ジロ・デ・イタリア2021第12ステージはヴェンドラーメが初優勝

イタリアで開催中の第104回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月20日にシエナからバンニョ・ディ・ロマーニャまでの212kmで、アペニン山脈を横断する第12ステージを競い、地元イタリアのアンドレーア・ヴェンドラーメ(AG2R・シトロエンチーム/26歳)が逃げ切り、グランツールの区間で初優勝を果たした。

ジロ・デ・イタリア

ヴェンドラーメがハミルトンをゴール勝負で下してジロ区間初優勝した(photo : LaPresse)

区間2位は米国のクリストファー・ハミルトン(チームDSM)、3位はニュージーランドのジョージ・ベネット(ユンボ・ヴィスマ)だった。総合リーダーのマリア・ローザは、コロンビアのエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアズ)が守った。

 
序盤は落車が続出

第12ステージは170選手が出走。スタートからアタックが続いたが、逃げはなかなか決まらなかった。序盤から落車が相次ぎ、スペインのマルク・ソレル(モビスターチーム)は落車後もレースを続けたが、途中でリタイアした。イタリアのアレッサンドロ・デマルキ(イスラエル・スタートアップネーション)は落車してそのまま病院へ搬送され、検査の結果、右鎖骨と肋骨を6本、胸椎を2カ所骨折していた事が判明した。デマルキは今年のジロの序盤でマリア・ローザを着用していた。

第6ステージで区間優勝したスイスのジーノ・メーダー(バーレーン・ヴィクトリアス)は、前日の落車の影響でレースを棄権。イタリアのファウスト・マスナダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は膝の腱炎でリタイアした。結局このステージは6選手が途中リタイアしている。
 

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(photo : LaPresse)

 
レースは57km地点で5選手が先行し、山岳賞のマリア・アッズーラを着たジョフレ・ブシャール(AG2R・シトロエンチーム)とチームメートのヴェンドラーメらが合流し、15人の逃げグループが形成された。

断続的に雨が降る中、最初に越えた85km地点のカテゴリー3の峠は、マリア・アッズーラのブシャールが先頭で通過。ここで集団とのタイム差は6分以上に開いていた。ブシャールは上りでヴェンドラーメのアシストを受け、続くカテゴリー2の峠2カ所も先頭で通過し、山岳ポイントを着実に稼ぎ続けた。ゴールまで残り40kmで、集団とのタイム差は11分近くになっていた。

最後のカテゴリー3の上りが始まると、逃げグループでは区間優勝をかけた攻撃が始まり、残り17.7kmでヴェンドラーメがアタックして先行したが、タイム差は広がらず、ハミルトン、ジャンルーカ・ブランビッラ(トレック・セガフレード)、ベネットに追いつかれてしまった。

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逃げグループからアタックしたヴェンドラーメ(photo : LaPresse)

 
しかし、ヴェンドラーメはゴールまで残り3kmを切った所で再度アタックし、ハミルトンと2人でゴールを目指した。最後は一騎打ちのスプリント勝負になり、先頭を走り続けていたヴェンドラーメがそのままスパートして難なく勝負を制した。

集団では、最後のカテゴリー3の上りでヴィンチェンツォ・ニバリ(トレック・セガフレード)がジューリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)と一緒にアタックし、わずかにリードして頂上を越えた。ニバリはそのまま先行し、集団に7秒差を付けてゴールした。彼は総合成績ですでにベルナルよりも4分以上遅れているが、開幕前に心配されていた手首の怪我は、全く問題ない所を見せてくれた。

■ジロで区間初優勝を果たしたヴェンドラーメのコメント
「何て素晴らしい気分だ! 言葉にならないし、今の自分の気持ちを表現する正しい言葉が見つからない。コルサ・ローザ(ジロの愛称)で区間優勝したんだ。夢が叶った! チームメートで逃げの仲間だったジョフレ・ブシャールに感謝している。我々のチームに何とか成功をもたらす事ができた。怪我で困難な時期を乗り越えた後の、ジロでのこの勝利は、言葉では言い表せないものだ」
 

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マリア・ローザはベルナルが守った(photo : LaPresse)


■第12ステージ結果[5月20日/シエナ~バンニョ・ディ・ロマーニャ/212km]

1. VENDRAME Andrea (AG2R CITROEN TEAM / ITA) 5:43:48
2. HAMILTON Christopher (TEAM DSM / AUS) +0
3. BENNETT George (JUMBO-VISMA / NZL) +15
4. BRAMBILLA Gianluca (TREK – SEGAFREDO / ITA) +15
5. VISCONTI Giovanni (BARDIANI CSF FAIZANE’ / ITA) +1:12
6. BOUCHARD Geoffrey (AG2R CITROEN TEAM / FRA) +1:25
7. EDET Nicolas (COFIDIS / FRA) +1:47
8. PETILLI Simone (INTERMARCHÉ – WANTY – GOBERT MATÉRIAUX / ITA) +1:47
9. HONORÉ Mikkel (DECEUNINCK – QUICK-STEP / DEN) +3:00
10. RAVANELLI Simone (ANDRONI GIOCATTOLI – SIDERMEC / ITA) +4:19
15. NIBALI Vincenzo (TREK – SEGAFREDO / ITA) +10:07
17. BERNAL GOMEZ Egan Arley (INEOS GRENADIERS / COL) +10:14
84. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) +17:46

■第12ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. BERNAL GOMEZ Egan Arley (INEOS GRENADIERS / COL) 48:29:23
2. VLASOV Aleksandr (ASTANA – PREMIER TECH / RUS) +45
3. CARUSO Damiano (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) +1:12
4. CARTHY Hugh John (EF EDUCATION – NIPPO / GBR) +1:17
5. YATES Simon Philip (TEAM BIKEEXCHANGE / GBR) +1:22
6. BUCHMANN Emanuel (BORA – HANSGROHE / GER) +1:50
7. EVENEPOEL Remco (DECEUNINCK – QUICK-STEP / BEL) +2:22
8. CICCONE Giulio (TREK – SEGAFREDO / ITA) +2:24
9. FOSS Tobias S. (JUMBO-VISMA / NOR) +2:49
10. MARTINEZ POVEDA Daniel Felipe (INEOS GRENADIERS / COL) +3:15
13. NIBALI Vincenzo (TREK – SEGAFREDO / ITA) +4:04
81. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) +1:24:14

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):SAGAN Peter (BORA – HANSGROHE / SVK)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):BOUCHARD Geoffrey (AG2R CITROEN TEAM / FRA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):BERNAL GOMEZ Egan Arley (INEOS GRENADIERS / COL)
※第13ステージは VLASOV Aleksandr (ASTANA – PREMIER TECH / RUS)が着用
■チーム成績 : INEOS GRENADIERS (GBR)


第13ステージは平坦なスプリント・ステージ

ジロ・デ・イタリア

●第13ステージのコースプロフィール(MAP :RCS Sport)

5月21日は、エミリア・ロマーニャ州のラヴェンナからヴェネト州のヴェローナまでの198kmで、山岳ポイントが1カ所もない平坦区間の第13ステージが行われる。

ジロ・デ・イタリア公式サイト

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