラットハンドル向けのコンポーネント・キューズが新登場。ドライブトレインはフロントシングル/ダブル、リヤは9スピード/10スピード/11スピードが用意され、これまでクロスバイクやMTB用コンポーネントとしてラインナップされてきたアリビオ、アセラ、アルタスとデオーレを統合したようなシリーズだ。

トレイルライド、シティライド、キャンプツーリングなどスポーツバイクの楽しみ方が多様化しているのに伴い、バイクもMTBやクロスバイク、グラベルバイクと細分化が進んでいる。キューズはこれらの楽しみ方をカバーするエントリー〜ミドル向けのシリーズといえる。

キューズでは現在のところフラットバー向けのシフターとブレーキレバーをラインナップするが、ドロップハンドル向けのSTIレバーは用意されていない。今後ロードバイクコンポーネントのエントリー〜ミドルグレードのクラリスやソラ、ティアグラあたりも統合され、MTBとロードバイクの垣根を越えたコンポーネントのシリーズとなるのかもしれない。

4.スラムの新MTBコンポーネント・イーグルトランスミッション登場

イーグルトランスミッションのディレーラー

スラムから2023年に発表されたMTB用ワイヤレス電動変速コンポーネント・イーグルAXSトランスミッション。その特徴の一つが、UDHシステムを採用していることだろう。

UDHシステムは、フレームとリアディレイラーをつなぐディレイラーハンガーを共通化しようという規格。UDHはユニバーサル・ディレーラー・ハンガーの頭文字をとったものだ。これまでのディレーラーハンガーは、基本的に各フレーム専用で、同じバイクであっても年式が異なるとディレーラーハンガーが異なるケースがほとんどだった。つまり、バイクごとに専用のディレーラーハンガーを用意する必要があった。

ディレーラーハンガーは、輪行などの輸送時や転倒・落車の際にリヤディレーラーが地面などに当たって衝撃を受けた際に自らが曲がることでフレームへのダメージを抑える働きがある。特に旧車に乗る場合はディレーラーハンガーが入手困難になるケースもあるので、スポーツバイクに乗るならストックしておきたいリペアパーツのひとつだ。

UDHシステムは、この規格に対応するフレームならディレーラーハンガーは共通となるため、汎用性が高くなる。また、UDHシステムは、スルーアクスルのシャフトのネジを受ける役割も担っており、現在フレームで異なるネジのピッチも統一されることになるため、スルーアクスルの乱立問題もある程度解消されることになりそうだ。さらにディレーラーハンガーが共通になることでバイクに取り付けるときの変速調整も不要になり、セットアップも簡単になった。

今後スポーツバイクのディレーラーハンガーはこのシステムに統一されていくのか、注目だ。

5.新興コンポーネントブランド台頭

シマノ、スラム、カンパニョーロのいわゆる“御三家”と呼ばれるメジャーブランドのコンポーネント以外にも新興ブランドのコンポーネントの存在感が高まっている。特にここ2〜3年、コロナ禍でメジャーブランドの一部製品の供給が滞ったことをきっかけに存在感を増している。

新興コンポーネントブランドとしては古株のマイクロシフト、かつてスラムの技術者だったメンバーが立ち上げたセンサー、2013年に中国で創業したエルトゥーなどがあり、それぞれに個性的なコンポーネントをラインナップしている。ロードバイクだけでなくグラベルバイク向けのコンポーネントも展開し、メジャーブランドの上位グレード同様にリヤ12スピードを採用するモデルもある。それでいてメジャーブランドのコンポーネントより価格は安い。

変速調整がややシビアであったり、消耗品などの補修パーツの入手性がメジャーブランドより劣ることが考えられるなどのデメリットもあるが、サイクリングで使うには必要十分な性能もあるようだ。メカニックの技術があるサイクリストが「人とは違う個性的なバイクを組みたい」と考える際、新興ブランドのコンポーネントを選ぶというケースが増えるかもしれない。

バイク部門

6.軽さとエアロ? 軽量化に全振り? レーシングロード真打ちが続々登場

スペシャライズド・ターマックSL8

2023年はレーシングバイクのニューモデルも続々登場した。

特に多くの注目を集めたのは、UCIワールドツアーでも多くのチームに採用されるスペシャライズドの最新鋭レーシングロード・ターマックSL8だろう。軽量ロードのエートス譲りの軽さと、エアロロードとして名をはせたヴェンジを越える空力性能を両立したとうたっている。ルック・795ブレードRSやファクター・O2VAM、コルナゴ・V4RSも軽さと空力性能の両立をうたっており、エアロロードと軽量レーサーの垣根が曖昧になりつつある。

一方で軽量化の追求に割り切ったバイクも少数派ながら発表された。オルベア・オルカは製品発表の場でメーカー自ら「空力性能に優れたバイクはオルカエアロに任せ、オルカは登坂性能につながる軽さを追求した」とコメントしている。また、日本ブランドのヨネックスは、最新のカーボネックスをリムブレーキ仕様のフレームで発表した。これもディスクブレーキ化による重量増を嫌い、軽さを追求した結果という。

風洞実験やCFD解析などのデータ重視で作られ、見た目にもどこかに通ってしまうバイクが増える中、こうした個性的なバイクの存在は貴重だ。

7.グラベルレーサーも充実

新型グレイル

海外ではアンバウンドグラベルやUCI世界選手権が開催されるなど、グラベルレースが盛んだ。2023年はレーシング系のグラベルバイクを中心に人気バイクのニューモデルが登場した。

キャニオンは新型グレイルを発表。初代のアイコンだったホバーハンドル(2階建てハンドル)を捨て、新開発のエアロハンドルを搭載し、ケーブルをフレームに内装にするなどエアロ化を追求して高速レースに対応。正式発表前に2023年のアンバウンドグラベル200の女子クラスで優勝し、話題をさらった。

メリダ・サイレックスは2023年のUCI世界選手権グラベルの優勝バイク。ケーブル内装としたほか、フロントシングル時の最大ギヤの拡大や、フロントフォークをサスペンションフォークに交換できるようにするなど、高速化への対応やオフロードでの走破力向上を実現した。

レース系のグラベルバイクは、高速巡航に対応するためエアロ化が進んでいる。一方で悪路に対応するためのサスペンションフォークやリヤサスペンションを搭載するモデルも出ており、よりハードなライドに対応しようとする動きもある。グラベルバイクは今後どのような進化を見せるのか、目が離せない。

8.エンデュランスロードも人気モデルがリニューアル

ルーベSL8

長距離で石畳などの悪路もある春のクラシックをターゲットに各ブランドが開発してきたエンデュランスロード。軽量ロードやエアロロードと並び、ロードバイクの1ジャンルとしてすっかり定着している。上半身をそれほど深く前傾しなくても乗れるアップライトなポジションを出しやすく、ロングライド志向のホビーライダーの人気を集めている。そんなエンデュランスロードの人気車種が今年はモデルチェンジを果たした。

エンデュランスロードの先駆けとも言えるスペシャライズド・ルーベSL8は、ハンドルに伝わる衝撃を吸収する機構・フューチャーショックを進化させ、シートポストまわりの造形を工夫してサドルに伝わる衝撃を吸収するアフターショックテクノロジーとの相乗効果で衝撃吸収性を大幅に向上。さらに空力性能を追求することで、快適性と速さ、スムーズさを高い次元で融合した。

5年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたジャイアント・ディファイは、衝撃吸収機構に頼らず、フレームやフォークなどの造形で快適性を高めるというアプローチ。フレーム単体重量は785g(Mサイズ)と、エンデュランスロードとしては圧倒的な軽さを実現した。

キャニオン・エンデュレースは空力のスペシャリスト・スイスサイドとの共同開発で空力性能を向上。トップチューブにストレージを設けるなど、速さとツーリングでの使い勝手の良さを追求した。

群雄割拠のエンデュランスロードは、長距離を早く快適に走るという目的地は同じようでもそのアプローチの仕方に個性が表れていて興味深い。

9.eバイク市場へ国内モビリティメーカーも参入

ヤマハのコンセプトモデル

自動車中心の「東京モーターショー」が2023年からオールジャンルの乗り物の展示会「ジャパンモビリティショー」となった。会場では自動車メーカーやオートバイメーカーなどの国内モビリティメーカーがコンセプトバイクを含めeバイクを展示した。
ヤマハは前輪にハブモーター、ペダリングを補助するドライブユニットのツインアシストを実現した2WDのグラベルバイクを展示。

ホンダは一部の市販オートバイと同様にメインフレームやスイングアームを鋳造のワンピース構造としたeMTBのコンセプトモデルを発表した。ホンダはY’sロードとのコラボでさまざまな電動自転車をアシスト化するユニットとそれを連動するスマホアプリ・スマチャリを開発し、コーダーブルームのクロスバイクに搭載したeバイク・レイルアクティブ-eがすでに市販されるなど、eバイクへの進出に力を入れている。

自動車業界の最大手・トヨタ自動車は、前2輪、後1輪で後輪をハブモーターで駆動させるランドホッパーを展示。前2輪の接地感が高く安定しているため転倒の心配も少なく、折りたたみも可能なため車に積載して旅先での二次交通としての利用も期待できる。

持続可能な社会の実現に向け、今後は車中心の社会からさまざまな交通手段を必要に応じて使い分けることが求められていく社会になることは間違いない。その実現には自転車、さらに電動アシストで誰もが乗りやすいeバイクをうまく活用することがカギとなるだろう。

パーツ部門

10.インナーチューブ第3の勢力TPUチューブ勢力拡大

TNI LIGHT24チューブ/LIGHT35チューブ

クリンチャータイヤでは必須のインナーチューブ。長らくブチルとラテックスが2大勢力だったが、ここ数年第3の勢力としてTPUチューブが勢力を拡大している。先鞭をつけたのがチューボリートで、現在はシュワルベやTNIピレリなどもTPUチューブをラインナップしている。

TPUとは可塑性ポリウレタンのことで、軽量で空気の保持力がブチルチューブ並みに高く、貫通パンクに比較的強いという特徴がある。チューブの厚みがブチルチューブやラテックスチューブと比べて薄めで、たたんだときにコンパクトになるため、携行する荷物の小型化・軽量化にもつながる。TPUチューブはバルブコアを除くバルブまで樹脂でできているものが多く、このことも従来のチューブより大幅な軽量化を実現することにつながっている。一般的なチューブと比べて、チューブだけで1本数十g軽くなることも多く、軽量化による加速性能や登坂性能の向上に体感できるほどの効果がある。

ただしチューブのつなぎ目の部分やバルブとチューブの接合部付近、バルブコア周辺が構造的に弱いため、耐久性にはやや難がある部分も。価格もかなりこなれてはきたが、ブチルチューブやラテックスチューブと比べると依然やや高めだ。さらに樹脂製のバルブは熱で影響を受けやすく、小型電動ポンプは本体が発熱するために使用不可というデメリットもある。とはいえ、基本的には普通のチューブと同じように使えるため、手軽に使える決戦用チューブとして今後も人気が高まりそうだ。

+α.携帯可能なものも増えてきた電動ポンプ

キューブ

ボタンひとつで空気が入れられ、ポンピングする必要がない電動ポンプ。家庭で使えるような中型のものやツールボックスに収まるほど小さくて携行できるものも増えてきた。小型電動ポンプは、ナノファンパが先駆けだったが、2023年に入ってサイクプラス・キューブなどのフォロワーも現れ、通販サイトでは安価な“中華製”も出回っている。

電動ポンプはボタンを押すだけで空気が入れられるが、バッテリーが切れると空気すら入れられない。小型電動ポンプでも1回の充電でロードタイヤ数本分に5気圧程度まで空気を入れられるスペックを有することが多く、35mm幅程度の太めのグラベルタイヤでも2回は充填できるという。出先でハンディポンプで何度もポンピングしなくてよいのは大いに助かるだろう。とはいえ万一のバッテリー切れに備えて、電動ポンプに加え、通常のハンディポンプやCO2カードリッジ式のボンベも携行するのが良さそうだ。

ただし小型電動ポンプは使用中に本体が熱を持ちやすく、そのままでは樹脂製バルブを使用するTPUチューブに空気を入れることができない。サイクプラス・キューブでは別売のホース付きの口金を組み合わせてTPUチューブを使うこともできる。

一方、家庭で使うならバッテリー容量に余裕のある中型以上のものでもいいだろう。なお、TLRやチューブレスタイヤのビードを上げる場合は、電動ポンプではなく、エアタンク内の空気を一気に放出させるブースターやサブタンク付きのフロアポンプのほうが作業しやすい。

チューブレスやTLRタイヤが勢力を拡大している昨今、今後より小型・高性能な電動ポンプの登場も期待される。

+α.手組系ホイールの台頭

2000年代以降は長らくホイールメーカーがリムからスポークまでトータルで設計する完組ホイールが主流だったが、ここへ来て手組ホイールも復活の兆しを見せている。これはロードバイクのディスクブレーキ化が大きく影響していて、ディスクブレーキの制動力に耐えるため特殊なスポークパターンを採用したりスポーク本数を減らしたりすることが難しくなり、手組ホイールと完組ホイールの差が少なくなったと考えられる。

そんな中、手組ホイールを販売する中小のブランドが密かに人気を集めている。イネオス・グレナディアスが実戦投入したことで知られる波形リムでおなじみのプリンストンカーボンワークスは、リムこそオリジナルだがスポークやハブは汎用品を選んで組み上げたものを購入するシステムになっている。ハントなども同様のシステムを採用する。

国内ではちくわ輪業のホイールが強豪ホビーレーサーに使われ、メジャーレースでも活躍している。マウンテンサイクリングin乗鞍やツール・ド・おきなわ市民200kmといったビッグレースで2023年はちくわ輪業のホイールを投入した選手が表彰台に立っており、メジャーブランドのホイールに混じって存在感を示した。

ローラー台でおなじみのグロータックが展開するブランド、イコールでは、手組ホイール用のカーボンリムやディスクブレーキハブも展開している。手組みホイールの良さは、構成パーツを変えることで一人一人のライダーによりマッチするホイールを作れること。体重が軽い人ならより軽さを重視したホイールを作れるし、ハブやニップルの色でカラーコーディネートを楽しむこともできる。これもスポーツバイクの楽しみ方の多様化の時代を反映していると言えるかもしれない。

+α.グラベル・アドベンチャー系タイヤの製品が充実

ミシュラン・パワーアドベンチャー

アンバウンドグラベルやグラインデューロなどのイベントは相変わらず人気で、UCI世界選手権のグラベルレースも始まるなど、ますます盛り上がり見せるグラベルシーン。バイクでもグラベルバイクのニューモデルが続々登場したが、それに合わせるようにタイヤもラインナップが充実してきた。

ミシュランからはパワーシリーズのグラベルモデル、パワーグラベルやパワーアドベンチャーが登場したほか、ピレリ・チントゥラートもレース向けのグラベルRC-Xをラインナップに追加するなどタイヤの選択肢が増えている。

グラベルバイクはそもそもレースからオフロードツーリングまでをカバーする守備範囲の広さがあるうえ、ロードバイクのようにオンロードだけを走るわけでもなく、MTBのようにオフロードばかりを走るわけでもない。さらに路面状況によってタイヤの最適解も変わりうる。グラベルタイヤの選択肢が増えることで、グラベルライドの楽しみ方の幅も広がるはずだ。

+α.ヘルメット着用努力義務化!ヘルメットのラインナップが充実

bern HENDRIX

2023年4月からヘルメットの着用が全世代で努力義務化された。これを受け、スポーツバイクに乗らない一般サイクリストもヘルメットに関心を持つようになり、スポーツバイク向けのヘルメットだけでなく、サイクルウェア以外の服にも合わせやすい日常使い向けのヘルメットも充実した。

国内ブランドのカブトでは、日常使い向けのヘルメットを「ふだん着ヘルメット」として販売。一見帽子のように見えるシクレ、リベロ、デイズなどの製品をラインナップし、主にスポーツバイク以外の自転車に乗る層から多くの問い合わせがあったという。

アブスやバーン、ジロ、レイザーなどの海外ブランドからもアーバンヘルメットなどのネーミングで町乗りに最適なヘルメットがラインナップされている。

警察庁が2023年9月に発表した自転車乗車時のヘルメット着用率の全国平均は13%ほどだったが、魅力的なヘルメットの選択肢が増えることが着用率向上の一助になるはずだ。もちろんわれわれメディアも地道な啓発を続けていきたい。