モンベルの高機能素材ウェアで夏も快適サイクリング

目次

今年の夏もきっと暑い。それでもサイクリングを諦めない人を支えてくれるのが、モンベルが展開する多彩で高機能なサイクルウェアだ。

エリグチ副編集長

サイクルスポーツ副編集長・エリグチ

自転車で遊ぶことに首ったけの本誌副編集長。今春長女に恵まれ、モンべルのベビーアイテムをチェックする日々。子育てと編集と外遊びの全てに全速前進ヨーソロー!

ITEMS

トップス/WIC.サイクル ロングスリーブ ジップシャツ(6800円)
ボトム/ペダリングショーツ ライト(8200円)
グローブ/WIC.クール プリント サイクル フィンガーレスグローブ(5200円)
ソックス/WIC.サイクル ソックス ライト(1980円)
ヘルメット/サイクルヘルメット(8500円)
シューズ/クロスバイカー(1万7380円)
バイク/シャイデック RD-H 1000(15万1800円)

 

モンベルロゴ

1975年設立のモンベル。早くも1989年には自転車用ウェア、ギアを発売している

 

モンベルの直営店情報やオンラインショップはこちらから!

 

休日の一日を充実させるには快適なウェア選びから

2025年、創業50周年を迎えた総合アウトドアブランド「モンベル」。その豊富なラインナップの一画を構成するのがサイクルウェアだ。あらゆるシーン・季節に対応するウェアや各種の防寒・防暑アイテムがそろっている。ここでは今すぐ活躍してくれる初夏〜盛夏向けのサイクルウェアを中心にピックしていこう。

上で本誌副編集長のエリグチが着用しているトップスは、WIC.サイクルロングスリーブジップシャツ。優れた吸水と拡散性を備えた「ウイックロン」を生地に採用しており、肌触りの良さと、汗をかいても不快になりにくい通気性と速乾性を実現している。パンツはペダリングショーツライト。この上下の組み合わせは、峠越えを含むツーリングからカジュアルな街乗りまで、初夏の様々なシーンで活躍する。

こうした定番ウェアにプラスして、ショートスリーブのジャージやレインウェアをそろえていけば、気温や天候の変化に対して柔軟に対応することができるのだ。

「いつも外遊びにおいて、“モンベルなら大丈夫”という安心感は絶大です。今回の自転車アイテムも、高機能素材を適材適所に使用したカッティングや、細部の『これは便利!』と思える機能まで、使い勝手を考え抜かれた製品作りを体感できますね」(エリグチ)

 

ボトルに水を汲んで出発!

ボトルに水を汲んで出発!

小川町駅

奥武蔵の林道

最新ウェアの実力を体感するべく、向かったのは埼玉県西部の奥武蔵。輪行で林道群にアクセスし、標高800mの峠越えだ。上りと下りが多いルートなので、気温と天候、そして運動強度の変化に応じたウェアリングが快適なサイクリングのポイントになってくる

 

TIPS 紫外線対策はマスト!

紫外線対策

日焼けは火傷そのもの。その原因となる紫外線のピークは7、8月と言われているが、天候次第では春~初夏でも紫外線は強い。頭部、腕、脚などを専用アイテムでしっかり守れば、体力の低下を抑えてくれる。体感温度を下げるためにも、紫外線対策は欠かせない
トレールクールアームカバー(2530円)
WIC.クールサイクルフェイスカバー(2420円)

 

その日の気温や天候に合わせた着こなしを

ショートスリーブジャージの出番が増えるシーズンだが、サイクリングの活動シーンは幅広い。標高が上がれば気温は下がる。北海道や東北へ足を延ばせば、真夏でも凍えるような気温を経験することも珍しくない。もちろん雨だって降る。そのため、夏用の軽快なウェアを着用するシーンでも、防風防寒のためのアウターウェアを携行すれば安心感は高い。その切り札になってくれるのが、サイクルレインジャケットだ。

 

in SUNNY DAY

 

in CHILLY ⁄ RAINY DAY

 

PICK UP! 高機能素材を採用したサイクリングウェアを紹介!

夏場も爽快に着こなせるカジュアルなジップシャツ

WIC.サイクル ロングスリーブ ジップシャツ

WIC.サイクル ロングスリーブ ジップシャツ
価格/6800円
サイズ/XS、S、M、L、XL
カラー/ブルーグリーン、ブラック、ホワイト

あらゆるアクティビティで活躍している快適素材「ウイックロン」(ポリエステル)を採用したWIC.サイクル ロングスリーブ ジップシャツ。非常に通気性に優れているので、夏場でも汗をスムーズに拡散してくれる。ロングスリーブなので、紫外線から腕全体を守ってくれるのは言うまでもない長所。肌触りが天然素材のように優しいのも魅力だ。シルエットはややゆったりしており、自転車を降りたシーンでも風景に溶け込む。「どんな暑い夏でもサラッと着続けることができ、気になるニオイもノンストレス。個人的には夏場でも長袖モデルを選ぶことが多いですね。ハーフジップなのでスポーティ過ぎず、キャンプライドなどでも選びたくなる一着です」(エリグチ)

 

走行時でも揺れないジッパースライダー

走行時でも揺れないジッパースライダーを装備。脱ぎ着のしやすさと、上体の動きを妨げない自然な着用感を両立している。シンプルなカラーリングも特徴で、どんな自転車にも似合う

背部の裾にはシリコン系のテープ

背部の裾にはシリコン系のテープを装備。「バックポケットにスマホなどを入れた際に、裾がだらんと下がることをテープが防いでくれ、乗車時の自然なシルエットや着用感が保たれます」(エリグチ)

バックポケットは3つ

バックポケットは3つ。シックでカジュアルな装いのシャツだが、サイクルジャージとしての機能性も充実

 

Point 「レイヤリング」が快適さの重要ポイント

より厳しい環境で行動する登山におけるウェア選びでは、インナー・ミッド・アウターといったウェアを組み合わせる「レイヤリング」が基本的な考え方となる。これはサイクリングにも役立つ考え方であり、モンベルでは自転車用のインナーウェア(アンダーシャツ)も充実している。寒い季節は防風性や保温性を備えたタイプを選ぶが、ジオライン L.W.サイクルアンダーTシャツはオールシーズン活用できる汎用性が魅力。

ジオライン L.W. サイクルアンダー Tシャツ

ジオライン L.W. サイクルアンダー Tシャツ
価格/3300円
サイズ/ XS、S、M、L、XL
カラー/ブラック、ホワイト

 

深い前傾姿勢にもフィットする身頃の長さ

深い前傾姿勢にもフィットする身頃の長さがあり、腰まわりの露出を防いでくれる。前面に用いられている素材は保温性と速乾性に優れ、背面の素材はより通気性を重視した素材を選んでいる

ジオライン

「ジオライン」はモンベルがアンダーウェアのために開発した素材であり、こちらはその拡大図。繊維内部にある隙間が汗を吸い上げ、広範囲に拡散することで優れた速乾性を実現。制菌・防臭効果や伸縮性もあり、快適な着心地を保つ

 

軽い、小さい、蒸れにくいサイクリストの新たな守護神

U.L.サイクルレインジャケット

U.L.サイクルレインジャケット
価格/2万3100円
サイズ/ XS、S、M、L、XL
カラー/イエロー、ブルー
透湿性/ 50000g/m²・24hrs(JIS L-1099B- 1法・参考値)
耐水圧/ 20000mm以上

モンベルが他のブランドを寄せ付けない圧倒的な強みを発揮しているのがレインウェアだ。ブルベなど本気で雨天走行を考える必要があるシーンでは、モンベルのレインウェアは「制服」と言っても過言ではない。中でもU.L.サイクルレインジャケットは、確かな防水性能と名前どおりの「ウルトラライト」な携行性によって、多くの愛用者を獲得した。今春に登場したモデルでは、防水透湿素材にゴアテックスに代わって「スーパードライテック」を採用。「汗がこもる感じやゴワつきがないのに、高い防水性を備えていることに驚きです。裏地はさらりとした肌触りで、上り下りのあるコースのライド中だけでなく輪行シーンまで、一日を通して羽織っていたくなります」。

 

着脱できるフード

着脱できるフードを装備。ドローコードとベルクロで着用感(視界の広さ)も調節できる。襟(前立て)が高めになっており、やや首を上げた乗車姿勢でも風雨の侵入を防いでくれる

背中側と袖の素材はストレッチ性あり

背中側と袖の素材はストレッチ性があり、ストレスを感じることなく乗車姿勢を取ることができる。防水のアクアテクトジッパーや各所の再帰反射プリントなども安心なライドにつながる

 

CHECK! 有機フッ素フリー素材の採用とメンテナンスのコト

アウトドアウェアに欠かせないのが「はっ水」(水を弾く)性。この機能を得るため、従来はPFAS(有機フッ素化合物)を使用した成分が主流だったが、PFASは環境への悪影響が懸念されている。そのためモンベルではPFASを使わない素材への移行を進めている。ただし、PFASを使わないはっ水剤は耐久性に劣るとされる。そのため、高機能洗剤を使ったメンテナンスが重要。乾燥機などを使用した「熱処理」や、はっ水剤の使用もはっ水性能の維持に有効だ。

 

はっ水イメージ

 

日帰りツーリングをサポートするアイテムを紹介

小さくて頼もしい魔法の絨毯

U.L.リンコウバッグ

10デニールという極薄生地を採用することで、従来のコンパクトリンコウバッグよりも大幅に軽い155gという重量と小さな収納サイズ(4×7×12cm)を実現した輪行袋。自転車の収納方法は従来と同じ横型なので、直感的に扱うことができる

 

背中にフィットしつつ蒸れにくい

サイクールパック 10

30デニールのリップストップナイロン生地を採用した軽量(815g)なバックパック。背中との間に風が通る「V.B.P.システム」のお陰で蒸れ感が少ない。容量は10Lなので、日帰りの輪行ライドに最適なサイズ。容量20Lモデルもあり(価格1万9800円)

 

夏だからこそ、楽々水分補給

スクイズボトル プラス

本体の素材が軟質のポリプロピレンとなっており、軽く握り込むだけで楽に飲料を飲むことができる。ストロー付きなのでボトルを傾ける必要がなく、飲み口にはロック機構がある。保冷効果と余裕ある容量(580mL)もうれしい