位置を正確に割り出すクリートフィッティングシステムが登場

次世代フィッティングシステムを提供するidマッチバイクラボ(idmatch BIKELAB)から、クリートの位置を正確に割り出す新サービス「クリートフィットシステム」が登場した。idマッチバイクラボはワールドツアーチームのコフィディスなども採用しており、注目度の高いフィッティングシステムとなっている。

idマッチ・クリートフィットシステムの装置

本サービスは以前までidマッチバイクラボの「バイクフィットシステム」(全体のポジションを導き出す一連のフィッティングシステム)の一部であったが、その中でクリート位置を導き出すシステムである「クリートフィットシステム」が、単体でサービスを受けられるようになった。ヨーロッパでは既に700件近くのショップやバイクフィッターが採用しており、3万6000回以上使用されている。

クリートの設定や交換に頭を悩ませるサイクリストは多いが、「クリートフィットシステム」はクリートの設定を正確に素早く行え、ペダルやシューズ購入時に役に立つサービスである。

専用ツールのフットメーターで足のサイズを測定し、次にティルトメーターでペダリング時の足の動きを分析する。その情報を専用アプリに入力することで、シューズとペダル軸の位置関係やクリートの角度を正確に割り出すことができる。この角度などの情報は開発のために1万人以上の足を測定し、これまでに3万6000人以上の足を測定した情報をもとに割り出されている。そして、装置にシューズをセットし、アプリに表示された数値に合わせてクリートを取り付ける。

クリートフィットはクリート位置のコピーと再現も容易にでき、シューズの踵内側を起点に測定しているため、どんなシューズに買い替えても再現が可能となっている。また、対応クリートはシマノSPD-SLとSPD、ルック・ケオ、タイムなど、ロードからMTBまで多彩だ。

フットメーター。足の長さや横幅、踵から第一中足骨先端までの距離を測定する

ティルトメーター。足の傾きを測定することで、ペダリング時の足の動きを分析する

スマートフォンのアプリに入力すると、専用アルゴリズムでクリート位置を計算

レーザーポインターでクリートの角度をミリ単位に調整可能