「サイクルスポーツ8月号」の見どころを副編集長が紹介!

目次

発売中の「サイクルスポーツ8月号」は、遂に55周年企画「編集長リレー」が新たな編集長を迎えた第2シーズンに! 今回もサイスポ誌の副・編集長のエリグチが、見どころや注力ポイントを紹介します。

「サイクルスポーツ8月号」の見どころ

【本誌副編集長エリグチ】
この表紙を撮るために、ゴローさんには坂を数え切れないほど往復してもらいました。ちなみに付録の記念ソックスをデザインして、完成してから55の書体が「56サイクル」の書体に近いと気が付きました。偶然なんですけど、まさにぴったりな付録に仕上がりました

 

2000年代サイスポ誌の「3つのキーワード」

たしか8年ほど前のこと、僕は友人達と「ロードバイクで乗鞍に上りに行こう!」と、乗鞍エコーラインを上っていました。そしていよいよ標高2600mを超えて大雪渓が見えてきたころ、その道の脇にある駐車場で一人のサイクリストが……倒れている!? 近寄ってみると、あのゴローさんやん!

「こんなとこで何してるんですか?」と尋ねると、

今日は練習で2本上ったから、ちょっと休憩してるんだよ。ここで休んだら高地順応も進むし。この後もう一本上るけど、上らないの?

その時僕は、日本にはこんな“変態”サイクリストがいるんだな……と感じたことは間違いありません。とてもフランクに話をしてくれたゴローさんには、なんだか乗鞍のその環境の特別さも相まって、強烈な印象が残ったものでした。

「サイクルスポーツ8月号」の見どころ

 

というわけで、今年2025年の4月号から始めた特別企画「編集長リレー」において、2シーズン目の「サイスポ編集長」に就任してもらったのが、筧五郎さん、ゴローさんです!

「編集長リレー」企画は、現在の国内の自転車界の識者がそれぞれ考える、自転車の面白さや奥深さを紹介していくというもの。それによって、「自転車遊び」というくくりの中でも、機材や旅やレースといった多岐にわたる趣味の広がりを、各シーズンごとに深掘りしていくことを目指したものです。

第1シーズンではYoutubeという動画コンテンツを主戦場とする「けんたさん」によって、「自転車遊びの広がりや、旅、そしてクロスオーバー」といった要素がその根底にありました。

 

ではこのリレーのバトンを、次は誰に繋ぐのか? それを考えた際に改めて自転車雑誌の人気コンテンツが何かを振り返りました。

サイスポ編集部の間にはこの15年近く語り継がれてきた「雑誌が売れる3つのキーワード」があります。それは「ヒルクライム・ロングライド・ペダリング」です。

特に2000年代後半からのロードバイクブームでは、ロードバイクに乗ると気になることが、この3つのキーワードに集約されていたと思います。だからこそ毎月毎年、毎号ごとにその内容に関連したコンテンツが雑誌で展開されてきたのでした。

2025年現在、そのロードバイクブームの潮流は少しずつ形を変えつつも、このキーワードは揺るぎのない魅力を持つものだと思います。日本にいる私たちが最も手軽に楽しめる「ロードバイク」の根底には、やはり「ペダルを回す」という要素があるのですから。

ではそんな「ペダリング」、すなわちライドノウハウ・テクニックについてが気になっており、自身で掘り下げたいと思っている人物。それでいて、そのペダリング動作の追求の先にある、ヒルクライムレースや耐久レース、ロードレースといった高みを目指しており、見る者を魅了するのは……そう、ゴローさんだ!

 

そうしてゴローさんとこの編集長企画のお話を進めていったわけですが、もうネタが出るわ出るわ。初めは「僕なんて」と謙遜していた彼ですが、話し始めるともう熱い語りが止まりません。

彼自身「ずっと人のペダリングを見ていたい」と言えるほどに、まさに「ペダリングマニア」。それは自分自身の動作の追求はもちろんのこと、国内外のロードレーサーからアマチュアレーサーに至るまでペダリングを詳細に観察しているからこそ、本企画打ち合わせは大盛り上がりとなったのでした。

そして50歳という節目を迎えたゴローさん(8月号誌面で55歳と表記がありましたが、誤植です。申し訳ありません!)は、自身の体や機材の変化をいっそう気にするようになったと言います。

それはまさに、今の自転車ユーザーの多くを占める40〜50代のサイクリストたちが抱えるリアルな関心事と重なっていたのです。現在30代が多くを占めるサイスポ編集部内からは出てこないような実感に基づいたアイディアが次々と飛び出してきました。

 

一緒に走る編集長

それに加えて今回で僕が特に挑戦したかったことが、「読者に参加してもらい誌面を作る」というものです。

今年5月にゴローさんを特別講師に招き、読者参加型「ペダリングお悩み解決イベント」を開催しました。平日開催にもかかわらず6人の定員はあっという間に満員となり、そして参加者皆のリアルな目標や気になっていることを、ゴローさんが一緒になって考え、それを僕ら取材班が記事に展開していきました。

イベント現場では、参加者一人一人が「私のペダリングどうでしょうか?」、「この目標達成のためにはどうしたらいいでしょう?」というギモンを直接ゴローさんにぶつけていきます。その一つ一つをゴローさんは丁寧に応え、何度も一緒に走ってチェックして、回答を導き出していったのです。

それは、「誰かに当てはまる万能の秘策」ではないかもしれません。でも、目の前にいる“あの人”にとってのたった一つの答えになる。そのギモンから解答までが導き出された喜びを誌面に展開することができるならば、雑誌を作っている私達にとってこんなにうれしいことはありません。

そのリアルな声が多ければ多いほど、その先にある雑誌はもっとにぎやかで面白くってためになるものにできるかもしれない。そんな僕の思いを体現してくれたのは、たくさんのサイクリストとともにお悩みを解決してきた、ゴローさんの経験と人柄があったからこそなのです。

「サイクルスポーツ8月号」の見どころ

「サイクルスポーツ8月号」の見どころ

「サイクルスポーツ8月号」の見どころ

「サイクルスポーツ8月号」の見どころ

さあ、こうして始まったのがこのサイクルスポーツ8月号&9月号の第2シーズンです。1冊目の8月号では、上記のことから直球に「ペダリング」が第1特集。そこから「内幅25mmのワイドリムホイール」や、「オヤジこそ知って欲しいジャージ選び」へと話が展開されていき……まさに表紙から約50ページ、ゴローさんが出演しっぱなしで続いていきます。そのどれもがリアルなサイクリストの役に立つことは、僕だけでなくゴローさんが保証してくれます。

そして続く9月号では、彼の本年のガチンコリアルレーサーとしての挑戦も追い続けており、まさに現在進行形実録取材真っ最中。今第2シーズンは前後編構成のため、最初っからフルスロットルでお届けします。

自転車の変態……いや編集長たるゴローさんの勇姿を、どうぞお見逃しなく!

 

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