ジロ・デ・イタリア2023 第11ステージはアッカーマンが区間優勝

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イタリアで開催中の第106回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月17日にトスカーナ州のカマイオーレから、ピエモンテ州のトルトナまでの219kmで、今年最長区間の第11ステージを競い、ドイツのパスカル・アッカーマン(UAEチーム・エミレーツ)が、落車で小さくなった集団でのゴールスプリントを制して区間優勝した。
 

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■アッカーマンが僅差の集団ゴールスプリントを制した (photo : LaPresse)

 
区間2位はポイント賞のマリア・チクラミーノを着たイタリアのジョナタン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス)、3位は英国チャンピオンのマーク・カヴェンディッシュ(アスタナ カザクスタン チーム)だった。総合リーダーのマリア・ローザを着た英国のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアズ)は、この日落車に巻き込まれたが、総合首位の座は守る事ができた。
 

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■マリア・ローザはトーマスが守ったが、チームメイトのゲーガンハートを落車事故で失ってしまった (photo : LaPresse)

 
ゲーガンハートが落車でリタイア

世界チャンピオンのレムコ・エヴェネプールが総合首位で棄権したスーダル・クイックステップの不運はまだ続いていて、17日にはさらに4選手が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性になり、レースを去った。スタートしなかったのは、ヤン・ヒルト、ヨセフ・チェルニー、ルイス・ヴェルバーケ、マッティーア・カッタネオで、スーダル・クイックステップはたった3人でジロを続けなければならなくなった。

第11ステージはアンドレーア・ヴェンドラーメ(AG2R・シトロエン チーム)とステェファノ・ガンディン(コラテック・セッレイタリア)も新型コロナで陽性になり、ジョナタン・カイセド(EFエデュケーション・イージーポスト)とナトナエル・テスファスィオン(トレック・セガフレード)は病気でスタートできず、142選手が出走した。

ゴールまで残り68.5kmの、雨で路面が濡れた下り坂で落車事故が発生し、イネオス・グレナディアズとユンボ・ヴィスマが巻き込まれた。そこにはマリア・ローザを着たトーマスとプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)も含まれていた。2人はすぐレースに復帰できたが、テイオ・ゲーガンハート(イネオス・グレナディアズ)はそのまま救急車で搬送され、レースを棄権した。

2020年の総合優勝者であるゲーガンハートは、チームメイトのトーマスに5秒差の総合3位だった。彼は搬送先の病院で検査を受け、左腰を骨折して手術が必要な事が判明した。この混乱のすぐ後に、オスカル・ロドリゲス(モビスターチーム)も下り坂で転倒し、そのままレースを棄権した。

レースは逃げていた選手がゴールまで残り5kmで全員吸収され、集団ゴールスプリントになった。残り2kmを切ってから集団の中盤で落車が発生し、先頭は30人ほどになったが、フェルナンド・ガビリア(モビスターチーム)以外の主要なスプリンターは顔を揃えていた。残り100mでカヴェンディッシュがスプリントを開始したが、ゴール目前でアッカーマンに追い抜かれた。最後は左側からマリア・チクラミーノのミランが差したが、写真判定でアッカーマンの勝利が確定した。

アッカーマンはポイント賞のマリア・チクラミーノを受賞した2019年に区間2勝していて、これがジロ区間通算3勝目だった。
 

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■区間優勝は写真判定になり、アッカーマンの勝利が確定した (photo : LaPresse)

 
■区間優勝したアッカーマンのコメント
「これは自分にとって非常に特別な勝利だ。去年尾てい骨を骨折した後、今年最初の勝利だからね。今日は初めてチームメイトたちに先頭のポジションに連れて行ってもらった。自分にはこれができるという事を証明して、今日はとても嬉しい。スプリンターは全員とても強く、非常に緊張したゴールだった。どれだけ滑りやすいかわからなかったから、早めに前に出る事にした。カヴェンディッシュはとても強かった。これからはクライマーたちのために働き、チームに2勝目がすぐに訪れる事を願っている」
 

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■アッカーマンがジロで区間優勝したのは、マリア・チクラミーノを受賞した2019年以来だった (photo : LaPresse)


■第11ステージ結果

[5月17日/カマイオーレ~トルトナ/219 km]
1. ACKERMANN Pascal (UAE TEAM EMIRATES / GER) 5:09:02
2. MILAN Jonathan (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA)
3. CAVENDISH Mark (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / GBR)
4. PEDERSEN Mads (TREK – SEGAFREDO / DEN)
5. OLDANI Stefano (ALPECIN-DECEUNINCK / ITA)
6. ALBANESE Vincenzo (EOLO-KOMETA CYCLING TEAM / ITA)
7. MAYRHOFER Marius (TEAM DSM / GER)
8. BALLERINI Davide (SOUDAL QUICK-STEP / ITA)
9. CONSONNI Simone (COFIDIS / ITA)
10. MARIT Arne (INTERMARCHÉ – CIRCUS – WANTY / BEL)
69. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN)

■第11ステージ後の総合成績(マリア・ローザ)
1. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) 44:35:35
2. ROGLIC Primoz (JUMBO-VISMA / SLO) +0:02
3. ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR) +0:22
4. LEKNESSUND Andreas (TEAM DSM / NOR) +0:35
5. CARUSO Damiano (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) +1:28
6. KÄMNA Lennard (BORA – HANSGROHE / GER) +1:52
7. DUNBAR Edward (TEAM JAYCO ALULA / IRL) +2:32
8. ARENSMAN Thymen (INEOS GRENADIERS / NED) +2:32
9. DE PLUS Lauren (INEOS GRENADIERS / BEL) +2:36
10. PARET PEINTRE Aurélien (AG2R CITROEN TEAM / FRA) +2:48
139. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) +2:13:17

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):MILAN Jonathan (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):BAIS Davide (EOLO-KOMETA CYCLING TEAM / ITA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR)
 

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(photo : LaPresse)

 

ジロ・デ・イタリア公式サイト

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