小径車からキッズ車まで! 「マイクロシフト」のショートケージリヤディレーラーが登場【台北サイクル2023】

変速機からブレーキシステムまで、自転車コンポーネントを手がける台湾メーカーの「マイクロシフト」。多様なニーズに合わせて各種コンポーネントをリリースする同社が新たに送り出したのは、”スーパーショート”なリヤディレーラーだ。

Microshift・ACOLYTE

世界だけでなく日本国内のスポーツバイクに数多く採用されているコンポ−メントメーカーが「マイクロシフト(Microshit)」。一般車のグリップシフトや、クロスバイク、MTBに合わせたコントロールレバーや変速機をリリースしている同社が発表したのが「スーパーショート」シリーズの変速機たちだ。
リヤ変速機は2023年現在、多段化・ワイド化することによって、プーリーケージ(チェーンの動作の流れを作る部分)がより長くなる(ロングケージ化)する傾向にある。しかしながらそういったリヤディレイーラーは、20インチ以下の小径車や子供用の自転車においては過剰な長さとなり、バイクを傾けた際に地面と擦ってしまうというった問題が発生してしまうものだ。

 

そこでマイクロシフトは、9段変速機「ADVENT」、8段変速機「ACOLYTE」において、「スーパーショート」なリヤディレイラーを市販する。両モデルともに、スプロケット側で最大34-38Tまでのギヤ板に対応。同シリーズにラインナップするスプロケットではそれぞれ11-38Tのレンジが与えられている。


また、このシリーズでは、手元のシフター側もショートリーチおよび軽い動作での変速が可能になっている。トリガータイプの変速機のレバー動作は、通常モデルだと35mmの動作幅が変速に必要なところを20mmに短縮、そしてその際にかかるシフト動作も、より小さな力で動くことができるように内部ギア比を調整している。これらの恩恵は、子供だけでなく手の小さな人々にとっても活かされる。
また現在はトリガーシフトにのみ採用されているが、今後はデュアルコントロールレバータイプのものにも導入していくとのことだ。

20インチからの子供用スポーツバイクから、大人の趣味たる小径車まで、細かいニーズに合わせたバイクコンポーネントをラインナップしていくマイクロシフト。まだまだこの先目が離せないと言えるだろう。