サイクルボールの富士山を一周する「富士いち」をレポート

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  • text 編集部
  • photo CYCLE SPORTS/一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン

一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンは、サイクリングアプリ「ツール・ド」を使って日本各地の1 周コースを走る期間限定キャンペーン「サイクルボール-日本7大1 周制覇の旅-」が実施される。

全7ステージのうち、「富士山1周(富士いち)ステージ」をサイクルスポーツ編集部 越が実際に走り、その魅力をお届け。

サイクルスポーツ編集部 越がレポート

サイクルボールとは?

「サイクルボール-日本7大1周制覇の旅-」は、自転車関連イベントなどを手がけるルーツスポーツジャパンが主催するキャンペーンで、自転車用アプリの「ツール・ド」を使い日本を代表する一周コースを完走すると「サイクルボール」が贈呈されるものだ。全7コースのサイクルボールを集めた達成者は、1つだけ「願い」をかなえることができる。

願いの一部

【WINZONE(日本新薬株式会社)提供】
■山をラクラク攻略したい!
→筋力アップを目指した「WINZONEプロテイン」1年分セット(12㎏)

■ロングライドでどこまでも踏める持久力をつけたい!
→持久力アップを目指した「WINZONEサプリ」1年分セット

【マヴィックジャパン株式会社 提供】
■軽く、速くを叶えるプレミアムホイールに乗りたい!
→MAVIC UST カーボンホイール

【AlterLock(株式会社ネクストスケープ)提供】
■ソロライドでも安心して休憩したい!
→盗難防止デバイス AlterLock

富士山1周(富士いち)ステージ

世界遺産である富士山の麓を1周するコース。距離は134.5km、獲得標高は2093m。富士山は見る方角によって顔が違い、地域の名所を巡りながら、常に顔が変わる富士山が楽しめる。富士いちでは「富士山御殿場・はこね観光案内所」をスタートに「道の駅すばしり」、「山中湖交流プラザきらら」、「忍野八海」、「道の駅富士吉田」、「大石公園」、「鳴沢氷穴」、「富士ミルクランド」、「富士山こどもの国」、「須山浅間神社」の9スポットを巡り、ゴールの「富士山御殿場・はこね観光案内所」に戻ってくるコースとなっている。

メンバー

アンバサダー:おおやようこさん

ヨガインストラクター。記事執筆、イベントゲスト、Youtubeなどマルチに活躍。

Npo富士山ごてんばサイクリングプロジェクト

富士山麓の街「ごてんば」より様々な自転車の楽しみ方を発信。代表の永井誠一さんを初め、5人のメンバーが富士いちを案内。

スタートとなる御殿場駅箱根乙女口前に隣接する「富士山御殿場・はこね観光案内所」。昨年までチームブリヂストンサイクリング で活躍していた平塚吉光さんも参加。

サイクリングアプリ「ツール・ド」でチェック

スタート地点である御殿場市は、標高が富士山2合目に位置し、2020年に増床され日本最大規模となった御殿場プレミアムアウトレットや、富士山の伏流水から作られるウイスキー、ビール、日本酒が楽しめる高原都市。御殿場駅周辺は宿泊施設や飲食店が立ち並び、毎日賑わいを見せている。

早朝、スタート地点である御殿場駅箱根乙女口前に隣接する「富士山御殿場・はこね観光案内所」にアンバサダーのおおやようこさんを始め、富士いちを走るメンバーズが集まる。コースを案内してくれるのは地元のサイクリストの「Npo富士山ごてんばサイクリングプロジェクト」でグループリーダーの勝間田さんが集団走行やコースの注意点を説明された。そしてスペシャルゲストとして、昨年までチームブリヂストンサイクリングで活躍していた元ロード選手、沼津市出身の平塚吉光さんも参加。現在は自転車旅を豊かにするホテル「コナステイ伊豆長岡」に勤務している。また、サプライズとして、レースでニュートラルカーとして活躍するマヴィックカーが同行。パンクなどのトラブルが起こっても安心できる頼もしい存在だ。簡単な挨拶やブリーフィングを終え、最初のスポットである「道の駅すばしり」に向けてスタートする。スタートする前にサイクリングアプリ「ツール・ド」でチェックを忘れずにしておこう、コース上の全スポットでチェックインしないと完走しても「サイクルボール」を貰えないので注意だ。

新橋浅間神社は御殿場駅から約500mの位置に建てられている

また、JR御殿場駅近くには新橋浅間神社が建てられており、1889年に東海道本線が開通してからは富士山御殿場口に押し寄せる登山客がこちらで安全祈願をし、湧き水「木の花名水」を汲んで登山に挑むのが通例となる。 ご利益は「健脚」なのでスタート前に訪れるのも良いかもしれない。

さて、走り始めてしばらくすると曇り空に日差しが差してきて、富士山が顔を見せる。富士山が見えてきたため走る足に力が入り速度が増す。しかし、日差しが出るということは気温も上がるということで、気がついたらジャージが汗でビショビショになっていた。熱中症にならないように水分をこまめに摂りながら上りを走り「道の駅すばしり」に到着。

第一のスポット「道の駅すばしり」。富士山のおいしい水でボトルを満たす

「道の駅すばしり」には富士山の自然がもたらす冷たくおいしい湧水があり、熱くなってきた体には嬉しい補給ポイントだ。売店ではつきたての餅が売っていたので補給食を忘れた場合は購入し、ロングライドに向けた準備を万全にしよう。

「山中湖サイクリングベース」の前を通りかかった時、山中湖サイクリングクラブのメンバーたちが練習に出発する準備をしていたのを見つけ少しお邪魔した。

山中湖サイクリングベースに寄り道

クラブのメンバーが練習に出発

「山中湖サイクリングベース」は体験型レストラン「ダラスビレッジ」の敷地内にある自転車専門施設で、今まで自転車に興味のなかった子どもたちに自転車の魅力を伝えられる場所として地域に親しまれている。この日は、これから元自転車プロ選手で山中湖シクリスムフォーマション チームマネージャーであるトム・ボシスさんがクラブの練習に参加するという。

「山中湖サイクリングベース」からほどなくして、第二のスポット「山中湖交流プラザ きらら」に到着。

第二のスポット「山中湖交流プラザ きらら」。山中湖シアター「ひびき」

山中湖畔に位置する「きらら」は、絶好のロケーションに恵まれ、湖周辺の豊かな自然を活かした交流拠点で山中湖シアター「ひびき」の吹き抜けからは富士山が望むことができ、絶好の写真スポットだった。立ち寄った際は、是非ここで写真撮影することをおすすめする。また、山中湖周囲にはサイクリングロードがあり、富士山と山中湖を見ながら気持ち良く走ることができた。ここからはしばらく細かなアップダウンの連続で足を休めながら走ることができるだろう。

第三のスポット「忍野八海」。第五の霊場 湧池

富士山の雪どけ水。立ち寄った際は是非手を入れて冷たさを味わおう

スタートから約35km地点にある第三のスポット「忍野八海」は、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定されており、その名の通り8つの池が集まる場所。今回立ち寄ったのは一番人が集まる「第五の霊場 湧池」で見ているだけで、涼やかな気持ちになった。近くには富士山の雪どけ水があり、手を入れるととても冷たく、タオルを濡らし首筋にあてるととても気持ちよかった。

ほうとう蔵 歩成 河口湖店でランチ

次のスポットに向かう途中に待望のランチ!「ほうとう蔵 歩成 河口湖店 」でほうとうを食べた。もちもちした麺に味噌仕立ての汁がおいしく、ライドで疲れた体に染み渡るようだった。具材では特にかぼちゃがホクホクで甘く、これだけでもっと食べたいほどおいしかった。

マヴィックのサポートチームがパンク修理に対応

昼食後、出発の準備をしている時に「Npo富士山ごてんばサイクリングプロジェクト」の女性ライダーのバイクにパンクが発生。すぐにマヴィックの人が対応し、マヴィックカーに積んであるホイールへ交換作業が始まる。付いていたディスクブレーキローターのサイズが合わず、テキパキと交換作業をし、あっという間にホイール交換が終わる。流れるような交換作業は流石としか言いようがなかった。ちなみに次のスポットでこの女性ライダーとマヴィックのサポートチームがホイールの商談をしていた。余程、交換したホイールが良かったのだろう。

第四のスポット「大石公園」

道中は昼食後ということもあり、脚がよくまわる。気がついたら河口湖にある第四のスポット「大石公園」に到着。富士山、河口湖、ラベンダーを一度に眺めることができる絶景スポット。季節によって色とりどりの花が楽しめ、5月にはチューリップや菜の花、10月はコキアの紅葉が一面に広がる。河口湖自然生活館では「ラベンダーソフトクリーム」が売られていて、たくさんの人がソフトクリームを食べながら富士山を眺めていた。私的にはここから見る富士山が一番好きだった。

第六のスポット「鳴沢氷穴」

顔ハメ看板で記念の一枚

河口湖でマリンスポーツや釣りを楽しんでいる人を眺めながら走ること約10km、青木ヶ原樹海の東の入り口にある富士山麓の代表的な溶岩洞窟の一つである第六のスポット「鳴沢氷穴」にたどり着く。残念ながら今回は時間の都合上で中を見ることはできなかったが、資料によると内部の気温は平均3℃と低く、一年中氷で覆われているという。入り口にある顔ハメ看板で記念撮影をして次のスポットを目指す。

富士ミルクランドに向けて下る

第六のスポット「富士ミルクランド」でジェラートを食べる

ここからはしばらく下りが続く。途中で前日の雨風の影響で木の枝が落ちていたるするので注意が必要だった。第六のスポット「富士ミルクランド」はバター作り体験や牛の乳搾り体験など小さい子供も楽しめるレジャー施設となっている。ここでは新鮮な牛乳から作られたジェラートを食べ、残り約50kmを走るための活力を得た。

第八のスポット「富士山こどもの国」に到着

第八のスポット「富士山こどもの国」に向かう途中は約400mの上りがあり、約100km走った脚には中々にキツかった。しかし、この上りをクリアできれば残りは下り基調で楽になるため、少しペースを上げて気合で上る。ここはトイレ休憩と補給をして足早に次のスポットへ向かった。

最後のスポット「須山浅間神社」

最後のスポットとなる「須山浅間神社」は下りの途中にあり、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録されている神社。ここまで事故や落車もなくきたので、ゴールまで残り10kmの距離も安全に行けるようお祈りをしてゴールを目指す。

134.5kmを無事走り切りゴール

 

アプリ「ツール・ド」で最後のチェック!

完走の証「サイクルボール」を受け取る

市街地を抜けてゴールの「富士山御殿場・はこね観光案内所」に到着。サイクリングアプリ「ツール・ド」で最後のチェックインをして、「サイクルボール」を受け取る。通常は各ステージの窓口で受け取れるが、今回は特別にサイクルボールのスタッフから受け取った。「富士いち」のコースは距離は134.5km、獲得標高は2093mもあり、一見するとキツそうな印象だが、実際に走ってみると上りは一回で長い距離を上るわけではなく、アップダウンを繰り返して気がつけば約2000mを上っていた感じだ。また、距離も長く感じるかもしれないが、富士山や名所となっているスポットを堪能しながら走るのであっという間に走れてしまう。そして、スポットに寄る度に足を休めることができるため、初心者でも走り切れると感じた。ただし、スポットでゆっくりし過ぎてしまうと「サイクルボール」受け取れる窓口が閉まってしまうので注意が必要だ。

アンバサダーの「おおやようこ」さんも完走

一緒にライドしたアンバサダーの「おおやようこさん」は「久しぶりの山岳ライドは大変したが、やっぱり上りは最高だなぁと感じました。富士いちは見所も多いし、日本一の山である富士山を眺めながら走れる楽しさがあるので是非皆さんにもチャレンジしていただきたいです。」と富士いちの魅力を語った。

サイクルボール詳細

参加方法

1:LINE@からキャンペーンにエントリーする※友達登録は7月27日から可能
2:事務局から即時応答で参加方法が届く
3:アプリから好きなコースを選んで走る
4:窓口にて各地域に応じたサイクルボールカードを贈呈します。※ゴール地点の営業時間内のみ受け取り可能。
5:7大1周コースをすべて走る
6:願いを叶える

ステージ(全7つ)

・霞ヶ浦1周(かすいち)ステージ

霞ヶ浦のうち、最も大きい西浦を一周するコース。途中、湖畔の一周コースから脇にそれて、地域の名所や観光スポットにも立寄る。アンバサダーはMIHO氏。

・浜名湖1周(ハマイチ)ステージ

浜名湖とその周辺の地域の魅力も余すことなく楽しむことのできるコース。アンバサダーはまんまくん。

・福島市・二本松市1周(ふくいち)ステージ

山岳観光道路「磐梯吾妻スカイライン」を1周し、吾妻・安達太良連峰の大自然の中を走り抜ける、こだわりのヒルクライムルート。アンバサダーは今田イマオとなみこ。

・富士山1周(富士いち)ステージ

地域の名所を巡りながら、常に顔が変わる富士山を堪能できるコース。アンバサダーはおおやようこ。

・琵琶湖1周(ビワイチ)ステージ

日本最大の湖、琵琶湖を一周する「ビワイチ」は、サイクリストの憧れとして大人気。比較的平坦で走りやすく、琵琶湖を走る爽快感と達成感は髄一のコース。アンバサダーはけんたさん。

・淡路島1周(アワイチ)ステージ

瀬戸内海最大の島「淡路島」。島の美しい海岸線をぐるりと走る“アワイチ”は、平坦区間だけでなく山岳区間もあり、1周150kmの達成感が格別のコース。アンバサダーは平野由香里。

・伊豆半島1周(伊豆いち)ステージ

首都圏から近く、オリンピックの舞台でもある伊豆半島。アップダウンが激しく長距離となる一方で景勝地やグルメも目白押しであり、完走できれば喜びと感動はひとしおとなるコース。アンバサダーはtom’s cycling。

願い一覧

7ステージを全てを制覇するとかなう「願い」として、高性能ホイールとして名高いマヴィック・USTカーボンホイール、盗難防止に力を発揮するデバイスのオルターロック、WINZONEのプロテインやサプリメントなどが発表された。どれもサイクリストにとってはうれしい「願い」である。

詳しいステージや参加方法、願いなどははサイクルボールWEBサイトを参照してほしい。

実施概要

期間:2020年8月1日(土)〜2021年3月28日(日)
参加費:無料
主催:一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
共催:淡路島観光協会/滋賀県守山市/(公財)浜松・浜名湖ツーリズムビューロー/(一社)美しい伊豆創造センター/茨城県かすみがうら市/御殿場市スポーツタウン推進連絡会/福島市相馬市二本松市伊達市観光圏協議会
協賛:WINZON(日本新薬株式会社)/マヴィックジャパン株式会社/AlterLock(株式会社ネクストスケープ)/株式会社きゅうべえ/メリダジャパン株式会社/ZuttoRide 株式会社/株式会社シマノセールス/株式会社マルイ/株式会社ウエイブワン/おたふく手袋株式会社/合同会社 TRYCLE/ACTIVIKE
事務局:ツール・ド・ニッポン事務局