ツール・ド・フランス（ＵＣＩワールドツアー）の開幕が間近に迫った6月24、25日の週末は、ヨーロッパ各国で恒例のナショナル選手権ロードレースが開催され、新しいナショナルチャンピオンたちが誕生した。

イタリア選手権はヴェラスコが初優勝

■イタリア選手権はヴェラスコが初優勝した (©SprintCycling)

 
6月24日にイタリア北部トレントのコマーノ・テルメで開催されたイタリア選手権（227km）は、5選手でのゴールスプリントを制した27歳のシモーネ・ヴェラスコ（アスタナ・カザクスタン チーム）が初タイトルを獲得した。
 

■イタリア選手権の表彰台。左から2位のロータ、初優勝したヴェラスコ、3位のズバラリ (©SprintCycling)

オランダ選手権はファンバールレが独走で初優勝

■オランダ選手権はベテランのファンバールレが独走で逃げ切り、初優勝した (©SprintCycling)

 
6月25日にオランダ南部リンブルフ州のシッタールト・ヘレーンで開催されたオランダ選手権は、31歳のディラン・ファンバールレ（ユンボ・ヴィスマ）が、ゴールまで残り10kmでアタックを決めて逃げ切り、初優勝した。優勝候補だった28歳のマテュー・ファンデルプール（アルペシン・ドゥクーニンク）は3位でレースを終えた。
 

■オランダ選手権の表彰台。左から2位のコーイ、初優勝したファンバールレ、3位のファンデルプール (©SprintCycling)

ベルギー選手権は世界チャンピオンのエヴェネプールが初優勝

■ベルギー選手権は世界チャンピオンのエヴェネプールが20歳のセーガールトをゴールスプリントで下した (©SprintCycling)

 
6月25日にベルギー北部西フランダース州のイゼヘムで開催されたベルギー選手権（230.7km）は、世界チャンピオンのレムコ・エヴェネプール（スーダル・クイックステップ）が、20歳のアレック・セーガールト（ロット・デスティニー）と２人で残り10kmを逃げ切った。

最後はゴール勝負でエヴェネプールがセーガールトを難なく下し、23歳で初タイトルを獲得した。

3日前に開催された個人タイムトライアルでは、ディフェンディングチャンピオンで最終走者だったエヴェネプールは、雨の右コーナーで転倒してタイムを失い、4位でレースを終えていた。
 

■ベルギー選手権の表彰台。左からセーガールト、初優勝したエヴェネプール、3位のストゥイベン (©SprintCycling)

フランス選手権はマドゥアスが初優勝

6月25日にフランス北部ノール県のカセルで開催されたフランス選手権は、26歳のヴァランタン・マドゥアス（グルパマ・ＦＤＪ）が独走で逃げ切って初優勝した。彼はトリコロールと呼ばれるフランスチャンピオンジャージを着て、7月1日に開幕するツール・ド・フランスに参加する事になった。

Sa plus belle victoire 🤩 pic.twitter.com/JSm6RaOlaA

— Équipe Cycliste Groupama-FDJ (@GroupamaFDJ) June 25, 2023

💙🤍❤️
Il va faire le Tour de France en bleu-blanc-rouge 🥳 pic.twitter.com/n36dMuyXvQ

— Équipe Cycliste Groupama-FDJ (@GroupamaFDJ) June 25, 2023