FSAとビジョンがツール・ド・フランス2022の新機材を発表

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総合パーツメーカーのFSAと、そのサブブランドであるヴィジョンが、ツール・ド・フランス2022で使用される新たな機材を発表した。両ブランドがサポートするのは、EFエデュケーション・イージーポスト、バーレーン・ヴィクトリアス、ユンボ・ヴィスマ、コフィディス、B&Bホテルズ・KTMの5チームだ。

 

FSA・フルカーボン64T TTチェーンリング

軽さを重視して作られたTTレースのためのフルカーボン64Tチェーンリング。F1の技術を使用した特殊な複合材料が使用されている。高い剛性と219gという軽さを両立させており、競合他社よりも20%以上速く走ることができるという。1×クランクセットやリヤ12速に対応し、パワーメーターとの互換性がある。

チェーンリング

 

FSA・54/40 12s チェーンリングとクランクセット

FSAのクランクセットはリヤ12速に対応する。シマノのリヤ12速のコンポーネントでも使用できるように設計されているほか、チェーンド落ちの問題も回避している。

クランクセット

 

FSA・セラミックベアリング

BBとヘッドセットには、滑らかな乗り心地と転がり抵抗の低さを実現するために、競技用の特別なセラミックベアリングが用いられている。BBのベアリングは市販品よりも25%以上速く、45g以下の軽さだという。

BB

ヴィジョン・メトロン91

新しいTT用フロントホイールの「メトロン91」は、市場で最速のホイールとなるように設計されている。フルカーボンリムは内幅21mmで、28mmのタイヤと合うように作られている。セラミックベアリングを使用したPRSハブに、専用設計の21本のエアロブレードスポークを採用し、重量は938gだ。

91mmのリム高は最も空力的で最も速く、バーチャルや風洞でのテストでは、40kmのTTで、他社の製品より15.18秒早く走ることができたという。

ツール・ド・フランス2022では、EFとバーレーンが使用し、EFのものには、使用するバイクと合うようにパレスがデザインした特別なグラフィックが施されている。

メトロン91

 

ヴィジョン・EFスペシャルホイールセット

前述のメトロン91のほか、ディスクホイールの「TFW」にもパレスのデザインが施される。重量を増やさず、ホイールの品質を落とさないように工夫されている。

パレスデザインホイール パレスデザインバイク パレスデザインバイク パレスデザインバイク パレスデザインバイク

 

 

ヴィジョン・カスタムエアロエクステンション

TTでは、各選手に合わせたエアロバーが使用される。メトロンTFEとTFAをベースにしたフルカスタムカーボンエクステンションは、最も空力的なポジションを得るために風洞で開発され、選手の腕のサイズや形状から手作りで製作されている。その重量は120gだ。

カスタムエアロエクステンション

 

ヴィジョン・メトロン5D ACR 3K

ステム一体型のカーボンハンドルバー「メトロン5D ACR」に、新しく3Kカーボンフィニッシュが追加される。5Dは、エアロダイナミクスとエルゴノミクスを合わせた形状だ。ステムクランプからわずかに立ち上がりつつ10度前方に曲がり、腕の自然な位置に合わせてより快適に、より楽に呼吸できるようにし、フラット部分の翼のような形状がエアロダイナミクスをサポートする。

メトロン5D ACR 3K

 

ヴィジョン・メトロンTFW

今回のメトロンTFWは、2022モデルより50g軽い930gとなった。3Kカーボンファイバー構造により、優れた剛性と軽さを実現。セラミックベアリングは機械的な損失を最小限に抑え、エアロパフォーマンスを最適化する。また、ハンドメイドのTFWには、空力を向上させる軽量塗料が使用されている。

メトロンTFW