パナレーサー・グラベルキングSS+(プラス)でタフに、軽快に”グラベルロード”へ!

目次

Presented by PANARACER

汎用性が高いトレッドを備えたグラベルキングSS(セミスリック)に待望のプラス仕様が登場。パンクのリスクが減る安心感は絶大だ!

 

パナレーサー・グラベルキングSS+(プラス)

グラベルキングSSプラス

Panaracer
Gravel King SS Plus
パナレーサー・グラベルキングSS+(プラス)
価格/ 6820円(28C)、7150円(32C 〜38C)
サイズ/ 700×28C(チューブド)、700×32C、700×35C、700×38C(TLR)
重量/ 350g(28C)、390g(32C・ブラック)、400g(32C・ブラウン)、450g(35C)、480g(38C)
サイドカラー/黒、茶

 

オンロードとともに未舗装路を走る”グラベルライド”を身近にしたのが「グラベルキング」シリーズ。そこに新たな選択肢が加わった。SS(セミスリック)の耐パンク性能を大幅に高めた「SSプラス」だ。既にプラス仕様が登場していたグラベルキング(杉目トレッド)とグラベルキングSK(セミノブ)と同様に耐パンク層をトレッド下に配置し、プロタイトシールドプラス構造としたタフな仕様だ。

SSプラスのラインナップは、700×28Cがチューブド、同32・35・38Cがチューブレスレディ仕様となる。今回のライドでは38Cを装着。結果的にベストな選択と思えた。これだけ太めでも舗装路の転がりは十分に軽い。エアボリュームに比例して振動吸収性は抜群だ。ロードバイクのつもりでガシガシ踏むと若干もたつくが、そんな走り方はグラベルバイクでのツーリングには無縁。耐パンク層の追加による重量増も実感はない。

そして待望のグラベル林道区間では、プラス仕様であることが緊張をほぐしてくれる。パンクするかも、サイドカットするかも……という懸念が減り、悪路をタイヤ任せで越えていける。トレッドパターンがおとなしいので、ウェットな泥や浮いた砂利を越える際は慎重なライン取りが求められるが、そうしたシーンではサイドに立ち上がったノブが効果を発揮し、コーナリング中の接地感も上々。舗装路とグラベル、どちらも楽しみたい欲張りなツーリストに最適なタイヤだ。

 

グラベルキングSSプラス

センターに転がり抵抗が低い杉目を配し、両サイドにノブを立てたトレッド。しなやかなケーシングとZSG(ゼロ・スリップ・グリップ)コンパウンドはシリーズ共通

 

北米のグラベルレーサー

プラス仕様は、より強靭でパンクのリスクを減らしてくれる。北米を中心に大きな盛り上がりを見せるグラベルレースシーンからの要望が開発のきっかけだったという

 

グラベルロードへ誘う3つのポイント

グラベルキングSSプラスの大きな特徴となる、3つのポイントをここで紹介しよう。

POINT 1 舗装路面での十分な軽快さ

グラベルキングSSプラス

グラベルまでのアプローチもツーリングの大切な時間。SSのセンタートレッドはスリックに近いオリジナルパターンなので、転がりの軽さは必要にして十分。耐パンク層を加えた35Cタイヤでも480gと軽量であり、舗装路だけのツーリングでも常用できる。

POINT 2 耐パンク層がもたらす安心感

グラベルキングSSプラス

パンクは運と空気圧次第……という側面もあるが、グラベル林道において復旧不可能なサイドカットは致命的なトラブルになり得る。その確率を大きく減らしてくれるのが、耐パンク層のプロタイトシールドプラスであることは間違いない。

POINT 3 幅とパターンの豊富なバリエーション

グラベルキングSSプラスのバリエーション

SSプラスだけで4つの幅から選ぶことができる。当然ながら幅が太いほど安定感は確実に増す。より悪路での走破性を高めたいならトレッドパターン違いのSKを、逆に舗装路の軽快さを重視するなら無印のグラベルキングを選べばいい。

 

グラベルロード探索へ出発だ!

グラベルキングSSプラス グラベルキングSSプラス

線路脇や軒下をかすめる細道を進んでグラベル林道へ……それが里山ツーリングの醍醐味。国道や県道レベルの道も、都市部を離れれば路面は荒れ、段差が多く、泥が流れ込んだり砂が浮いた区間も現れる。グラベルキングSSプラスを選べば、そんなルートも思う存分に楽しめる。アドリブで初見の道に進んでも安心感が高い。空気圧による走りの違いも実感として味わうことができる。走るシーンを限定すれば細くてカンカンに硬いタイヤも悪くないけれど、太めでタフなタイヤの楽しさも知ってほしい。

 

IMPRESSION

RIDER 田村浩「軽快さと走破性のバランスが持ち味」

田村さん

自転車ライターの田村浩氏。林道とキャンプと舞台巡りが大好物の実践派サイクリスト

無印、SK、SSのいずれも、幅違いを含めてかなりの本数を愛用してきた。もしワンタイプに絞るなら、このSSプラスの700×38Cは間違いない選択だ。仮に舗装路オンリーのルートで選んでも文句はないし、今回よりもっとガレた林道へ出向いても、ビビらずに済むくらいの走破性と信頼感もある。この懐の深さが魅力だ。特定のシーンに特化した超高性能タイヤではないが、価格を含めて多くの人に薦めやすい。

RIDER 本誌・中島丈博「空気圧で変わる印象が面白い」

中島編集長

サイクルスポーツ統括編集長。つい先日新たにグラベルバイクを購入し、グラベルロード探索に興味津々

まずは空気圧を前2.5bar、後ろ3.0barでスタート。グラベル重視のブロックが大きなタイヤよりも軽快感は明らかに上だ。ちょっとしたぬかるみや荒れたアスファルトも安心。いざ砂利道では弾かれる感じもあったので、空気圧を前後共0.5barずつ落としたところ、かなり落ち着いた。この方がタイヤのしなやかさを生かせる印象だ。それによって、オンロードの走りに重さが出る影響は少なかったように思う。

グラベルキングSSプラス

サイクリングの自由さの、最もピュアな部分が潜むのがグラベルロードだ。パナレーサー・グラベルキングシリーズとともに、グラベルへの第一歩を踏み出してみよう!