サイスポ12月号の特集『自転車撮影術』をちょっとだけ紹介!【辻啓の自転車とカメラの旅の楽しみ方】

目次

好きなバイクが人それぞれ違うように好きなカメラも人それぞれ。そこに正解はない。普段からライド中に撮影を楽しむ、サイクルスポーツ“特別編集長”サイクルフォトグラファーの辻啓さんのスタイルを紹介する。

 

辻啓さん

辻 啓さん

国内外のロードレースを中心に撮影するフォトグラファー。その原点は、自分が大好きな自転車を魅力的に写し出すこと。自らも日々ライドを楽しみながら、海外レース取材の際にロードバイクを持ち込んで見知らぬ道を探訪することが好きな生粋のサイクリスト。

 

カメラ機材

辻さんのカメラ機材

 

国内外問わずロードレース取材には、シンクタンクフォト「エアポートエッセンシャルズ」に機材を詰め込む。機材の小型化と簡素化によってバックパックも小型化している。メインカメラはキヤノンのミラーレス一眼R5 MarkⅡが2台で、ズームの24-70mmと70-200mm、そして単焦点300mm(いずれもF値2.8)のレンズ3本でほとんどの撮影をこなす。撮影フィーリングを優先したいのでライドでも同じカメラで、ズームの24-70mmを1本か、単焦点の35mmと85mmの2本を組み合わせる。

 

状況に合わせてスマホと一眼レフを併用

ウォーキングやランニングよりも距離を延ばしやすく、ドライビングよりも立ち止まったり沿道の細部まで目を配ったりすることが容易なサイクリング。人間的なスピードで自在に各地を巡ることができるサイクリストは、多くの撮影チャンスに恵まれている。

とはいえ、普段は写真を撮るためにライドをするのではなく、あくまでもライドを楽しむことに主軸を置いて、そこで出合った景色を撮るスタイルなので、機動性を重視してスマホを活用している。カメラを持っていることで活動範囲が狭まるなんてことは避けたい。より多くのチャンスに巡り合いたいと思うがゆえに、ライド写真はスマホがメインになっている。

でも、仕事になると話は別。自慢できるほどの走力はないものの、車両が入りにくいライドイベントに参加し、自走で先回りと撮影を繰り返すことが特技の一つ。仕事として撮影する際にはカメラを背負う。コンパクトデジカメを背中ポケットに忍ばせるスタイルの時代もあったが、慣れた操作性で迅速に撮影するために、ロードレース撮影にも使用するフルサイズ一眼レフを投入。小さい単焦点レンズとの組み合わせはライドにも影響しない携帯性で、スマホではまだ到達できない表現力を実現してくれる。

 

ライド時に撮影した写真

【ライド時に撮影した写真】
木漏れ日に照らされた緑の壁にバイクを立てかけてみる。一旦通り過ぎたものの、トンネル天井の反射も美しかったので思わず引き返してしまった。そんな小回りも自転車ならでは。人力で動くスポーツでありながら、被写体として乗り物を撮りたくなる点はモーターバイクや自動車に通じるところがある
【camera gear & setting】
撮影機材
カメラ/Canon EOS R5 MarkⅡ
レンズ/RF35mm F1.8 MACRO IS STM
撮影設定
F値:1.8
シャッタースピード:1/200
ISO:250

 

サイクルスポーツ2025年12月号では、このほか、普段余り写真は撮らなくても、自転車で走っていて偶然出合った絶景を伝えたくなったときに知っておくと便利な写真の撮り方のコツ、自転車とカメラとの旅を楽しんでいる人のアイテムや、彼らが写真で切り取りたいと思える絶景に出合った旅のルートを紹介しています。

サイクルスポーツ2025年12月号(Amazon)

 

サイスポ12月号連動企画!「#サイスポ撮りコンテスト」開催!

サイクルスポーツ12月号では、スマホでも気軽に実践できる「自転車撮影術」を特集しています。
そこで今回、この特集に連動した写真投稿キャンペーンを実施します!

誌面を参考に、自転車のある素敵な1枚を撮って、ぜひSNSに投稿してください。
ご応募方法はとっても簡単

【応募方法】
①誌面を参考にして、自転車の写真を撮影
②ハッシュタグ「#サイスポ撮りコンテスト」を付けて
③ご自身のSNS(X/Instagram/Facebook)に投稿

【募集期間】
2025年11月20日(木)まで

期間中に投稿された作品の中から、編集部が選ぶ最優秀作品を決定!
受賞者にはサイスポ特製グッズをプレゼントします。

誌面で学んだ撮影テクを活かして、あなたの“ベストショット”をぜひシェアしてください!
みなさんの投稿をお待ちしています!