ルンが新型ロードホイール「ハイパー5」を発表
ウィンスペースのホイールブランドLun(ルン)から、カーボンスポークのロードバイク用ホイール「HYPER(ハイパー)」シリーズの最新作「HYPER5」が発表された。ワールドツアーなど最高峰のレースシーンの現場で培ってきた技術を元に、剛性、空力、重量の全てをアップグレードさせている。
カラーリングは、グロスブラック・ホワイトロゴ、レーザーロゴ、ホワイトロゴの3色展開。ライディングスタイルや用途に合わせて選べる、3種類のリムハイトがラインナップされる。 販売価格は26万8000円で、全国のウィンスペース取り扱いディーラー及びオンラインストアで受注が始まっている。 第一便の納期は「D50」が2025年7月中旬、「D40」「D60」は同年8月以降を予定している。
ハイパー5の特徴
リムは、東レT700カーボンに高弾性のM40カーボンを戦略的に積層することで、軽量性と剛性のバランスを高次元で実現。弾性率(ヤング率)はハイパー3の230GPaに対して約1.5倍となる377GPaに達する。
ヤング率とは、材料の変形しにくさを示す指標であり、値が高いほどたわみにくくなる。 この高弾性により、ハイパー5のリムは、加速時や高荷重時でも形状変化が少なく、常に理想的な円形を維持。ペダルからの入力を無駄なく推進力へと変換し、加速のキレやスプリント時の瞬発力に直結する。
ニップルはリム内部に埋め込まれており、1Wも無駄にしない設計となっている。ニップルが表面に出ていないクリーンなリムプロファイルは、高速走行時の乱流を最小限に抑え、全体的なエアフローを最適化。これにより空気抵抗を効果的に削減している。 実際の風洞試験では、ハイパー3と比較して、時速48kmで巡航する際に2Wの削減を記録。さらに、スプリントの速度域である時速65kmでは、空力差は約5Wに達し、限界まで出力を絞り出すスプリンターにとってアドバンテージとなる。
ハブは、ハイパー3と同等の剛性を確保しながら、ハイパー3の357gに対し298gと、セットで59gの軽量化を実現している。この軽量化の恩恵は、ホイール全体の性能にも表れる。例えば、40mmハイトのD40モデルでは、セットの重量が1195gと1200gを切る。剛性はそのままに、加速や登坂でより鋭く反応するホイールに仕上がっている。
HYPER5
価格:26万8000円
カラー:グロスブラック・ホワイトロゴ、レーザーロゴ、ホワイトロゴ
ブレーキタイプ:ディスクブレーキ
リム素材:東レ・T700+M40カーボン
重量:1195g(D40)、1263g(D50)、1350g(D60)
リムハイト:40mm、50mm、60mm
リム幅:内幅23mm、外幅30.5mm
スポーク素材:カーボンファイバー
スポーク数:21本(フロント、リヤ)
ベアリング:セラミックベアリング
ハブ:チタンラチェット(36T)
フリータイプ:シマノ、XDR、CP、N3W
対応タイヤ幅:28〜40mm
タイヤタイプ:クリンチャー、チューブレスレディ
最大空気圧:120psi


















