自社開発した競技用自転車部品を国内で販売するメーカーのノバコローナから、東レT1000カーボンを使用した、軽量と剛性、空力の全てを備えたカーボントラックフレーム「Fierté（フィエルテ）」が発売された。

ノバコローナ・フィエルテ（グレー）

学生向けに安価でありながら優秀なフレームが欲しいという声に応えて生み出されたのが、ノバコローナの初代モデルであるRapido（ラピード）だ。その後、250mバンクなどで使えるさらに高性能なフレームを希望する声があり、今回のフィエルテのフレーム開発が2020年夏頃から始まった。競輪選手が実際にバンクなどで試走し、剛性感や乗り味などフィードバックを受けながら改良を重ね、素材もT700からT1000まで試作し、最終的に東レT1000を使用。これにより剛性は上がったが、200g以上の軽量化を達成した。価格は44万円と他社のハイエンドモデルの半分以下に抑えながら、同等の性能を持つという。中長距離ではラピード、短距離ではフィエルテが有効だ。

もう1つの特徴はカラーリング。レッドとグレーの2色展開で、レッドは何色もの色を混ぜ合わせた特注の赤を使い、細かいメタリックを多く入れて昔ながらの競輪フレームを意識したカラーとなっている。グレーはBMWの限定カラーをイメージしたもので、さらにパールを入れることでドームの照明や太陽の下ではきらきらと輝く。

専用ステム、シートポスト、ヘッドパーツなどが付属。ステムは可変式なので、種目によってポジションを自由自在に変更できる。

ステムは専用設計で可変式かつ高剛性。長さを75、90、105、120mmから選べる

シートポストはラウンドレール、オーバルレールのサドルどちらにも対応する

Fierté
フレームセット価格：44万円

フィエルテの販売店一覧（ノバコローナのページ）

フィエルテのジオメトリ。どんな人でも乗れるように設計したという。XSサイズは製作中