ジロ・デ・イタリア2022第11ステージはイタリアのダイネーゼが区間初優勝

  • photo LaPresse (Alpozzi/D’Alberto/Ferrari/Paolone)

イタリアで開催中の第105回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月18日にサンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャからレッジョ・エミリアまでの203kmで、平坦区間の第11ステージを競い、アルベルト・ダイネーゼ(チームDSM)が集団ゴールスプリントを制して区間初優勝し、地元イタリアに今年のジロで初めての勝利をもたらした。
 

ジロ・デ・イタリア2022

■24歳のダイネーゼが地元イタリアに今年のジロで初めての区間優勝をもたらした (photo : LaPresse)

 
区間2位はコロンビアのフェルナンド・ガビリア(UAEチーム・エミレーツ)、3位はイタリアのシモーネ・コンソンニ(コフィディス)だった。総合リーダーのマリア・ローザは、スペインのフアンペドロ・ロペス(トレック・セガフレード)が守った。
 

ジロ・デ・イタリア2022

■マリア・ローザはJ・ロペスが守った (photo : LaPresse)

 
第11ステージは165選手が出走。前日に区間優勝したエリトリアのビニアム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオー)は、表彰式でスプマンテの栓が左目を直撃して負傷したためスタートしなかった。

スタートしてすぐに中間スプリント賞で総合首位のフィリッポ・タリアーニ(ドローンホッパー・アンドローニジョカットリ)とルーカ・ラステッリ(バルディアーニ・CSF・ファイザネ)がアタックし、この日の逃げグループになった。彼らは63km地点で4分45秒差を付けたが、集団ゴールスプリントを狙うチームがそれ以上のタイム差を許さなかった。

76.4km地点の中間スプリントはタリアーニが先頭で通過。2人は2カ所目の中間スプリントまで逃げられず、ゴールまで残り90kmで吸収された。風の強いステージで、イネオス・グレナディアズとアルペシン・フェニックスが引き続け、集団は一時分断した。

ゴールまで残り76.3kmの、2カ所目の中間スプリントはリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアズ)が先頭で通過し、3秒のボーナスタイムを獲得した。これで彼は総合成績で12秒遅れの総合2位になった。残り58kmでドリス・デボント(アルペシン・フェニックス)がアタックし、単独で逃げ続けたが、残り1kmで吸収された。

最後は集団ゴールスプリントになり、ポイント賞のマイヨ・チクラミーノを着たアルノー・デマール(グルパマ・FDJ)とガビリアの一騎打ちになったかと思われたが、その後方から飛び出した24歳のダイネーゼが、あっという間にトップスプリンターたちを追い抜き、グランツール区間初優勝を手中に収めてしまった。
 

ジロ・デ・イタリア2022

■ダイネーゼが集団ゴールスプリントを制した (photo : LaPresse)

 
■地元のジロで区間初優勝を果たしたダイネーゼのコメント
「ジロで家からこんなに近くで勝つなんて信じられない。今朝、我々の計画はケース・ボルでスプリントを勝つ事だった。それはうまくいかなかった。総合で3位のロマン・バルデがリードアウトをするなんて非常識だ。ジロで区間優勝するのは素晴らしい気分だ」
 

ジロ・デ・イタリア2022

■リードアウトをしてくれたバルデに抱きついて喜ぶダイネーゼ (photo : LaPresse)


■第11ステージ結果

[5月18日/サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャ~レッジョ・エミリア/203 km]
1. DAINESE Alberto (TEAM DSM / ITA) 4:19:04
2. GAVIRIA RENDON Fernando (UAE TEAM EMIRATES / COL)
3. CONSONNI Simone (COFIDIS / ITA)
4. DEMARE Arnaud (GROUPAMA – FDJ / FRA)
5. EWAN Caleb (LOTTO SOUDAL / AUS)
6. CAVENDISH Mark (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / GBR)
7. THEUNS Edward (TREK – SEGAFREDO / BEL)
8. MODOLO Sacha (BARDIANI CSF FAIZANE’ / ITA)
9. BAUHAUS Phil (BAHRAIN VICTORIOUS / GER)
10. NAESEN Lawrence (AG2R CITROEN TEAM / BEL)

■第11ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. LOPEZ PEREZ Juan Pedro (TREK – SEGAFREDO / ESP) 46:43:12
2. CARAPAZ Richard (INEOS GRENADIERS / ECU) +0:12
3. GONÇALVES ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR) +0:12
4. BARDET Romain (TEAM DSM / FRA) +0:14
5. HINDLEY Jai (BORA – HANSGROHE / AUS) +0:20
6. MARTIN Guillaume (COFIDIS / FRA) +0:28
7. LANDA MEANA Mikel (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) +0:29
8. POZZOVIVO Domenico (INTERMARCHÉ – WANTY – GOBERT MATÉRIAUX / ITA) +0:54
9. BUCHMANN Emanuel (BORA – HANSGROHE / GER) +1:09
10. BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA Pello (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) +1:22

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):DEMARE Arnaud (GROUPAMA – FDJ / FRA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):ROSA Diego (EOLO-KOMETA CYCLING TEAM / ITA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):LOPEZ PEREZ Juan Pedro (TREK – SEGAFREDO / ESP)
(※第12ステージはGONÇALVES ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR) が着用)
 

ジロ・デ・イタリア2022

■第11ステージはジロ史上初のフード・ステージで、パルミジャーノ・レッジャーノに捧げられた (photo : LaPresse)

 

ジロ・デ・イタリア2022

(photo : LaPresse)

 

ジロ・デ・イタリア公式サイト

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