ティレーノ～アドリアーティコ2022 第５ステージはバルギルが逃げ切り優勝
イタリアで開催中の第57回ティレーノ～アドリアーティコ（ＵＣＩワールドツアー）は、3月11日にセフロからフェルモまでの155kmで第５ステージを競い、フランスのワレン・バルギル（チームアルケア・サムシック）が独走で逃げ切って区間優勝した。
■フランスのバルギルが壁のステージで逃げ勝った
区間２位は10秒遅れでベルギーのクサンドロ・ムーリッセ（アルペシン・フェニックス）、３位は14秒遅れでイタリアのシモーネ・ヴェラスコ（アスタナ・カザクスタン チーム）だった。
総合リーダーのマリア・アッズーラを着たスロベニアのタデイ・ポガチャル（ＵＡＥチーム・エミレーツ）は、28秒遅れの区間６位でゴールし、総合首位を守った。
■マリア・アッズーラはポガチャルが守った
第５ステージはエクアドルのリチャル・カラパス（イネオス・グレナディアズ）が出走しなかった。このステージは後半５カ所の激坂に挑むため、『壁のステージ』と呼ばれていた。バルギルは前半に形成された12人の逃げグループに、チームメートのクレマン・リュソ（チームアルケア・サムシック）と一緒に加わっていた。
ゴールまで残り20kmの激坂で、逃げ集団は一時バラバラになり、先頭はバルギルとバンジャマン・トマ（コフィディス）だけになったが、下りで再び合流した。
1分半後方のメイン集団では、フェルモ・マドンナ・デテの坂でレムコ・エヴェネプール（クイックステップ・アルファヴィニル チーム）がアタックし、マリア・アッズーラのポガチャルとヨーナス・ヴィンゲゴール（ユンボ・ヴィスマ）が合流した。３人はわずかな差を付けたが、先頭のエヴェネプールがコースを間違えるアクシデントがあり、後続に吸収されてしまった。
先頭の逃げグループでは、ゴールまで残り5kmでバルギルがアタックし、ヴァランタン・フェロン（トタルエナジーズ）が付いて行った。バルギルは残り3kmで単独になり、ゴールへと向かう最後の壁を駆け上がった。彼がＵＣＩワールドツアーのレースで勝ったのは、2017年のツール・ド・フランスで区間２勝して以来だった。
■壁のステージで逃げ勝ったバルギルのコメント
「素晴らしい。フィナーレは最前線にいる計画だった。ボクにとって良いステージで、逃げには良い日になるだろうと感じていた。チームメートであり、友人であり、ルームメートでもあるリュソにはとても助けてもらった。『壁』では全力を尽くした。打ちのめされたが、成し遂げたよ！」
■逃げグループからアタックするバルギル
■第５ステージ結果
［3月11日／セフロ～フェルモ／155km］
1. BARGUIL Warren (TEAM ARKEA – SAMSIC / FRA) 3:39:53
2. MEURISSE Xandro (ALPECIN-FENIX / BEL) +0:10
3. VELASCO Simone (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / ITA) +0:14
4. OLIVEIRA Nelson (MOVISTAR TEAM / POR) +0:15
5. PORTE Richie (INEOS GRENADIERS / AUS) +0:26
6. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) +0:28
7. VINGEGAARD Jonas (JUMBO-VISMA / DEN) +0:28
8. MAS NICOLAU Enric (MOVISTAR TEAM / ESP) +0:28
9. EVENEPOEL Remco (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) +0:28
10. HINDLEY Jai (BORA – HANSGROHE / AUS) +0:28
■第５ステージまでの総合成績
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 18:17:08
2. EVENEPOEL Remco (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) +0:09
3. ARENSMAN Thymen (TEAM DSM / NED) +0:43
4. VINGEGAARD Jonas (JUMBO-VISMA / DEN) +0:45
5. LOPEZ MORENO Miguel Angel (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / COL) +1:00
6. PORTE Richie (INEOS GRENADIERS / AUS) +1:00
7. GEOGHEGAN HART Tao (INEOS GRENADIERS / GBR) +1:02
8. HINDLEY Jai (BORA – HANSGROHE / AUS) +1:06
9. MAS NICOLAU Enric (MOVISTAR TEAM / ESP) +1:11
10. KELDERMAN Wilco (BORA – HANSGROHE / NED) +1:14
(photo : LaPresse)
