DOWNHILL SERIES 2023 #2 吉無田高原DHコース大会（熊本県）が2023年5月13日（土）〜14日（日）に開催された。

2023年のDOWNHILL SERIES 2戦目は、シリーズ開始初年度から開催している熊本県・吉無田高原での開催となった。

会場は阿蘇の外輪山に広がる標高600〜700mの高原で、晴天時には有明海や普賢岳までも見渡すことができる。野焼きが終わったあとのこの時期は新緑が美しく、ダウンヒルコースのスタートからフィニッシュまで一度も森の中に入らないという特別なロケーションは観戦者にも丸見えで、大いに盛り上がる会場だ。今年は10年目にして最多の100人を超えるエントリーが集まった。

土曜日は、土砂降りの雨と強風。今年から同時開催をすることになったXCレース、PIST6 presents MTB ChallengeとDOWNHILL SERIESの試走・予選が行われた。

PIST6 presents MTB Challengeは今年から始まった、若年層をターゲットとするマウンテンバイク・クロスカントリーの国内シリーズ。DOWNHILL SERIESと同時開催をすることにより、年々、下り系の高いスキルも求められるXCレースへ挑戦するライダーたちに攻略難易度の高いダウンヒルレースへの参加を促し、ジュニア・ユースライダーが世界で戦える可能性を広げる一助になればという思いによって始まった。第１回となった吉無田高原大会へは35人が参加し、80分間のレースを走り切った。

DOWNHILL SERIESは荒天のため60人の出走となったが、田中航太が2位に1.959秒離す1:00.481秒でトップタイムを出した。

日曜日は快晴。火山灰を多く含んだ路面は水捌けが良く、あっという間に路面コンディションが変化していく。今回は今まで使われていなかったロックセクションが設定されたこともあり、大人から子供まで試走時間いっぱいを使って攻略していった。

どんどん気温が上がるなかで行われた決勝は、前日に続き田中航太が53.913でキャリア初優勝。試走中、「１位しか眼中にないので」とポツリと呟いていた若者が、有言実行。他を圧倒する走りを見せた。2位には土屋聖眞、3位には山田ルーカス淳一が入り、17才、15才、22才という若手の活躍がうれしい表彰式となった。

エリート男子クラス表彰式

同会場では「春の吉無田MTBフェスタ」も同時に開催されており、XC耐久レースやキッズレースが行われた。多くの出展者が集う「吉無田マルシェ」には地元の飲食店や自転車関連メーカーやショップ、アウトドア関連のブースが並び、草スキーや化石発掘体験、スラックラインなど子供から大人まで一日中楽しめるコンテンツが盛りだくさんの週末となった。

次戦は2023年5月27（土）〜28日（日）、愛知県SRMAP PARKでの開催となる。
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決勝 全クラス総合リザルト（参考）