新城幸也は昨年と同じ7位でフィニッシュ 全日本選手権ロードレース2025
新城幸也は2025年6月22日(日)、静岡県伊豆市、日本サイクルスポーツセンターで行われた「全日本自転車競技選手権大会ロードレース2025」に出場した。
コースは昨年同様、サイクルスポーツセンター3kmサーキットと、5kmサーキットを合わせた上りと下りしかない8kmコースを20周、レース距離は160kmで獲得標高は5,000mに達する過酷なコース。このコースで開催されるのは今年で3年連続、122人が出走した。
幸いにも快晴に恵まれた反面、暑さ対策が重要となり 毎周回ごとに冷えた水と氷が欠かせない気温の中、新城は自分の体と相談しながら冷静にレースを進める。
毎年のことながらチームメイトがいない単騎での出場となった新城は、数を多く残すチームの動きを警戒しつつも、なるべく足を温存する走りに徹し、最終版の動きに備えるが、ラスト2周を残し全身が攣り思うように動くことができず、昨年と同じ7位でレースを終えた。

冷静にレースを進めた新城 Photo:Hitoshi OMAE

チームカーから指示を受ける新城 Photo:Hitoshi OMAE
新城幸也のコメント:
「今日はスタートから暑く、雲がなくなると一層暑くなるため、深部体温を上げないよう常に氷を(背中に)入れて水を被りました。心拍も収まらず、それは昨日、一昨日の練習で分かっていました。なのでレッドゾーンに入れないように1日中気をつけ、冷静に走ることができました。最後にサバイバルな展開になるだろうと思い、集団で力を使わず、大人しく過ごしていました。
最後は残り2周で全身が攣ってしまい、動けなくなってしまいました。でもそれがいまの実力ということです。今日は、僕なりにできることは全部できました。妻に「年取ったけど順位が変わっていないので成長だね」と言われました。なので40歳で成長したのかもしれません(笑)
一つ良いことを挙げるとすれば、調子が悪くなかったこと。長年ヨーロッパから帰ってきて全日本選手権に臨んでいますが、火曜日ではなく水曜日、レースの4日前に帰って来た方が調子が良いなど、長年の経験で調整方法が分かってきました。
もちろん衰えは感じていますが、経験でカバーできると思っています。僕ができることは若者にレースや生活、準備などヨーロッパのプロトンにいないと得られない情報を伝えていきたいです。
今はとにかく全日本タイムトライアルに向けて準備をし直します。」
新城は6月29日(日)の全日本選手権個人タイムトライアルに出場する。
第93回 全日本自転車競技選手権大会ロードレース
開催地:静岡県伊豆市・日本サイクルスポーツセンター
開催日:2025年6月21日(土) 〜 22日(日)
6月21日(土)個人ロードレース WE+WU23、MU23
6月22日(日)個人ロードレース MM、WM、ME
第28回全日本選手権個人タイムトライアル・ロードレース大会
開催地:栃木県栃木市・渡良瀬遊水地外周部(7.3km/周)
開催日:2025年6月29日(日)