10シーズン目のENS開幕戦。幾田悠雅がV3に向け好発進

国内唯一のエンデューロ競技会「エンデューロ・ナショナルシリーズ(ENS)」が、2024年4月13日(土)~14日(日)、富士見高原リゾートにて開催。

2022、23とシリーズ連覇している幾田悠雅(輪娯館)が優勝した。

2024エンデューロ・ナショナルシリーズ

同世代のライバル、土屋のAA昇格も刺激になったという幾田。昨年の第3戦から負け無しの3連勝

 

1日で試走~決勝ステージを行なうENSライツは、すでに3戦が終了しているが、初日にトレーニングとタイムドセッション。2日目に決勝ステージを行なうフルスケールイベントとしては、これが第1戦となる。

昨年、幾田と同率首位でタイトルを分けあった永田隼也(TEAM A&F / OAKLEY)が負傷のため欠場したものの、DHで幾田と好勝負を展開する土屋聖眞(カトーサイクル)が、今季からAAクラスに昇格。またAクラスも28人がエントリー。若手とベテラン入り交じっての好勝負が展開された。

ENSのオープニングラウンドとして定着している富士見高原だが、昨シーズンの秋大会で採用したレイアウトをベースに細かな変更を加え、スピードと耐久力が求められる3ステージでの戦いとなった。

2024エンデューロ・ナショナルシリーズ

ステージ1は雪の残るゲレンデを横断。シャーベット状になった路面で失速、転倒が続出

 

テクニカルなシングルトラックと雪の残るゲレンデを通過するステージ1は、20度を超える気温で刻々とコース状況が変化。雪上で転倒が続出したが、幾田はただ1人2分38秒95と2分40分を切るトップタイム。これにAクラスの朝倉佑太(風魔プラス1)、土屋聖眞と10代がトップ3を占める。

続く最長1.2kmのステージ2でも幾田が首位となり、スタート前の宣言どおり優勝に近づく。

ロックセクションとフラットなペダリングセクションが続くステージ3で、土屋がトップタイムをマークしたものの、1.3秒の遅れに留めた幾田が総合優勝。3位には朝倉が入りAクラス優勝。総合4位にはAAクラスの井本はじめ(Santacruz)が入った。

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昨年の全日本ユースDH王者としてAAクラス特別昇格の土屋。ハードテールで総合2位獲得

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「まだ調整不足」といいながらベテランらしくクラス3位に入った井本

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この日の総合トップ3(左から幾田、土屋、朝倉)。彼ら以外の10代も急成長している

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AAクラスはDHレーサーの3人が表彰台を獲得

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ENS恒例の全カテゴリー優勝者によるシャンパンファイト

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今年からタイトルスポンサーとなったシマノは、シューズとヘルメットの試着を実施。優勝者にはシューズが贈られた

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ヴィットリアは試走から決勝までタイヤを貸し出し。じわじわと人気を集めている

 

【リザルト】

1位 幾田悠雅(輪娯館)6分03秒56

2位 土屋聖眞(カトーサイクル)6分07秒63

3位 朝倉佑太(風魔プラス1)6分09秒91*Aクラス

4位 井本はじめ(Santacruz)6分18秒18

5位 宇津孝太郎(EXTSHOX/rokkoracing)6分22秒49

*=Aクラス

 

 

エンデューロ・ナショナルシリーズ
SHIMANO ENS 2024#1 富士見高原

開催日:2024年4月13日(土)~14日(日)

会場:長野県諏訪郡・富士見高原リゾート スキー場

https://ensjapan.net