新城は67位でフィニッシュ エシュボルン~フランクフルト2023

2023年5月1日、ドイツ・フランクフルトで開催されたUCIワールドツアー1Dayレース『60th Eschborn-Frankfurt(第60回エシュボルン~フランクフルト)』に新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が出場した。

エシュボルンをスタートし、丘陵地帯を周回しながらフランクフルトの中心地にフィニッシュする今年60回を迎えるドイツ最大のロードレースには、ドイツ出身のスター選手たちも勢ぞろいするため、周回コースには沿道を埋め尽くすたくさんのファンが詰めかけた。

新城幸也 エシュボルン~フランクフルト2023

スタートポディウムに登壇したチームバーレーン・ヴィクトリアス。新城の隣では地元のフィル・バウハウスがインタビューを受けている  Photo:Cor Vos

 

今大会は毎年、スプリンターの祭典などとも言われるコースレイアウトで行われていたが、今年は距離も伸び、203kmレースで獲得標高も3000m近くなったため、各チームの出場メンバーはスプリンター寄りの人選から、山も走れる選手も含まれるメンバー構成が目立った。

バーレーン・ヴィクトリアスはこのレースがワールドツアーデビューとなったセルジオ・トゥ(台湾)がスタート直後に形成された6人のエスケープグループに入る。このエスケープグループは残り90kmを残して崩壊し、集団に吸収され、一度は集団は一つになり振り出しに戻った。ピュアスプリンターたちを振るい落としたいチームが登坂力のある選手を使いペースアップ、思惑通りスプリンターたちが登坂で遅れだし、後方でも遅れた選手のグルペットが形成され、集団は3つ、4つに分裂したままレースが進む。

バーレーン・ヴィクトリアスは山に強いエドアルド・ザンバニーニ(イタリア)やヘルマン・ペルンスタイナー(オーストリア)が前方に残ったが、最後は10人ほどの逃げを許し、チームの最高位はマテウシュ・ゴヴェカル(スロベニア)の26位に終わった。

スプリントになった場合に備えてバウハウス(ドイツ)らを守りながら走っていた新城だが、バウハウスがドロップアウトしてからは若手のスプリンター、ゴヴェカルのアシストにまわり、6分6秒遅れの第2集団の中67位でフィニッシュしている。

新城幸也 エシュボルン~フランクフルト2023

エシュボルンの街を進むパレード中の集団、新城の姿も確認できる Photo:Cor Vos

 

新城幸也のコメント:
「集団スプリントにならず、追いかけっこのレースとなった。新たに長い上りが追加されたんだけど、そこでのペースアップからレースが活性化して、フィニッシュまで休まる事はなかった。

何とかスプリンターグループで上りを越え、若者スプリンターのマテウシュ(ゴヴェカル/スロベニア)が残っていたので、一緒に最後の上り口で位置取りしながら上りを越えたかったが、わずかに届かず遅れてしまった。最終的に10人が逃げきる展開になったので、自分も追いかけるのを手伝えたらチームとして成績を残せたと思うだけに残念…。

これで、前半戦が終わった。少し休みを取って、夏に向けてまたトレーニングして行きます。」

 

Race公式サイト
Eschborn-Frankfurt | Eschborn-Frankfurt

J SPORTS:エシュボルン~フランクフルト2023