au損保が自転車の車道通行に関する調査を実施

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au損害保険は、全国の自転車利用者の男女1000人を対象に、自転車の車道通行に関する調査を実施した。

新型コロナウイルス感染症の影響により、「3密(密閉、密集、密接)」を避けることを目的として改めて 自転車通勤に注目が集まっている。一方、自転車に乗る際には、自動車同様に多くの交通ルールが存在する。ルールの一つでは、一部例外を除き、自転車は歩道ではなく車道の左側を通行 することが義務付けられているが、街中で歩道や車道の右側を走る自転車を見かける機会も多い状況。

そこで、自転車向け保険を取り扱うau損保が、自転車利用者が自転車で車道の左側を通行することについてどのように考えているのかを調査した。

 

自転車で車道の左側を通行しなければならない法律を”知っている” 93.7%

道路交通法第17条、第18条により、原則として自転車は歩道と車道の区別のある道路では車道の中央から左側部分の左端を通行しなければならないと定められている。

自転車利用者1000人にこの法律を知っているかどうかを尋ねたところ(単一回答)、「知っている」 63.3% 633人)、「なんとなく知っている」 30.4% 304人)を合わせると、計93.7% 937人)となった。

au損保

 

自転車で車道を走ることを危ないと思う自転車利用者 95.2%

自転車利用者1000人に、自転車で車道 を走ることを危ないと思うかどうかを尋ねたところ(単一回答)、 「危ないと思う」 61.1% 611人)、「やや危ないと思う」 34.1% 341人)を合わせると、計 95.2% 952人)となった。

自転車は車道の左側を走らなければならないという法律を知っている自転車利用者が多数いる一方、大半の人が自転車で車道を走ることを危ないと思っていることが分かった。

また、年代別に見てみると 「危ないと思う」と答えた割合は、 20代 49.5%(99人)、 30代 55.5% 111人)、 40代 69.0%(138人)、 50代 57.5%(115人)、 60代以上 74.0%(148人)となった。 60代以上は20代よりも24.5ポイント高くなり、 自転車で車道を走ることについて 危険を感じている人が多いという傾向が出た。

au損保

 

自転車で車道を走ることを危ないと思う理由「自動車との間隔が近いから」 85.8%

自転車で車道を走ることを「危ないと思う」もしくは「やや危ないと思う」と答えた自転車利用者 952人を対象に危ないと思う理由を尋ねたところ(複数回答)、「自動車との間隔が近いから」が 85.8%(817人)と一番多い結果となった。

次いで「後ろから来る自動車が見えにくいから 」 71.6%(682人)、「自動車の通行 スピードが速いから」68.8%(655人)、「駐停車している自動車を避けるのが怖いから」 62.8%(598人)、「交差点で左折してくる自動車が怖いから」51.3%(488人)、「異素材部分(側溝のふたやマンホール、道路上の白線など)で滑るから」 40.5%(386人) が続いた。

au損保

 

今回の調査では、自転車利用者の多くが自転車は車道の左側を走らなければならないことを知っているものの、実際に自転車で車道を走ることに関しては、危ないと感じている人が大半だということが分かった。

しかしながら、au損保が2020年3月26日に発表した調査においては、東京都の自転車事故未遂および自転車事故経験者 755人にその発生場所を尋ねたところ(複数回答) 、トップは「歩道」 46.9%(354人)、次いで「自転車専用レーンがない車道」 31.4%(237人)と 、車道よりも歩道での事故の方が多いという結果となった。

そこでau 損保は、専門家の監修のもと自転車での車道通行と歩道通行の安全性を検証する実験を行うことを 予定している。

【調査概要】au損保調べ
調査方法:インターネットによるアンケート調査
対象者:自転車利用者
対象地域:全国 回答者数:1000人
実施時期:2020年 7 月 3 日~ 2020年 7 月 6 日

・n =母集団のデータの数
・本調査では小数点第2位以下を四捨五入しています。
※児童(6歳以上13歳未満)や幼児(6歳未満)、70歳以上の者、身体障がい者が運転する場合や、標識などで指定された場合、やむを得ない交通状況の場合を除きます。