女子Qリーグ、中学生Nリーグ2026-2027シーズン開幕戦:しもふさクリテリウム5月 結果

目次

サイクルロードレースの女子リーグ「クイーン・リーグ(Qリーグ)」、中学生リーグ「ニュー・エイジ・リーグ(Nリーグ)」第7期 2026-2027シーズン第1戦(開幕戦):しもふさクリテリウム 5月が2026年5月3日(日)、千葉県成田市・下総運動公園内にて開催された。

女子Qリーグ、中学生Nリーグ2026-2027シーズン開幕戦

中学生クラス、まもなくスタートを迎える参加選手達(Photo:QNリーグ事務局)

 

7年目のシーズン幕開けとなる今大会は、サイクルロードレース協会東日本(MATRIX)の主催。下総運動公園内にある 1周回・約1.5kmの常設サイクリングコースでおこなわれ、長年にわたり“しもふさクリテ”の通称で親しまれて人気が高い。レース合間に実施するコース試走の度に必ずレースの手解きをする「サイクルクリニック」を実施し、自転車レース初参加者のための「フレッシュ・エンデューロ」や、ミドルとエリートクラスを実質的に合体させた「90分エンデューロ」が初開催されて、初級者から上級者にまで手応え十分なレース番組で充実。

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今大会もコース試走前には必ずサイクルクリニックを実施。安全管理あってこその楽しい自転車レース!(Photo:QNリーグ事務局)

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今回はチームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール所属の鎌田晃輝選手、サミュエル・ベルトッリ選手、ニッコロ・イアッキ選手、ジュゼッペ・シャッラ選手に加えて、なんとサプライズで新城幸也選手がゲスト参加!!成田市マスコットキャラクターうなりくんも嬉しそう!(Photo:QNリーグ事務局)

 

そして120分エンデューロやジュニアやキッズ対象の年齢別レースや、レディースや中学生、レースにエントリーしている中学生と高校生なら誰でも無料で参加できる「ジュニア強化レース」は相変わらず人気が高く定番レースとして馴染みが深く、これを目標にしている参加者も多いようだ。

さらに、今大会主催のサイクルロードレース協会東日本・チャレンジリーグとGRサイクリング主催の大磯クリテリウム、宇都宮ブリッツェン主催わたらせクリテリウムの各指定レースで獲得したポイントランキングの合計により最強小学生を決める「小学生チャンピオン」が今シーズンも実施される。

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チーム NIPPOやマトリックスメンバー達が各クラスで伴走し、参加選手達をエスコート。(Photo:QNリーグ事務局)

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ジュニア強化レースでは安原監督が新城選手とともに、“光る走り”をした選手に評価とエールを送っていた(Photo:QNリーグ事務局)

 

そんなジュニアやキッズ、女子も多く集まる今大会で、QリーグとNリーグ中学生女子NWはレディースクラス、Nリーグ中学生男子Nは中学生クラスに対象レースに設定した。

今シーズンはポイントランキングの配点などは昨シーズンから変更はないが、リーグでの女子選手登録増加を狙い「女子チーム総合リーダー賞」を新設した。こちらはQリーグおよび Nリーグ中学生女子NW対象となっており、女子のみ同チーム名の場合、QリーグとNリーグ中学生女子 NWを総計してチームランキングを算出。シリーズ戦すべてのレースを対象(特別戦も含む)として、各レースでの所属チーム員全員の獲得ポイントを合計。そのレースのチームポイントとし、最終戦終了時に最もチームポイントが多かったチームを総合表彰する新制度だ。

 

レディースクラスで廣瀬博子が優勝、5シーズンぶりにリーダージャージ獲得

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レディースクラス、スタート前の写真撮影に応じる参加選手達(Photo:マトリックス/キャパクリエイション)

 

昼過ぎから風が強くなってきたタイミングの12時50分から、レディースクラスがスタート。出走は7人、5周回=7.5kmの闘いは 1周目、集団が 1つのままで進行するも 2周目から少しずつペースアップしメイン集団から遅れてしまう選手の姿も、そして 3周回目にはNリーグNWとして唯一人、出場していた板垣美希(BELLEEQUIPE)もメイン集団から遅れてしまう。

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集団の先頭を積極的に引き続けていた小林(写真の中央・水色ジャージ)(Photo:QNリーグ事務局)

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シクロクロスではロードレースならではの駆け引きなどが活きることもあり、最近はロード参戦の機会を増やしている小林(Photo:QNリーグ事務局)

 

一方で MTB・XCO女子ユース、そしてシクロクロスの現女子ジュニアで全日本チャンピオン、今年2月にはオランダで開催された世界選手権には女子ジュニア代表として参戦した小林碧(並木中等教育学校)が積極的に集団の前方を陣取る。

その動きをしっかりとマークしていた廣瀬博子(ペダリストピナレロショップ)は、レース後に「今大会にはダブルエントリーをしていて、午前中に走った2時間のレース(120分エンデューロ)がとにかくキツかったので。だから(レディースレースの)5周回が持つのか不安でした。ただ年の功で脚が無い分、頭を使って頑張りました!」とコメント。

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この後の中学生レースもトップ同一周回で走り切ったプリメーラ武田(写真中央・Photo:マトリックス/キャパクリエイション)

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ゴール直前、動き回る若手をしっかりと見据えて優勝を決めた廣瀬(Photo:QNリーグ事務局)

 

そのとおりに最終周回で小林、さらに中学 1年生の武田杏梨(#1-PRIMERA-)との3人となったゴールスプリントに落ち着いて臨んだ廣瀬が先着、優勝した。2位は小林、3位に武田が表彰台を獲得した。

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5シーズンぶりにアメジストジャージを手に入れ、アスリチューン賞の目録を掲げて笑顔の廣瀬(Photo:マトリックス/キャパクリエイション)

 

マトリックス監督・安原昌弘監督からQリーグポイントリーダーの証であるアメジストジャージを受け取った廣瀬は「やはりビオレーサーは着心地が良いですね」と笑顔。シリーズ戦で優勝を果たしてのポイントリーダー獲得となった廣瀬はロードレースだけでなく、最近はトラックレースでも活躍し、全日本マスターズ選手権でチャンピオンに輝いた戦歴も持つ。

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レディースクラス表彰式、左からゲスト新城選手、2位・小林、優勝の廣瀬、3位・武田、マトリックス安原監督(Photo:QNリーグ事務局)

 

廣瀬は、Qリーグの目標として「やはり、このアメジストジャージを守りたいという想いもありますが、何よりも若い選手を中心にリーグに参加する女子選手が増えてほしいので、女子選手の皆さん登録お願いします!」と女子のリーグ登録PRも。

さらに今シーズンは大きな目標として「北海道ニセコで開催のグランフォンド世界選手権での優勝」を挙げており「そのために来月開催される福島県での予選会で世界選手権の出場権を獲得することが、目の前の目標」と教えてくれた。もし世界選手権チャンピオンとなれば、QNリーグでは初の「世界チャンピオン」誕生となるので、ぜひ注目してほしい。

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2023年・全日本自転車競技選手権大会トラックレース・マスターズのW-Aクラス個人 2kmパシュートで獲得した全日本チャンピオンジャージを着用する廣瀬(写真・右)

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ちなみに今年3月、フィリピン・タガイタイで開催された「トラック・アジア選手権 2026」で、2023-2024シーズンの Nリーグ中学生男子 N総合ポイントリーダー落合隼が男子ジュニア・個人パシュートの決勝に出場。見事優勝し金メダルを獲得し、弊リーグでは初のアジア・チャンピオンが誕生している。写真は2023-2024シーズン最終戦・しもふさクリテリウム3月を優勝で飾った落合のゴールシーン(Photo:Takashi Saito)

 

また、レディースクラス6位でNリーグ中学生女子NWのポイントリーダーとなった板垣はポイントリーダー授与式で、ずっと着たかった!と願っていたバトルマリンジャージに袖を通し「とても嬉しいんですが、プレッシャーがかかるので頑張っていきたいです!」とコメント。

この後の参戦について「そでがうら(サマーサイクルロードフェスタ)にも出ます」とのことなので、引き続きポイントリーダーを守るプレッシャーを良い方向に変えて強くなってくれることを願っている。

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少し照れながらバトルマリンジャージを着用する板垣。今後の活躍に注目だ(Photo:QNリーグ事務局)

 

中学生クラスは佐谷輝成がスプリント勝利

レディースクラスの後はジュニア強化レースなども挟んで、午後3時17分からはNリーグ中学生男子 Nが対象の中学生クラスがスタート。

18人のエントリーで 8周回=12kmのレースでは、1周回目で#1-PRIMERA-(プリメーラ)の依田匠と高橋京之介の2人が集団から抜け出してリードする。しかし、2周回目から Nリーグに中学1年生のときから登録するブラウ・ブリッツェンU15の長谷川誠と宗息吹の2人が集団から抜け出して、風が強く吹く中を5周目まで最大10秒のリードを保ちながら逃げ続けていた。

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1周目に早速、集団から飛び出して逃げを打つプリメーラ依田と高橋(Photo:QNリーグ事務局)

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そのプリメーラ2人と入れ替わるように飛び出したブラウ長谷川と宗(Photo:QNリーグ事務局)

 

しかし残り3周回を経てゴール手前、上りの区間でプリメーラが引く集団に捕まりレースは振り出しに。残り1周回では渡邊虎徹が単独でアタックをかけるものの力尽き、コントロールラインは13人で通過していたメイン集団が11人に。その中には昨シーズンまで小学生チャンピオンクラスで大活躍し総合優勝を獲得した山田大夢(#1-PRIMERA-)、そして今季からリーグ登録した白須樹(TEAM YOUCAN)や、中学生女子NWでリーグ登録・板垣美希の弟、板垣春希(BELLEEQUIPE)の姿もあった。

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今シーズンからNリーグ登録となった YOUCAN白須(写真中央・白ジャージに黒ヘルメット)も良い動きを見せたので、今後に期待したい(Photo:QNリーグ事務局)

 

11人による混戦は、佐谷輝成(#1-PRIMERA-)が早めにスプリントを仕掛け見事優勝を果たした。2位には荻内大河(ブラウ・ブリッツェン)、3位にはYOUCAN白須が入り、ブラウ長谷川は惜しくも4位と表彰台には届かなかった。

ポイントリーダー授与式でバトルマリンジャージを獲得した佐谷は、昨年11月に開催された「しもふさクリテリウム 11月」のジュニア強化レースで怪我を負い、その後の中学生レースを棄権せざる得なくなってしまった事があった。その想いを大会MCノゾミ氏に中学生レースの感想を聞かれた際に「昨年(11月)のレースで落車して鎖骨を折ってしまった因縁の場所から、今日はアタックをかけて優勝を決めた」とリベンジを果たしたことを明かしてくれた。

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アールエル賞の目録を手にポイントリーダー授与式の歓声に応える佐谷(Photo:QNリーグ事務局)

 

また所属するチーム#1-PRIMERA-(プリメーラ)の選手達が、レース序盤から組織的に動いていた印象があったので、そのことについて聞くと「特に作戦とかは無かったんですが、皆で一緒になって動けたので自分も走っていて楽しかったです」と語った。

ただ、意識はしていなかったとはいえチームの力が勝利に繋がったようで「皆で積極的に前へ動いたし、いろいろ助けてもらったところも多かったので自分も活躍することが出来て、この環境に感謝したいです」とチームメイトに感謝。「来週は高石杯ロードレースなので頑張りたいです!」と全日本選手権の出場資格獲得に繋がるレースを見据え、中学生最後の年にさらなる飛躍を誓った。

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中学生レース表彰式、左から2位・ブラウ荻内、優勝のプリメーラ佐谷、3位・YOUCAN白須(Photo:QNリーグ事務局)

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写真中央の左が新リーダー佐谷、右の黒ジャージが昨シーズンポイントリーダーの柬理日楠詩。そんな2人を囲んで1枚!今後も将来有望な選手達が切磋琢磨できる場を維持したい(Photo:QNリーグ事務局)

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ゲスト参加のチームNIPPO新城選手と、Nリーグ新ポイントリーダーを交えて記念撮影にも応じていただいた(写真左より板垣、新城、佐谷)

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さらには新城選手と鎌田選手は、ほぼ全てのクラスで参加者達と走行し、この日の走行距離は何と200kmオーバー!嬉しいサプライズの連続に会場が沸いた(Photo:QNリーグ事務局)

 

各リーグ ポイントリーダー

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写真左より、Qリーグ廣瀬、Nリーグ佐谷、NW板垣の各総合ポイントリーダー

 

Qリーグポイントリーダー:アメジストジャージ

Nリーグポイントリーダー:バトルマリンジャージ

提供:Bioracer

 

アスリチューン賞Qリーグ(高校生以上女子)

ポイントリーダー:廣瀬 博子(ペダリストピナレロショップ)・28p

ランキング2位:根本 香織(Team 一匹狼)・10p

 

RxL賞N リーグ・N(中学生男子)

ポイントリーダー:佐谷 輝成(#1-PRIMERA-)・28p

ランキング2位:白須 樹(TEAM YOUCAN)・15p

ランキング3位:⻑谷川 誠(ブラウ・ブリッツェンU15)・12p

 

EXLUB賞Nリーグ・NW(中学生女子)

ポイントリーダー:板垣 美希(BELLE EQUIPE)・8p

年間総合ポイントリーダー特別賞:Airfly(株式会社ジゴスペック)

 

※ランキングにおいて同点者が出た場合、最新のレース着順が優位の選手を上位とする。

※最終戦終了時において、同点者が出た場合は、最終戦直前のランキングで優位の選手を上位とする。

※最終戦については、ポイントテーブルに5 点ずつ加算した点数を付与する(最終戦ボーナス)。

女子Qリーグ、中学生Nリーグ2026-2027シーズン開幕戦

昨シーズン、Nリーグ総合ポイントリーダーを獲得した柬理が、大会出展のAirflyブースで総合特別賞のスポーツサングラスを調整いただき授与。鼻パッドのない軽いかけ心地にビックリ!(Photo:QNリーグ事務局)

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Nリーグ中学生ポイントリーダー男女ともにニューカマーが揃い踏み。左が中学生女子 NW板垣、右が中学生男子の佐⾕。今後もバトルマリンジャージが日本ジュニアの未来を照らす(Photo:QNリーグ事務局)

 

今後のQNリーグ対象シリーズ戦について

次戦予定となっていた「そうまタイムトライアル2026」の開催日が6月から10月に変更となりました。

そのため、第2戦は7月12日(日)開催の「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」となり、その後の対象レースカウントを第7戦までスライドしますので、ご了承ください。 また第8戦から第 10戦の対象レースにつきましても、以下のとおり決定しましたので併せて発表します。

第8戦:大磯クリテリウム第 2戦
2026年11月15日(日)

第9戦:しもふさクリテリウム 11月
2026年11月28日(土)

第10戦:大磯クリテリウム第4戦
2027年1月17日(日)

 

QNリーグ・2026-2027シーズンスケジュール一覧
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league/race-profile.html

しもふさクリテリウム 5月公式ホームページ
https://shimofusa-criterium.powertag.jp/

次戦は7月12日(日)開催の「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」
https://crra.powertag.jp/

※5月15日からエントリー開始します!

Qリーグ・Nリーグの登録はこちらから。各対象レース開催日の 3日前まで登録完了すればポイントランキングに反映。今後も女子とジュニア中学生が活躍するリーグにご声援のほどよろしくお願いします!
https://moshicom.com/142793

 

<レポート概要>

写真撮影:マトリックス/キャパクリエイション、QNリーグ事務局

テキスト:須藤むつみ(QNリーグ事務局)

協力:サイクルロードレース協会東日本(MATRIX)