発売30周年のビゴーレのロードバイク「クロモリレーサー」がアップグレード

目次

90年以上の歴史を持つ京都の自転車メーカーVIGORE(ビゴーレ)。そのクロモリ製ロードバイクのベストセラー「クロモリレーサー」の設計がアップグレードされた。クッション性と剛性のバランスが良くなり、ペダルを踏んだ瞬間からより推進力を発揮。発売から30周年となったベストセラーを時代に合わせた。1台18万7000円〜の受注販売だ。

 

クロモリレーサー

ビゴーレ・クロモリレーサー

 

2022年に発売30周年を迎えたクロモリレーサーには、アップグレードが設計に常に加えられている。これまでのクロモリレーサーのフレームとフォークは、以前までのコンポーネントやホイールの使用を想定し、伝統的な剛性のバランスで設計されていた。それを現在の事情に合わせて、フロントフォークのパイプは肉厚を薄くし、外径を太くすることによって剛性を上げ、かつ軽量に。また、フレームも、高剛性の部品の性能を十分生かすため、乗り手の力を最大限に発揮できるバランスのいいものに仕上げられている。新しいフレームとフォークはクッション性(快適性)と剛性のバランスが良く、乗り手の力を確実に前に進む力に変換する良く走るバイクへと生まれ変わった。

 

デザインに込めた想いについて、ビゴーレのビルダー片岡聖登氏のコメント

時に合わせて進化をさせてきたクロモリレーサー。今回の新デザインは、さまざまな乗り手の理想の時の過ごし方に対応できるものとなりました。日々の移動自体を特別な時間になるように。そして、週末の自分ペースのサイクリング、スピード感のあるレース走行も愉しむことができるように。そのような想いを込めてデザインしました。どこか遠いところまで自転車に乗りに行かなくとも、どの場所でも本来は特別な時間を感じられる場所だとビゴーレは考えています。季節によって違う景色や空気、街並みも日々変わります。このクロモリレーサーが、乗り手にとって、永く乗り続ける相棒の1台となり、日常の移動を非日常の時間に変換する道具となることを願っています。

 

新設計されたクロモリレーサーの3つの特徴

28cまでのタイヤに対応

28cまでのタイヤに対応できる設計になった。乗り方に合わせてタイヤ経を変更できるため、スピード感のあるレース走行から、ふだんの生活、そして荷物を積んだサイクリングまで幅広く対応することができる(推奨タイヤ幅は700c×25c〜28c)。

クロモリレーサーのフォークとタイヤ

フロントフォークの肉厚を薄く、外径を太く

これまでは、23c幅のタイヤの使用を想定し、伝統的な剛性のバランスで設計されていた。今回は28cまで対応するため、パイプの肉厚を薄くし(1.2mmから0.9mmへ)、外径を少し太くすることによって、剛性が高く(特に横剛性)、かつ軽量なフロントフォークになった。

クロモリレーサーのフォーク

従来からの美しいシルエットを残しつつ、その時代に合わせたビゴーレのデザイン

不要なものは削ぎ落とし、目的に応じた必要なものだけを残して生まれるそのビゴーレらしいシルエットは残しつつ、今回の設計変更を実現。30周年を迎えたロングセラーは常にアップグレードされている。

 

CrMo Racer
カスタムオーダーによる受注生産(フレームカラー、サイズ、コンポーネント、パーツなど)
価格:18万7000円〜
納期:約1か月