チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニのツアー・オブ・ジャパン2025【京都ステージ】

ツアー・オブ・ジャパン2025第2ステージ・京都は、京都府京田辺市の普賢寺ふれあいの駅をスタートし、1周16.8kmのコースを6周半するコースで争われた。「半周」と書いたのは、スタートからニュートラルとして1.8km走って周回コースに入り、さらに数km走ってからレース開始になる設定だからだ。

普賢寺ふれあいの駅のスタートでは、昨日はタイムトライアルのためになかった出走サインボードが本大会初お目見えし、ユキヤが楽しそうにサインした。

スタートにはリーダージャージを着るドゥシャン・ラヨヴィッチが中央に立った。この日のスプリントの可能性も話題に上がったが、まさか今日、リタイアすることになるとは誰が想像しただろうか。

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ ツアー・オブ・ジャパン2025 京都ステージ

スタートのサインボードにサインする新城幸也

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ ツアー・オブ・ジャパン2025 京都ステージ

チームのメカニックはリヤメカの電源と同期を確実にチェックする

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ ツアー・オブ・ジャパン2025 京都ステージ

グリーンのリーダージャージでスタートしていくドゥシャン・ラヨヴィッチ

 

レースはリアルスタートからコントロールラインを通過して1周目を開始。山岳賞ポイントへの上りで活発に動きを見せるが逃げは決まらず、2つ目の梅の木峠を過ぎて3人のアタックが決まる。

2周目に入って沢田時(宇都宮ブリッツェン)や石原悠希(シマノレーシング)ら3人はあっという間に1分半ほどの差を開き、メイン集団はソリューションテック・ヴィーニファンティーニが先頭をコントロールしている。ふと見るとリーダージャージがいない。どうやらメカトラか何かでバイク交換を余儀なくされたらしく、集団後方から前に上がっているところだった。

プロトンはユキヤが先頭に立ち、あせる様子もなくレースを運ぶ。3周目にはユキヤの後ろ、4番目にリーダージャージのラヨヴィッチが戻っており、チームの6人がキレイに並んで走ってきた。

逃げは2人に減っていたが、やはり今日は集団スプリントなのだなと思いきや、5周目には逃げを吸収してさらにレンベ・ラド・ネットがペースアップを図り、集団を分断した。ヴァレリオ・コンティらは先頭付近に残ったが、ラヨヴィッチは集団中ほどに下がりアシストは付いていない。ユキヤは少し遅れた後続集団に。「新城幸也」の幟がはためく直線でゲキが飛ぶ!

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ ツアー・オブ・ジャパン2025 京都ステージ

3周目、メイン集団はユキヤを先頭にソリューションテック・ヴィーニファンティーニの列車が牽引する

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ ツアー・オブ・ジャパン2025 京都ステージ

4周目、逃げの2人のすぐ後ろにはソリューションテック・ヴィーニファンティーニの列車が迫る

 

そして最終周回。なんと上り始めた鳥谷池の手前で落車が発生し、岡本隼(愛三工業レーシング)やフランシスコ・マンセボ(マトリックス・パワータグ)らとともにラヨヴィッチが倒れている!「この落車にはグリーンジャージが含まれる」とラジオツール。集団の後方にはドクターカーが走っており、寺門先生が駆けつけるシーンがYouTubeに流れる。

後続集団のユキヤがラヨヴィッチに気づき、Uターンして戻ってくる。「15番だけが立ち上がっていない」と良くない情報だけが流れてくる。そして「ドクターカーがアンビュランスを要求」。ラヨヴィッチがリタイア……。今シーズンすでに10勝を挙げているソリューションテック・ヴィーニファンティーニの稼ぎ頭が負傷!

どうやらラヨヴィッチは歩くことはできたようだが再乗はできず、他チームのチームカーに乗って救護へと向かった。鎖骨の骨折か? 大会スタッフが付き添って病院に向かったようなので、情報の更新を待ちたい。

レースは岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が集団スプリントを制し、リーダージャージに袖を通した。ソリューションテック・ヴィーニファンティーニからはマーク・スチュワート、コンティ、ダヴィデ・バルダッチーニがこの46人の集団でフィニッシュ。ユキヤはジョルジェ・ジュリッチとともに8分遅れでフィニッシュラインを越えた。

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ ツアー・オブ・ジャパン2025 京都ステージ

集団スプリントで岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が勝利を飾った

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ ツアー・オブ・ジャパン2025 京都ステージ

厳しい表情でフィニッシュラインを越えるユキヤ

 

ツアー・オブ・ジャパン2025
第2ステージ・京都

5月19日(月)9:45〜

普賢寺ふれいあいの駅→けいはんなプラザ周回コース
<パレード 6.6km>2.8km+16.8km×6周
走行距離=103.6km、獲得標高=1836m

堺ステージ結果
1. 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)2:38:50
2. アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)+0
3. キャメロン・スコット(シーキャッシュ X ボディラップ)+0

16. マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+0
24. ヴァレリオ・コンティ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+0
31. ダヴィデ・バルダッチーニ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+0
67. 新城 幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+0:08:58
68. ジョルジェ・ジュリッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)0:08:58
DNF ドゥシャン・ラヨヴィッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)

個人総合時間賞
岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)2:41:41

ポイント賞
岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)

山岳賞
ニコロ・ガリッボ(JCL TEAM UKYO)

新人賞
ウィリアム・ヘファナン(シーキャッシュ X ボディラップ)

団体総合時間賞
シーキャッシュ X ボディラップ

 

ツアー・オブ・ジャパン公式サイト
https://toj.co.jp/2025/

ツアー・オブ・ジャパン公式YouTubeチャンネル「BPAJ ch」
https://www.youtube.com/@BPAJch