イタリアの自転車メーカー「デアニマ」のビルダーが東京サイクルデザイン専門学校でオンライン授業

先にニュースで紹介したイタリアのハンドメイド自転車ブランド「DeAnima(デアニマ)」。そのフレームビルダーであるジャンニ・ペゴレッティ氏のオンラインワークショップが、自転車教育に分野をしぼった日本初の専修学校である東京サイクルデザイン専門学校(TCD)で行われる。2020年10月5日を初回とし、計5回開催される予定だ。コロナ禍で海外研修の中止を余儀なくされる同校の学生に向けて、自転車作りの本場イタリアの名匠が、カーボンフレームの製作やペイントテクニックを伝授する。なお、外国人を講師に招いたオンラインによる講座の実施は同校で初めての試みとなる。

デアニマTCD デアニマTCD

世界中から高い評価を受けるハンドメイド自転車「CHERUBIM(ケルビム)」のフレームビルダーの今野真一氏を筆頭に一流の講師陣が教鞭をとるTCDだが、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年度の海外研修旅行は中止を余儀なくされていた。そこで、海外の自転車文化を学べる機会を模索していたところ、日本より自転車の歴史や伝統があるイタリアで自転車職人の育成に長く携わってきたジャンニ・ペゴレッティ氏に着目し、同氏によるオンラインワークショップの開催に至った。

 

ワークショップ講師:ジャンニ・ペゴレッティ

デアニマTCD

自転車職人だった兄ダリオ・ペゴレッティが立ち上げた工房を手伝い始めてキャリアをスタート。ジャンニがもたらしたアーティスティックな感性で「ペゴレッティ」は世界有数のブランドに育ち、兄ダリオは最高峰の自転車フレームビルダーと評された。兄の工房を離れた後はイタリアにある、ヨーロッパ最大の麻薬中毒患者の更生施設で自転車製作を教授。数多くの自転車職人を育成し、院生の更生と社会復帰の後押しをした。現在は、施設の生徒であった弟子とともに自身のブランド「DeAnima(デアニマ)」を立ち上げ、フレームビルダー・ペインターとして活躍している。

コーディネイター:Arteciclo(アルテチクロ )代表・静観篤(しずみあつし)

デアニマTCD

イタリア語講師・通訳・通訳案内士としての長年の活動を通じて、日本とイタリアの国や人々に貢献することを信条とする。イタリアのハンドメイド自転車「BIXXIS(ビクシズ)」の日本国内輸入元としての取り組みを経て、さまざまな自転車工房やその職人たちを応援するイニシアティブ「Arteciclo(アルテチクロ)」の活動を開始。イタリアのつくり手と日本のユーザーが言葉の壁を越えて絆でつながり、二国の懸け橋となることを目指す。

問い合わせ先

アルテチクロ
https://arteciclo.org/