【チャプター2】グラベルバイク&アイテムセレクト2022

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Presented by CHAPTER2

日本国内でもますます盛り上がるグラベルロードシーン。それと共にグラベルバイクや、それに向けたウェアやアイテムも充実していっている。ここではチャプター2のグラベルバイク「アオ」をピックアップし、実際の使用感と共に紹介。グラベルライドの楽しみをもっと充実させるために、最新のトレンドをチェックしよう。

 

アオ

AO
アオ

フレームセット税別価格/44万2000円(ブラック)~46万1000円(限定カラー)

spec.
フレーム/カーボン
フォーク/カーボン
サイズ/XS、S、M、L、XL
カラー/アーストーン、他リミテッドエディションカラー

 

チャプター2とは

ニールとマイクのプライド親子が、2017年にニュージーランドで創業したブランド。個性化とカスタマイズをテーマとしているため、販売はフレームセットのみ。ちなみに各モデル名はマオリ語が由来となっている。

 

実用的なギミック満載 レースも冒険も大満足

ニュージーランドの先住民族が使うマオリ語で「地球」を意味するアオ。グラベルレースからアドベンチャーライドまで幅広く対応できるように、さまざまな工夫が盛り込まれているのが特徴だ。

最もユニークなのは、リヤセンターの長さを7.5mmずつ3段階に調整できる機構だ。ホイール径やタイヤサイズの変更と合わせて、ハンドリングを好みにアジャストできるというのは魅力的だ。また、ダウンチューブ上面のボトルケージ台座は、電動コンポのバッテリー内装機能を備えており、シートポストをドロッパータイプにしてもバッテリーのレイアウトに困ることはない。さらに、FDマウントから2×だけでなくフロントシングルの1×セットアップに対応していたり、キャリヤやフェンダーを装着するための台座やマウントを豊富に用意するなど、アッセンブルの振り幅は非常に大きい。これだけギミックを盛り込みながら、フレーム単体で1180g±3%(M)と軽い点にもぜひ注目を。

 

アオのチェーンステー

右側チェーンステーを大きくドロップさせることで、700Cと650Bで47C幅までのタイヤクリアランスを確保している。フロントはリヤより広く、700×50Cと650×54Bまで

アオのリヤエンド

リヤエンドはアクスルの固定位置を3段階にスライドでき、好みに応じてリヤセンターを調整できる。なお、フォークのオフセットはXS、S、Mが55mm、LとXLが50mmだ

アオのシートステー

シートステー上部に見える黒いパーツは、取り外し可能なリヤフェンダーマウントで、キャリヤの台座としても活躍する。このほか台座は豊富にあり、積載性は非常に高い

EVプラス36ADBバード

試乗車のホイールはアストゥートEVプラス36ADBバード。内幅26mmのフックレスカーボンリムと超高分子量ポリエチレンのスポークを組み合わせ、前後セットで実測1205gだ

 

impression:積載を想定した高い安定性、今なお魅力的だ

フレームセット販売のみというビジネスモデルを貫くチャプター2。試乗車のホイールは700Cで、タイヤはフロントが44mm、リヤは40mmが装着されていた。以前にもアオに試乗したことがあるが、このモデルは振動吸収性の高さと、ジオメトリによって生まれる安定性の高さが特徴で、リヤセンターを最も短くセットした状態でも大らかなライドフィールを見せる。今回はスポークに超高分子量ポリエチレンを使用したホイールが装着されていたこともあり、特にフラットダートでの振動減衰の早さが際立っていた。2019年のサイクルモードで発表されてから3年、今なおトップクラスの性能を有することを確認。あらゆるステージと遊び方に対応できる秀作だ。

 

アオを試す大屋さん