2023UCI BMXレーシング・ワールドカップ第3-4戦 畠山紗英8位、増田優一2位

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3週間前にトルコにて開幕した2023UCI BMXレーシング種目ワールドカップシリーズは、第3−4戦がオランダ・アーネムにて開催された。

日本チームは、今年からエリートへ上がった男子の中井飛馬が、トルコ大会での怪我の回復が間に合わず、直前での欠場判断となった。

女子はエリートクラスに畠山紗英、丹野夏波の2人が参戦。第4戦にて畠山が決勝へ進出し、8位に入った。Under23女子の籔田寿衣は、第3戦の転倒により、第4戦は欠場。

また、今大会はプライベートチームにて参加したUnder23男子の増田優一が、第4戦にて2年ぶりの決勝進出を果たし、自身最高位となる2位表彰台を獲得した。シリーズ年間ランキングでは、Under23女子の丹野夏波の4位が最高位となった。

 

エリート女子は畠山紗英が決勝進出8位

トルコ大会に続き畠山紗英と、今年からエリートカテゴリーへ上がった丹野夏波の2人が参戦。

第3戦は、畠山は前者の転倒に巻き込まれてしまい準々決勝にて敗退。丹野は準決勝まで進出し、通過圏内の4位をキープするも、レイアウトがリニューアルされた後半のセクションで失敗し、惜しくも決勝進出を逃した。

第4戦では、畠山が好調な走りで決勝まで勝ちあがり、決勝でも積極的な走りを見せるも、スタートから順位は変わらず8位でレースを終えた。

2023UCI BMXレーシングワールドカップ第3-4戦

#94 AEBERHARD, Nadine (SUI) #31 VAUGHN, Daleny (USA) #85 HATAKEYAMA, Sae (JPN) #127 ESCOBAR YEPES, Andrea (COL) #201 TANNO, Kanami (JPN) #77 SAKAKIBARA, Saya (AUS)

2023UCI BMXレーシングワールドカップ第3-4戦

#85 HATAKEYAMA, Sae (JPN)

 

<畠山紗英 コメント>
トルコ大会に続き、フルメンバーの中で決勝へ進出できたことはポジティブな面で、今大会では練習時からスタートとジャンプセクションで自分の走りができたので、この感覚を自信に繋げて次の世界選手権に挑みたいと思います。

<丹野夏波 コメント>
今大会では決勝進出を目標に臨みましたが、準決勝の重要な場面でのミスが悔やまれます。 エリートカテゴリーに上がり、レース展開に余裕が持てていないので、次戦に向けては考え過ぎている部分などを修正していきます。

<第3戦 大会結果 エリート 女子>
優勝:SAKAKIBARA Saya (オーストラリア)
2位:SMULDERS Laura (オランダ)
3位:SMULDERS Merel (オランダ)
10位:丹野夏波 20位:畠山紗英

<第4戦 大会結果 エリート 女子>
優勝:SHRIEVER Bethany (イギリス)
2位:SAKAKIBARA Saya (オーストラリア)
3位:WILLOUGHBY Alise (アメリカ)
8位:畠山紗英
23位:丹野夏波

 

Under23男子で増田優一が2位入賞

今大会、日本人男子として唯一の出場となった増田優一は、プライベートチームにて参加した。

121人が参戦したU23男子は、1/16決勝があり過酷な戦いとなった。増田は、第3戦では準々決勝にて敗退するも、翌日の第4戦では決勝まで勝ち進んだ。

決勝では積極的な走りで集団のイン側に飛び込み、第1コーナーを3位で通過。後半のリニューアルされたセクションでも加速させ、最終コーナーでは2位に上がり、そのままフィニッシュラインを駆け抜けた。2021年コロンビア大会以来の決勝進出となり、自身初の表彰台獲得を果たした。

2023UCI BMXレーシングワールドカップ第3-4戦

#500 BEARMAN, Rico (NZL) #547 BENALCAZAR GUERRERO, Pedro (ECU) #534 MASUDA, Yuichi (JPN) #510 PIPERS, Casper (NED) #507 RADAELLI, Marco (ITA)

2023UCI BMXレーシングワールドカップ第3-4戦

#500 BEARMAN, Rico (NZL) #534 MASUDA, Yuichi (JPN) #506 RUSSELL, Callum (GBR)

 

<増田優一 コメント>
未だに決勝進出、そして表彰台獲得は信じられないですが、これまでのトレーニングの成果が出て嬉しい気持ちでいっぱいです。一昨年のコロンビアでの決勝進出とはまた違い、U23カテゴリーが新たなカテゴリーとして確立されてきた中での2位は、これまで迷いがあった自分の力を信じることができます。 この流れを、7月の全日本選手権、アジア選手権、8月の世界選手権大会に持っていきたいです。 応援いただいた皆さま、現地サポート頂いた日本チームに感謝しています。

<第3戦 大会結果 男子Under23>
優勝:BEARMAN Rico (ニュージーランド)
2位:COLSENET Mateo (フランス)
3位:GOOSSENS Tim (オランダ)
17位:増田優一(大阪体育大学)

<第4戦 大会結果 男子Under23>
優勝:BEARMAN Rico (ニュージーランド)
2位:増田優一(大阪体育大学)
3位:PIPERS Casper (オランダ)

 

Under23女子は籔田寿衣が第3戦で転倒、第4戦DNS

第2戦トルコ大会を5位で終えている籔田寿衣が参戦。 今大会第3戦でも予選勝ち上がり、準々決勝でも好スタートを決めたが、第1コーナーにて内側の選手が転倒。相手選手のバイクが籔田と接触し籔田も転倒してしまった。今後続く連戦に向けて大事をとり、翌日の第4戦は欠場となった。

<籔田寿衣 コメント>
練習も順調に進み、勝ち上がる自信もあったので、予定よりも早くレースが終わったしまったことは残念でした。 しかし転倒前の細かなミスなどもあったので、次戦で同じミスがないように修正して、このあと続くタイトルの懸かった大会に備えたいと思います。

<第3戦 大会結果 女子Under23>
優勝:STURISKA Veronika Monika(ラトビア)
2位:MARTINEZ Tessa (フランス)
3位:WILLIAMS Megan (ニュージーランド)
23位:籔田寿衣(大阪体育大学)

<第4戦 大会結果 女子Under23>
優勝:STURISKA Veronika Monika(ラトビア)
2位:MARTINEZ Tessa (フランス)
3位:GOMMERS Aiko (ベルギー)
DNS:籔田寿衣(大阪体育大学)

 

1. 大会名:2023 UCI BMXレーシング ワールドカップ第3−4戦

2. 大会日程:第3戦 2023年6月24 (土)、第4戦 2023年 6月25日(日)

3. 大会会場:オランダオリンピックトレーニングセンター パペンダル内BMXトラック