大手自転車ブランドからリリースの小型電動ポンプ!トレック「エアラッシュ」
アメリカの自転車ブランドであるトレックから、手のひらサイズの電動ポンプ「Air Rush(エアラッシュ)」が登場した。
エアラッシュは一回の充電でバイク2台分、合計4本のタイヤに空気を入れることができ、それでいてサドルバックやポケットにも収まるコンパクトな電動ポンプだ。
トレックといえばアメリカで1976年に創業し、近年は「BONTRAGER(ボントレガー)」も展開してきた大手自転車ブランドだ。そしてこの小型電動ポンプは現在ますます注目が集まる製品群。台湾や中国といった新興ブランドが中心となり展開されてきたこの小型電動ポンプのジャンルにおいて、大手ブランドとして発売するということで、今製品は特に注目を集めていると言えるだろう。
エアラッシュは高気圧が必要なロードバイクから太いタイヤのマウンテンバイクまで様々なタイヤに対応する。バルブは仏式、米式に対応しており、付属する延長ホースで狭い場所でもバルブにアクセスでき、TPUチューブにも使える。また、ボールニードルも付属しているのでボールへの空気の補充も可能だ。
視認性の高いフルカラーディスプレイや、ポンプ先を照らすLEDライトも内蔵しているので、夜間や暗い場所でも操作しやすく安心だ。
空気圧はpsi、bar、kpaに単位を変更でき、1psi、0.05bar、1kpa刻みで調整可能。最大120psiまで対応。そして充電はUSB-Cケーブルで1時間以内に完了し、1回の充電で16g CO₂カートリッジ最大4個分の空気が入る。何より、重量は133gで手のひらサイズとコンパクトなので持ち運びにも便利だ。他にも収納用のポーチ、ストラップが付属する。
今回編集部員が実際にエアラッシュを使って試してみた。先述の通り、フルカラーディスプレイと内蔵されているライトのおかげで見やすく、作業する際に空気圧などが確認しやすい。
実際に700×38cと700×25cのタイヤで試し、それぞれ38Cには4bar、25Cには7barを入れてみた。どちらも空気を抜き切った状態から2〜3分ほどで完了。こういった電動エアポンプではどのモデルも起こることだが、空気を入れている時の音がかなり大きいこと、バルブアダプターの部分が熱くなることは気になった。
けれど空気を入れているときは手をほとんど軽く支えているだけでいいので、出先でパンク修理をする時に携帯ポンプで空気を入れるよりも圧倒的に楽に空気を入れられる。そして、このコンパクトな形状を生かしてポケットに入れておけば、いざという時に役立つことは間違いないだろう。全てのサイクリストが恩恵を受けるこの小型ポンプ、トレックブランドのユーザーかどうかに関わらず、ぜひ実際にこの便利さを試してみて欲しい。
トレック・エアラッシュ 電動ポンプ
価格:1万2900円
重量:133g
付属品:ポンプ、バルブアダプター(仏式、米式)、ボールニードル、延長ホース、USB-C充電ケーブル、収納袋、リストストラップ