フルームとトーマスがツール・ド・フランス2020の参加メンバーに選ばれず!

英国のチームイネオス(UCIワールドチーム)が、8月19日に第107回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)の参加メンバー8人を発表したが、2013年、2015年、2016年、2017年の優勝者であるクリストファー・フルーム(英国/35)と、2018年の優勝者であるゲラント・トーマス(英国/34)の2人が選ばれなかった。

フルーム

フルームは今年のツール・ド・フランスに参加できない

2人は日曜日に閉幕したクリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)で成績が振るわず、トーマスは53分38秒遅れの総合37位、フルームは1時間26分14秒遅れの総合71位だった。

チームのデービッド・ブライスフォードGMのコメントによれば、フルームは10月20日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)をターゲットとし、トーマスは10月3日に開幕するジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)で総合初優勝を目指すそうだ。

昨年ツールで総合初優勝したコロンビアのエガン・ベルナルを中心に構成されたチームには、昨年ジロで総合優勝し、今季チームイネオスに移籍したエクアドルのリチャル・カラパスも選ばれている。

ベルナルはツールの調整レースとなるクリテリウム・デュ・ドーフィネを、背中の痛みを理由に途中リタイアしたが、現在の状態はわからない。カラパスは8月15日にイル・ロンバルディア(UCIワールドツアー)を走り、13位でレースを終えている。

チームイネオスは今年のツール・ド・フランスから、チーム名称が『イネオス・グレナディアズ』に変わる。

フルームはすでに来季はイスラエル・スタートアップネーション(UCIワールドチーム)へ移籍することが決まっている。

■デービッド・ブライスフォードGMのコメント
「ベルナルは再びフランスでマイヨ・ジョーヌをターゲットにするだろう。そして昨年のジロ勝者であるカラパスも今年ツールでデビューするのを我々は非常に楽しみにしている。トーマスはジロをターゲットにし、グランツールのタイトルをもう一つ獲得する機会を得るだろう。彼はウェールズ出身者として初優勝する事を目指す。

フルームはブエルタをターゲットにする。彼は我々のスポーツのレジェンドであり、昨年の落車から復帰する事で信じられないような気骨と決意を見せつけたチャンピオンだ。我々は彼がもう一つグランツールのタイトルを獲得するのをサポートしたいと思っている。ブエルタは彼がトップフォームになるために少しだけ猶予を与えるだろう」

[チームイネオスのツール・ド・フランス参加メンバー]
Andrey Amador (CRC/33)
Egan Bernal (COL/23)
Richard Carapaz (ECU/27)
Jonathan Castroviejo (ESP/33)
Michal Kwiatkowski (POL/30)
Luke Rowe (GBR/30)
Pavel Sivakov (RUS/23)
Dylan van Baarle (NED/28)

 

チームイネオス公式サイト